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みんな襲われてるのに、どうやら俺は相手にされてないようだ。
6. はじける笑顔
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この巨乳女は何を言ってるのだろう?
と、思いつつも新幹線に乗ってる自分がいた。いくらコミュ症でも部屋に篭ってばかりでは気分も晴れない。それに美人だし新幹線代も払ってくれた。
まぁ何よりも無口でシャイな俺の頭の中は妄想で一杯だった。“もみこ”という名前が男心をくすぐる。まるでおっぱいを揉んでくれと名乗ってるようなもんじゃないか。いや違うか。
「何も聞かないのですね。青葉さん」
「はぁ、とりあえず貴女といれば襲われる心配が無さそうなんで……」
つい無意識に彼女の胸を見ながら返事をしてしまう。
いかん。そういう目線ってバレるよな。気をつけよう。
「でも青葉さんが見つかって良かったです。こんなアバウトな情報しかなかったのですよ」
彼女は微笑みながら和紙の様な紙切れを見せた。そこには筆で広島市の地図に俺の家らしきエリアが×印で記され、緯度経度と名前が達筆に書かれていた。
「ええっ……よくこれで探し当てたね。つか、誰の指示なの?」
「わたくしもまだ半信半疑なので詳しく言えませんが、お仕えしてる“上様”からです」
う、上様って……?
この時、ヘンなことに巻き込まれてると気がついた。だがここで逃げて一人になる訳にはいかない。
「あの、どちらへ行くのでしょう?」
「富士山の麓ですけど、その前に大阪へ立ち寄ります。もう一人招集しなければなりませんから」
……で、招集して一体何をやらせようとしてるんだ? ったく、不安しかないぞ。
「大阪着いたらタコ焼き食べたいですねー、うふふ」
もみこは、はじける笑顔を俺に見せた。
に、しても可愛いな。……抱きしめたい。
と、思いつつも新幹線に乗ってる自分がいた。いくらコミュ症でも部屋に篭ってばかりでは気分も晴れない。それに美人だし新幹線代も払ってくれた。
まぁ何よりも無口でシャイな俺の頭の中は妄想で一杯だった。“もみこ”という名前が男心をくすぐる。まるでおっぱいを揉んでくれと名乗ってるようなもんじゃないか。いや違うか。
「何も聞かないのですね。青葉さん」
「はぁ、とりあえず貴女といれば襲われる心配が無さそうなんで……」
つい無意識に彼女の胸を見ながら返事をしてしまう。
いかん。そういう目線ってバレるよな。気をつけよう。
「でも青葉さんが見つかって良かったです。こんなアバウトな情報しかなかったのですよ」
彼女は微笑みながら和紙の様な紙切れを見せた。そこには筆で広島市の地図に俺の家らしきエリアが×印で記され、緯度経度と名前が達筆に書かれていた。
「ええっ……よくこれで探し当てたね。つか、誰の指示なの?」
「わたくしもまだ半信半疑なので詳しく言えませんが、お仕えしてる“上様”からです」
う、上様って……?
この時、ヘンなことに巻き込まれてると気がついた。だがここで逃げて一人になる訳にはいかない。
「あの、どちらへ行くのでしょう?」
「富士山の麓ですけど、その前に大阪へ立ち寄ります。もう一人招集しなければなりませんから」
……で、招集して一体何をやらせようとしてるんだ? ったく、不安しかないぞ。
「大阪着いたらタコ焼き食べたいですねー、うふふ」
もみこは、はじける笑顔を俺に見せた。
に、しても可愛いな。……抱きしめたい。
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