マイ•ダイアリー『書かれていることが実際に起こる日記』

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6月6日（月）
橘部長の業務計画報告会の事前確認で第二会議室に入った際、部長に何度も身体を触られ、不快な思いをしました。明日も予定されていますが、「やめてください！」と一言言える勇気が欲しいです。

6月7日（火）
橘部長に携帯でツーショット写真を撮られました。私は嫌な素振りを見せましたが、彼はお構いなしでした。エスカレートしないか不安です。

6月9日（木）
橘部長と社用車で社外へ行った際、予定にない山の山頂に連れて行かれました。彼は「景色が綺麗だから」と言って、何枚か写真を撮りました。そして、背後から抱きつかれました。私は拒絶しましたが……

6月13日（月）
山田さんに部長のことを相談しました。事実関係を整理するように指示されました。おそらく人事部門に報告するのでしょうか？しかし、まずは係長や課長に報告するのが先だと思います。具体的にどうなるのか、まだ分かりません……

6月17日（金）
今日もまた橘部長から呼び出され、食事に誘われました。お断りしましたが、彼はかなりしつこかったです。代わりにツーショット写真を数枚撮られました。その際、彼が私の太ももに手を置こうとしたので、払いのけました。とても嫌な気持ちでした。誰か助けてほしい。

6月22日（水）
第二会議室でイベントの準備をしていたら橘部長がやってきて手伝ってくれました。しかし、彼はいくつか私の写真を撮って、最後には無理やりスカートの中を撮影しようとしました。「やめてください」と涙ながらに訴えました。彼は写真を消すと言ってましたが、本当に消してくれたのでしょうか？

6月28日（火）
山田さんに相談しても、いつも「人事に相談しているから」と言われてしまいます。私は人事部での状況が分からないので、自分で人事に相談しようと思います。「人権相談窓口」というのがあるようです。こちらに連絡します。もう限界ですから！

7月4日（月）
人事から調査中との返信が来ましたが、今日も橘部長に呼び出され、肩や腰を触られました。全く進展がない！

7月15日（金）
この会社は一体どうなってるの？こんなに苦しんでいるのに誰も手助けしてくれない。橘太郎が許せない。山田さんもまったく頼りにならないし、係長や課長たちも見て見ぬふりをしている。心配しているフリをしてるだけだ。もう呪ってやりたい気持ちでいっぱいだ。もし悪魔がいるなら、私は死を覚悟してでも全員を呪いたい！

長嶺理子はこの後、診療内科で鬱と診断され、休職した。そして9月2日に……
言葉に詰まった。他人事とは思えないのだ。一歩間違えれば私も同じ運命をたどっていたのかもしれない。無論、山田健太にも腹が立つけど、今は彼を責めても仕方がない。

橘太郎の告発をしなければ！

「これで二つの証拠が揃いました。高橋さん、皆さん、行きましょう」
すると、直人が涙ぐみながら言葉を発した。
「……私はこの件で上司と喧嘩して、相談窓口から外され、半年間採用Grに応援に出された。力になれずに後悔した。だが、遅くなってもやらなければならない！」

そうだ！この会社に蔓延る巨悪の最終ボスを征伐しなければならないのだ！いざ、出陣よ──！