24 / 25
第 24 話
しおりを挟む『乱道様! 私の力を感じることができますか?』
「……何となくだがな?」
日本刀となった我路の柄を握りしめると、腕から肩にかけて纏わりつくように、蒼い炎の様なものが絡みつき、とぐろを巻いている。
……これが我路のエネルギーか?
『では私を抜刀してくれますか? 力が解放されるはずです』
我路が刀を鞘から抜刀してくれと言う。
刀から凄い力を感じ、俺に抜刀できるのか不安になるが、右手に力を込め、思いっきり鞘から引き抜いた。
「うおっ!?」
何だこれは!? 刀身が何倍にも伸びて行く。
これは一体どう言う原理なんだ?
抜刀した刀は、俺の身長の三倍を超える長さまで伸びた。
なのに……なんの重さも全く感じない。
『では乱道様? 行きますよ』
「おう!」
次の瞬間、俺の体が勝手に動く。何だこれ!?
我路が操っているのか?
勢いよく向かってくるドラゴンを、ひらりと飛んで交わすと、刀はドラゴンの首を捕らえる。
「えっ?」
刀がカチリっと納刀された。
次の瞬間。
ドラゴンの首が大きな体から離れ落ち、俺の目の前にドラゴンの顔が転がる。
ちょっと待ってくれ!? 何をやったんだ?
自分の体なのに、何が起こったのか理解できていない。
ドラゴンの突進を飛んで交わしたっと思ったら、刀が鞘に戻っていた。
『下等生物などに、我が力を使う程もなかったですね』
嘘だろ? コイツの力はこんなにも強いのか?
「なあああああああああああああああああ!?」
虚しく転がるドラゴンの頭を見て絶叫する男達。
おいおいさっきの勢いはどこに行ったんだ?
『さぁ。もう一体も殺りますか』
我路がそう言うと、瞬きをする間もない時間の間に。
もう一体のドラゴンの頭が、ゴロンっと転がった。
「ヒィヤアアアアアアアアアアアッ!!!!」
瞬殺されたトラゴンの死骸を見て
偉そうに言っていた男達は、驚愕し大声で叫ぶ。
なんせドラゴンが、ほんの数秒で倒されたんだ。
そりゃそうなるわな。
俺だって正直、我路が何をやったのか理解出来ていない。
『大した事なかったですね』
我路がいつの間にがイケオジ姿に戻り、何事も無かったかのように微笑む。
大した事あったぞ? お前の力がヤバすぎただけだ。
「おい? 俺をどうにかするんじゃ無かったのか? もうドラゴンはいねーぞ?」
俺は震える男達を煽る。
捕まえて、稲荷の事など聞かねーとな。
俺は腰を抜かしている男達に向かって歩いていく。
男達を捕まえようとした次の瞬間。
また男達が現れた時と同じように、空気が揺れる。
「へ?……消えた?」
さっきまで目の前にいた筈なのに、男達は姿を忽然と消した。
「……何となくだがな?」
日本刀となった我路の柄を握りしめると、腕から肩にかけて纏わりつくように、蒼い炎の様なものが絡みつき、とぐろを巻いている。
……これが我路のエネルギーか?
『では私を抜刀してくれますか? 力が解放されるはずです』
我路が刀を鞘から抜刀してくれと言う。
刀から凄い力を感じ、俺に抜刀できるのか不安になるが、右手に力を込め、思いっきり鞘から引き抜いた。
「うおっ!?」
何だこれは!? 刀身が何倍にも伸びて行く。
これは一体どう言う原理なんだ?
抜刀した刀は、俺の身長の三倍を超える長さまで伸びた。
なのに……なんの重さも全く感じない。
『では乱道様? 行きますよ』
「おう!」
次の瞬間、俺の体が勝手に動く。何だこれ!?
我路が操っているのか?
勢いよく向かってくるドラゴンを、ひらりと飛んで交わすと、刀はドラゴンの首を捕らえる。
「えっ?」
刀がカチリっと納刀された。
次の瞬間。
ドラゴンの首が大きな体から離れ落ち、俺の目の前にドラゴンの顔が転がる。
ちょっと待ってくれ!? 何をやったんだ?
自分の体なのに、何が起こったのか理解できていない。
ドラゴンの突進を飛んで交わしたっと思ったら、刀が鞘に戻っていた。
『下等生物などに、我が力を使う程もなかったですね』
嘘だろ? コイツの力はこんなにも強いのか?
「なあああああああああああああああああ!?」
虚しく転がるドラゴンの頭を見て絶叫する男達。
おいおいさっきの勢いはどこに行ったんだ?
『さぁ。もう一体も殺りますか』
我路がそう言うと、瞬きをする間もない時間の間に。
もう一体のドラゴンの頭が、ゴロンっと転がった。
「ヒィヤアアアアアアアアアアアッ!!!!」
瞬殺されたトラゴンの死骸を見て
偉そうに言っていた男達は、驚愕し大声で叫ぶ。
なんせドラゴンが、ほんの数秒で倒されたんだ。
そりゃそうなるわな。
俺だって正直、我路が何をやったのか理解出来ていない。
『大した事なかったですね』
我路がいつの間にがイケオジ姿に戻り、何事も無かったかのように微笑む。
大した事あったぞ? お前の力がヤバすぎただけだ。
「おい? 俺をどうにかするんじゃ無かったのか? もうドラゴンはいねーぞ?」
俺は震える男達を煽る。
捕まえて、稲荷の事など聞かねーとな。
俺は腰を抜かしている男達に向かって歩いていく。
男達を捕まえようとした次の瞬間。
また男達が現れた時と同じように、空気が揺れる。
「へ?……消えた?」
さっきまで目の前にいた筈なのに、男達は姿を忽然と消した。
37
お気に入りに追加
1,695
あなたにおすすめの小説
フェンリルさんちの末っ子は人間でした ~神獣に転生した少年の雪原を駆ける狼スローライフ~
空色蜻蛉
ファンタジー
真白山脈に棲むフェンリル三兄弟、末っ子ゼフィリアは元人間である。
どうでもいいことで山が消し飛ぶ大喧嘩を始める兄二匹を「兄たん大好き!」幼児メロメロ作戦で仲裁したり、たまに襲撃してくる神獣ハンターは、人間時代につちかった得意の剣舞で撃退したり。
そう、最強は末っ子ゼフィなのであった。知らないのは本狼ばかりなり。
ブラコンの兄に溺愛され、自由気ままに雪原を駆ける日々を過ごす中、ゼフィは人間時代に負った心の傷を少しずつ癒していく。
スノードームを覗きこむような輝く氷雪の物語をお届けします。
※今回はバトル成分やシリアスは少なめ。ほのぼの明るい話で、主人公がひたすら可愛いです!
主人公の兄になったなんて知らない
さつき
BL
レインは知らない弟があるゲームの主人公だったという事を
レインは知らないゲームでは自分が登場しなかった事を
レインは知らない自分が神に愛されている事を
表紙イラストは マサキさんの「キミの世界メーカー」で作成してお借りしています⬇ https://picrew.me/image_maker/54346

王道学園の冷徹生徒会長、裏の顔がバレて総受けルート突入しちゃいました!え?逃げ場無しですか?
名無しのナナ氏
BL
王道学園に入学して1ヶ月でトップに君臨した冷徹生徒会長、有栖川 誠(ありすがわ まこと)。常に冷静で無表情、そして無言の誠を生徒達からは尊敬の眼差しで見られていた。
そんな彼のもう1つの姿は… どの企業にも属さないにも関わらず、VTuber界で人気を博した個人VTuber〈〈 アイリス 〉〉!? 本性は寂しがり屋の泣き虫。色々あって周りから誤解されまくってしまった結果アイリスとして素を出していた。そんなある日、生徒会の仕事を1人で黙々とやっている内に疲れてしまい__________
※
・非王道気味
・固定カプ予定は無い
・悲しい過去🐜のたまにシリアス
・話の流れが遅い

俺が総受けって何かの間違いですよね?
彩ノ華
BL
生まれた時から体が弱く病院生活を送っていた俺。
17歳で死んだ俺だが女神様のおかげで男同志が恋愛をするのが普通だという世界に転生した。
ここで俺は青春と愛情を感じてみたい!
ひっそりと平和な日常を送ります。
待って!俺ってモブだよね…??
女神様が言ってた話では…
このゲームってヒロインが総受けにされるんでしょっ!?
俺ヒロインじゃないから!ヒロインあっちだよ!俺モブだから…!!
平和に日常を過ごさせて〜〜〜!!!(泣)
女神様…俺が総受けって何かの間違いですよね?
モブ(無自覚ヒロイン)がみんなから総愛されるお話です。

あなたと過ごした五年間~欠陥オメガと強すぎるアルファが出会ったら~
華抹茶
BL
子供の時の流行り病の高熱でオメガ性を失ったエリオット。だがその時に前世の記憶が蘇り、自分が異性愛者だったことを思い出す。オメガ性を失ったことを喜び、ベータとして生きていくことに。
もうすぐ学園を卒業するという時に、とある公爵家の嫡男の家庭教師を探しているという話を耳にする。その仕事が出来たらいいと面接に行くと、とんでもなく美しいアルファの子供がいた。
だがそのアルファの子供は、質素な別館で一人でひっそりと生活する孤独なアルファだった。その理由がこの子供のアルファ性が強すぎて誰も近寄れないからというのだ。
だがエリオットだけはそのフェロモンの影響を受けなかった。家庭教師の仕事も決まり、アルファの子供と接するうちに心に抱えた傷を知る。
子供はエリオットに心を開き、懐き、甘えてくれるようになった。だが子供が成長するにつれ少しずつ二人の関係に変化が訪れる。
アルファ性が強すぎて愛情を与えられなかった孤独なアルファ×オメガ性を失いベータと偽っていた欠陥オメガ
●オメガバースの話になります。かなり独自の設定を盛り込んでいます。
●最終話まで執筆済み(全47話)。完結保障。毎日更新。
●Rシーンには※つけてます。
王道学園なのに、王道じゃない!!
主食は、blです。
BL
今作品の主人公、レイは6歳の時に自身の前世が、陰キャの腐男子だったことを思い出す。
レイは、自身のいる世界が前世、ハマりにハマっていた『転校生は愛され優等生.ᐟ.ᐟ』の世界だと気付き、腐男子として、美形×転校生のBのLを見て楽しもうと思っていたが…

普通の学生だった僕に男しかいない世界は無理です。帰らせて。
かーにゅ
BL
「君は死にました」
「…はい?」
「死にました。テンプレのトラックばーんで死にました」
「…てんぷれ」
「てことで転生させます」
「どこも『てことで』じゃないと思います。…誰ですか」
BLは軽い…と思います。というかあんまりわかんないので年齢制限のどこまで攻めるか…。

主人公のライバルポジにいるようなので、主人公のカッコ可愛さを特等席で愛でたいと思います。
小鷹けい
BL
以前、なろうサイトさまに途中まであげて、結局書きかけのまま放置していたものになります(アカウントごと削除済み)タイトルさえもうろ覚え。
そのうち続きを書くぞ、の意気込みついでに数話分投稿させていただきます。
先輩×後輩
攻略キャラ×当て馬キャラ
総受けではありません。
嫌われ→からの溺愛。こちらも面倒くさい拗らせ攻めです。
ある日、目が覚めたら大好きだったBLゲームの当て馬キャラになっていた。死んだ覚えはないが、そのキャラクターとして生きてきた期間の記憶もある。
だけど、ここでひとつ問題が……。『おれ』の推し、『僕』が今まで嫌がらせし続けてきた、このゲームの主人公キャラなんだよね……。
え、イジめなきゃダメなの??死ぬほど嫌なんだけど。絶対嫌でしょ……。
でも、主人公が攻略キャラとBLしてるところはなんとしても見たい!!ひっそりと。なんなら近くで見たい!!
……って、なったライバルポジとして生きることになった『おれ(僕)』が、主人公と仲良くしつつ、攻略キャラを巻き込んでひっそり推し活する……みたいな話です。
本来なら当て馬キャラとして冷たくあしらわれ、手酷くフラれるはずの『ハルカ先輩』から、バグなのかなんなのか徐々に距離を詰めてこられて戸惑いまくる当て馬の話。
こちらは、ゆるゆる不定期更新になります。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる