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みんな襲われてるのに、どうやら俺は相手にされてないようだ。
18. 富士の樹海
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市役所での一件以来、連日マスコミが古民家に押し寄せて来るので困っていた。フラッシュを浴び、インタビューされるから外に出られないのだ。
まぁ、お手上げだったマァンティスを倒せる者として、俺たちは一躍時の人となっていたから仕方がない。
“黄金血液”
その計り知れない能力が全世界へ伝えられた。因みに他国にも僅かだが存在してるので、日本の撃退法が参考になった様だ。
「いいなぁ、青葉っちは脚光浴びてぇぇ……」
「のりお、俺がイケメンだったらって思うよ」
テレビで自分の姿を見るたびにそう感じていた。だからあまり見ない様にしてたのに、のりおが直ぐスイッチ入れるから否応なしに目に入る。
でも、もみこは美しかった。画面越しでも、だ。
「青葉っちにファンクラブが出来たそうじゃん。裏山ー」
「……それな」
と、嬉しい癖にちょっぴり迷惑がった素振りを見せた。
俺は数日前まで冴えない男だったけど、人類の脅威である地球外生物を倒せる救世主になったし、男は激減してるし、世の女性陣は少々みてくれなど関係ないのだろう。
こんな情勢で不謹慎だと思うが、ついに念願のモテ期がやってきたよ! だが、嬉しいけどやっぱり俺のココロはもみこで埋め尽くされてる。なので複雑な心境だ。
「青葉様、正随様、上様がお呼びでございます」
森さんが呼びに来た。確か、政府の高官が来客してるはず。
恐る恐る居間へ入ると、信長ともみこが女性二人と面談している。
「十日後に富士の樹海へ入ることになりました。資金は政府が援助するそうですよ。目的は……」
結構大変そうな任務なのにニコニコの笑顔でもみこから伝えられた。要はマァンティス狩りだ。しかも親分的存在? のクィーンとやらを探す旅でもある。
「富士の樹海って……」
「あっ、自殺の名所?」
“一度入ったら二度と出られない”
そんな話を聞いたことがある。樹木が多く深い森だ。また、剥き出しの溶岩が多々あり足元をとられ怪我しやすい危険な場所……
「大丈夫ですよ。自衛隊も協力してくれます」
嫌な予感がした。でも、もみこと一緒なら行くしかない。
まぁ、お手上げだったマァンティスを倒せる者として、俺たちは一躍時の人となっていたから仕方がない。
“黄金血液”
その計り知れない能力が全世界へ伝えられた。因みに他国にも僅かだが存在してるので、日本の撃退法が参考になった様だ。
「いいなぁ、青葉っちは脚光浴びてぇぇ……」
「のりお、俺がイケメンだったらって思うよ」
テレビで自分の姿を見るたびにそう感じていた。だからあまり見ない様にしてたのに、のりおが直ぐスイッチ入れるから否応なしに目に入る。
でも、もみこは美しかった。画面越しでも、だ。
「青葉っちにファンクラブが出来たそうじゃん。裏山ー」
「……それな」
と、嬉しい癖にちょっぴり迷惑がった素振りを見せた。
俺は数日前まで冴えない男だったけど、人類の脅威である地球外生物を倒せる救世主になったし、男は激減してるし、世の女性陣は少々みてくれなど関係ないのだろう。
こんな情勢で不謹慎だと思うが、ついに念願のモテ期がやってきたよ! だが、嬉しいけどやっぱり俺のココロはもみこで埋め尽くされてる。なので複雑な心境だ。
「青葉様、正随様、上様がお呼びでございます」
森さんが呼びに来た。確か、政府の高官が来客してるはず。
恐る恐る居間へ入ると、信長ともみこが女性二人と面談している。
「十日後に富士の樹海へ入ることになりました。資金は政府が援助するそうですよ。目的は……」
結構大変そうな任務なのにニコニコの笑顔でもみこから伝えられた。要はマァンティス狩りだ。しかも親分的存在? のクィーンとやらを探す旅でもある。
「富士の樹海って……」
「あっ、自殺の名所?」
“一度入ったら二度と出られない”
そんな話を聞いたことがある。樹木が多く深い森だ。また、剥き出しの溶岩が多々あり足元をとられ怪我しやすい危険な場所……
「大丈夫ですよ。自衛隊も協力してくれます」
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