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第 7 話
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*
さて、図書館に行くとするか…
ってアレ?
…俺、図書館の場所知らないじゃん…
ここは不本意だが、ルーシュに聞くとするか。
「ルーシュ」
「はい。」
「…図書館の場所を教えてくれ」
「!…本当にアルフ様ですよね?」
「アルフが俺以外にどこにいると言うんだ。さっさと教えろ」
「…こちらです」
いちいちいちいちいちいち
俺がする事、やる事に驚くのもいい加減辞めてくれ!
あー、もう…イライラするなぁ…
…昔はこんなんじゃなかったのに。
自分で言うのもなんだが、かなり社交的な性格だったと思う。…人嫌いになる前は。
前にも言ったが、俺が大丈夫な人間は弟である隼人だけ。
厳密に言えばもう少し区別があるんだが、
まあ、完全に近付けるのは隼人だけなんだ。
区別と言うのは小さな子供とかは無理をすれば近付けるし、こう…なんていうか、弱者?にはかなり無理すれば近付けるってこと。
無理なのは大人と女だけだ。
後は…害のある人間とか?なんなんだろうな、アレ。
本能とでも言うんだろうか?急に吐き気がしてくるんだ。でも、余りに近付かれるとこの前みたいに倒れてしまう。
…まったく、嫌な身体だよな…
そーいや、アルフには婚約者がいたんだっけ?
この歳にはまだ居なかったような…?
でも、婚約させられてたよな?魔王を倒した後にはもう。
あれ?…誰だっけ…?
んんー、と…
「兄さん聞いてる!?俺はアルフがどタイプの顔してるから好きなんだけど、この婚約者!!ドブスにも程があるよね!!!!もう俺が結婚したいよ!!!!アルフ様と!!」
「…別にそこまでブサイクじゃないと思うが…?」
「いーや!アルフ様に釣り合ってない!!こんなドブスはアヴィと結婚しとけばいいんだよ!!!王族だからって許せない!!!!それもなに!?ヒロインみたいに王子に甘えやがって!!ぶち○すよ!?!?!?」
「王族なのか?えっと…クリスティン?またテンプレな…」
「やっぱり兄さんは分かってくれるね!!大好きだよ!!!!」
「え、あの…お前、このゲームになると感情的過ぎないか…?」
あぁ…あったな、この不毛な会話。
隼人はアルフを讃えすぎてて全然会話にならなかった。
でも、クリスティンっていう名前と王族って事は分かったからいいか。
それも調べたいけど…信頼出来る人はいないし、まだ先になるかな。俺も来月から学園に入らなきゃいけないらしいし。
あ、学園に入るなら、必然的にリリーに会うじゃん。
それまでにこの人嫌い、どうにかしないとな…
まあ。本当に信じられる人なら大丈夫な訳だし、
そういう人を見つけない限り難しいかな?
「…様、アルフ様!」
「あ、え、な、なんだ?」
「図書館に着きましたよ?」
「あ、あぁ、ありがとう。ルーシュはもう控えていいぞ。」
「いや。私もお仕事ですから。」
「…なんだ?俺が言っているのに聞けないのか?これは提案ではなく、命令だ。分を弁えろ。」
「…はい。」
はぁー、これでやっと1人だ…!
俺、本読むの好きだから、良かった…!!
…まずは痣からだな。
*
さて、図書館に行くとするか…
ってアレ?
…俺、図書館の場所知らないじゃん…
ここは不本意だが、ルーシュに聞くとするか。
「ルーシュ」
「はい。」
「…図書館の場所を教えてくれ」
「!…本当にアルフ様ですよね?」
「アルフが俺以外にどこにいると言うんだ。さっさと教えろ」
「…こちらです」
いちいちいちいちいちいち
俺がする事、やる事に驚くのもいい加減辞めてくれ!
あー、もう…イライラするなぁ…
…昔はこんなんじゃなかったのに。
自分で言うのもなんだが、かなり社交的な性格だったと思う。…人嫌いになる前は。
前にも言ったが、俺が大丈夫な人間は弟である隼人だけ。
厳密に言えばもう少し区別があるんだが、
まあ、完全に近付けるのは隼人だけなんだ。
区別と言うのは小さな子供とかは無理をすれば近付けるし、こう…なんていうか、弱者?にはかなり無理すれば近付けるってこと。
無理なのは大人と女だけだ。
後は…害のある人間とか?なんなんだろうな、アレ。
本能とでも言うんだろうか?急に吐き気がしてくるんだ。でも、余りに近付かれるとこの前みたいに倒れてしまう。
…まったく、嫌な身体だよな…
そーいや、アルフには婚約者がいたんだっけ?
この歳にはまだ居なかったような…?
でも、婚約させられてたよな?魔王を倒した後にはもう。
あれ?…誰だっけ…?
んんー、と…
「兄さん聞いてる!?俺はアルフがどタイプの顔してるから好きなんだけど、この婚約者!!ドブスにも程があるよね!!!!もう俺が結婚したいよ!!!!アルフ様と!!」
「…別にそこまでブサイクじゃないと思うが…?」
「いーや!アルフ様に釣り合ってない!!こんなドブスはアヴィと結婚しとけばいいんだよ!!!王族だからって許せない!!!!それもなに!?ヒロインみたいに王子に甘えやがって!!ぶち○すよ!?!?!?」
「王族なのか?えっと…クリスティン?またテンプレな…」
「やっぱり兄さんは分かってくれるね!!大好きだよ!!!!」
「え、あの…お前、このゲームになると感情的過ぎないか…?」
あぁ…あったな、この不毛な会話。
隼人はアルフを讃えすぎてて全然会話にならなかった。
でも、クリスティンっていう名前と王族って事は分かったからいいか。
それも調べたいけど…信頼出来る人はいないし、まだ先になるかな。俺も来月から学園に入らなきゃいけないらしいし。
あ、学園に入るなら、必然的にリリーに会うじゃん。
それまでにこの人嫌い、どうにかしないとな…
まあ。本当に信じられる人なら大丈夫な訳だし、
そういう人を見つけない限り難しいかな?
「…様、アルフ様!」
「あ、え、な、なんだ?」
「図書館に着きましたよ?」
「あ、あぁ、ありがとう。ルーシュはもう控えていいぞ。」
「いや。私もお仕事ですから。」
「…なんだ?俺が言っているのに聞けないのか?これは提案ではなく、命令だ。分を弁えろ。」
「…はい。」
はぁー、これでやっと1人だ…!
俺、本読むの好きだから、良かった…!!
…まずは痣からだな。
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