テンプレ乙とか言わないでください（）

第 3 話

＊




…はぁ…なんか、嫌な予感がするんだよなぁ…
ルーシュを無理矢理この部屋から出したからか？

あー、そういやこの世界って魔法使えるんだったか。
俺の弟…って、なんか長いな。俺の弟は隼人って言うんだが…

俗に言う腐男子というものだ。

あ、俺は違うからな！？勘違いすんなよ？！
…その腐男子こと隼人がなんでこのゲームをやってたかと言うと、

このゲーム、乙女ゲームだけど…なんだっけ？す、スチル？とかいうやつにBL要素がちょっとあるんだとよ。

俺ことアルフの断罪イベントのあとは大体俺と断罪した人のBLっぽいスチルが出るらしく、アルフが一番好き！とか言ってたっけ？

…ほんと、誰得だよそれ。

ん？あれ？そーいや…
ルーシュとアヴィがなんたら…みたいなこと言ってなかったか？

なんだっけ…？忠誠の愛、がなんたら…
でもルーシュは俺の騎士だよな？あれ？なんでアヴィと忠誠？

んー、これは…俺は楽だから、みたいな理由で騎士やってんのか？あー、そーいうことか。納得。

ていうか、そんな理由なら辞めてくれ、って感じなんだが。

…っと、それで魔法の話だったよな？
隼人から聞いたから抜けてる所が多々あると思うんだが、物語はこうだ。

100…だったか200だったかは忘れたが、何百年ぶりに魔王が復活するらしい。その魔王討伐に王子さま諸々…その、攻略対象達が行く、っていうなんともシンプルな話なんだが、

ヒロインがいることにより攻略対象達が持つ…なんだっけな、…なんとかの力ってやつがこう…まあ、すごく（？）なって魔王を倒すらしいんだ。

んで、魔王を倒して王都に戻ってきた最初のパーティーで断罪イベント。…どうにかしてフラグを折れないかな…

他の小説は妹を悪役令嬢にしないようにするとか出来るんだろうけど、人嫌いの俺には無理。

はぁー…こんな所で人嫌いが邪魔するとは…
人嫌いだから、攻略対象ともヒロインとも仲良くできない。女となればもっと無理。

…どう考えても詰んでる。

それで、魔法の種類は

光、火、水、土、風、氷

の6種類。魔法属性と魔力量は他人は調べられない代わりに自分で調べることが出来るんだ。

あ、闇魔法は魔王しか使うことが出来ないらしい。
魔王の手下…というかなんというか、その、魔物達は魔王の魔力を借りてほんの少しだけ闇魔法を使えるらしい。

だから、人型だろうとなんだろうと闇魔法を使うともう魔物側。つまり人間の敵らしい。

…闇魔法を使う人の中でも優しい人がいるかもしれないのに。どうでもいいか。

じゃあ、調べてみるか。



「＊」



ブワッ…おお、凄いな。頭の中に流れてくる…



属性『闇、氷』

魔力『測定不可。魔力オーバー』



はい？魔力オーバー…？測定できないほどあるってことか？それに…2つ持ちで闇って…

…これは隠しておいたほうがいいな。




＊