秘められた能力

失っていた記憶5

それから何日か経過した。俺の傷は癒えることなく、呆然としていた。やっと凡太に会えたのに、こんなことになるなんて…
そんな時だった、あの日が訪れるとは。





凡太「あれ？もしかして集？」
俺は凡太に声をかけられたのだ。数日前までは知らないような顔をしていたのに。
「ああ、そうだ。お前に会えて嬉しいよ、凡太！」
そうして俺らは出会った。数日前のことは気になるが…今は気にしなくていいだろう。そう考え、これから始まる凡太との日々を楽しもうと思った。
それからは登下校中はもちろん、色々な所で会話をした。凡太との会話は飽きることなく、凡太と笑っていられることが嬉しかった。だが、その喜びはすぐに無くなった。あのことが来るとは…