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第15話 リボンフリフリの衣装ですわ!!
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漠然とだけど何だか安心した。ルイ家に迷惑をかけてないわ。婚約破棄の罪はわたくしが労役すればいいだけなの。そうよ、わたくしが頑張れば済むんだわ!
そう感傷に浸ってると侍女のミュウが現れた。手には綺麗なウェイトレス風のリボンフリフリな衣装を持っている。
「ララコスティさま、お久しゅうございます!」
「ミュウ! 会いたかったー!」
「ご苦労なされてるんですね。そんなボロボロの服で……ううっ……せめてこれを」
「ミュウ……ありがとう。でもいいのかしら?」
すると爺がそっとわたくしの肩に手をかけてくれた。
「いくら労役とは言え、その格好ではゼアス家にも失礼です。さ、それを持ってお帰りなさい」
「……爺、わかったわ。行こう、アプレン」
「は、はい。では失礼します」
帰る際、アヤーナが騎士団が警護している門まで見送りしてくれた。
「お姉さま、この招待状を同級生のお屋敷に配って回ってるの?」
「う、うん」
「それは大変! ねー、私も手伝うわ。あ、そうだ。馬車を手配いたしましょう」
「馬車って⁈」
「お姉さまもせっかく学友に会われるんだから素敵なドレスとお化粧バッチリ決めて参りましょうよ!」
「アヤーナ、気持ちはありがたいけど遠慮しとくわ。だってコレが労役なんですもの」
「でも……」
「わたくしがお屋敷に寄るなんて甘かったの。でも何だか安心したわ。ありがとう、アヤーナ」
***
あれから3日間、足が棒になるくらい歩いて歩いてどうにか30人の同級生に招待状を配った。今のわたくしに対し驚きと蔑み、小馬鹿にする言動が多かったけど、中には慰みの声を掛けてくださるお方もいらしてココロが救われた気分になった。
そして、久しぶりの宮殿へ奉仕に行く。ルイ家で貰った服を着て……。
「モモシャリーさま、全員招待状をお渡し致しました」
「あら、ご苦労さん……つかお前、なあに? その可愛い子ぶった衣装は⁈」
「あ、これは頂いた物です。前の服はかなり汚れてたのでお洗濯をしています」
すると突然、サラーニャに胸ぐらを掴まれた。その馬鹿力で服が「ビリッ」と破れる音が聞こえる。
な、な、何すんのよ! あんたあ!
「ララコスティ、その格好で行ったのか!」
バチーン! と問答無用で平手打ちが飛ぶ。
こいつ! どうかしてる!
鼻血が吹き出したわたくしだが、痛みは皆無だった。
「滅相もございません。お言付け通りの服装で参りました」
モモシャリーは薄笑いを浮かべながらも冷酷な目を向ける。
「ふーん。じゃあ、その衣装は誰から頂いたのかしら?」
「これはルイ家で頂いたものです」
「ルイ家だと⁈ 嘘をつくなー!」
バチーン! とまたもや平手打ちがっ!
ぜーん、ぜん、痛くも痒くもないわ! お好きなだけ殴りなさい! この馬鹿女が!
「ルイ家は没収されて無人のはずだけどー?」
うん? まだ言ってるわ。
「いえいえ、執事や召使いが在宅でございましたが?」
そう感傷に浸ってると侍女のミュウが現れた。手には綺麗なウェイトレス風のリボンフリフリな衣装を持っている。
「ララコスティさま、お久しゅうございます!」
「ミュウ! 会いたかったー!」
「ご苦労なされてるんですね。そんなボロボロの服で……ううっ……せめてこれを」
「ミュウ……ありがとう。でもいいのかしら?」
すると爺がそっとわたくしの肩に手をかけてくれた。
「いくら労役とは言え、その格好ではゼアス家にも失礼です。さ、それを持ってお帰りなさい」
「……爺、わかったわ。行こう、アプレン」
「は、はい。では失礼します」
帰る際、アヤーナが騎士団が警護している門まで見送りしてくれた。
「お姉さま、この招待状を同級生のお屋敷に配って回ってるの?」
「う、うん」
「それは大変! ねー、私も手伝うわ。あ、そうだ。馬車を手配いたしましょう」
「馬車って⁈」
「お姉さまもせっかく学友に会われるんだから素敵なドレスとお化粧バッチリ決めて参りましょうよ!」
「アヤーナ、気持ちはありがたいけど遠慮しとくわ。だってコレが労役なんですもの」
「でも……」
「わたくしがお屋敷に寄るなんて甘かったの。でも何だか安心したわ。ありがとう、アヤーナ」
***
あれから3日間、足が棒になるくらい歩いて歩いてどうにか30人の同級生に招待状を配った。今のわたくしに対し驚きと蔑み、小馬鹿にする言動が多かったけど、中には慰みの声を掛けてくださるお方もいらしてココロが救われた気分になった。
そして、久しぶりの宮殿へ奉仕に行く。ルイ家で貰った服を着て……。
「モモシャリーさま、全員招待状をお渡し致しました」
「あら、ご苦労さん……つかお前、なあに? その可愛い子ぶった衣装は⁈」
「あ、これは頂いた物です。前の服はかなり汚れてたのでお洗濯をしています」
すると突然、サラーニャに胸ぐらを掴まれた。その馬鹿力で服が「ビリッ」と破れる音が聞こえる。
な、な、何すんのよ! あんたあ!
「ララコスティ、その格好で行ったのか!」
バチーン! と問答無用で平手打ちが飛ぶ。
こいつ! どうかしてる!
鼻血が吹き出したわたくしだが、痛みは皆無だった。
「滅相もございません。お言付け通りの服装で参りました」
モモシャリーは薄笑いを浮かべながらも冷酷な目を向ける。
「ふーん。じゃあ、その衣装は誰から頂いたのかしら?」
「これはルイ家で頂いたものです」
「ルイ家だと⁈ 嘘をつくなー!」
バチーン! とまたもや平手打ちがっ!
ぜーん、ぜん、痛くも痒くもないわ! お好きなだけ殴りなさい! この馬鹿女が!
「ルイ家は没収されて無人のはずだけどー?」
うん? まだ言ってるわ。
「いえいえ、執事や召使いが在宅でございましたが?」
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