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05三学期の憂鬱
返されたシャープペンシル事件04
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卒業式の前日、桜さんは一時退院した。「今度は外で会おうね」との別れ言葉が胸にしみた。彼女は中学の制服姿で車椅子に乗り、両親とともに去っていった。僕はそれを見送って、T字杖で廊下に引き返した。
彼女の病室を見に行くと、そこには私物などがそのまま置かれていた。彼女は卒業式を終えてしばらくした後、また戻ってくるんだ。この薄暗い病室へと……
「桜さん……」
あるいはさっきの見送りが、彼女との最後のやり取りになってしまうのかもしれない。僕はそう思った。桜さんの病状は暗いトンネルの中を走っており、そしてその出口はないのではないか……
と、そのときだった。棚の上に、「桐木くんへ」と拙い文字で書かれた封筒が置いてあるのに気がついたんだ。僕はそれを手に取り、彼女があのシャーペンでしたためたものだと確認した。中を開けてみる。
『退院おめでとう。さようなら、私の主人公さん』
それだけ記された紙が入っていた。桜さんがこれだけ書くのに、いったいどれほどの時間を費やしたのか。僕のために……
「嫌だ……」
僕は唇を噛み締めた。目頭が熱くなり、目尻から涙が一滴こぼれ落ちる。
「絶対、絶対、シャーペンを返しにきてください、桜さん。お願いですから……」
僕は彼女が好きだったんだ。そのことに今さらながら気がついたんだね。
無力な自分が悔しくて、僕はその場で嗚咽をし続けた――
「――で、話はおしまいさ」
俺はそう締めくくった純架に、ふと現実に戻された。
「え、終わり? その後桜さんとは会ってないのか?」
「うん」
奈緒が鼻をずずっと吸い上げた。
「結構薄情なのね、桐木くん」
「そんなこと言ってもなあ……」
純架は遠くを見つめた。
「最悪の結果が待っていると恐怖していたから、あえてこちらから連絡は取れなかったんだ。こっちの住所は教えてあるから、奇跡が起きれば彼女自身が来てくれるだろう……と、それだけは念頭に置いて、僕は静かな中学時代を過ごした。もっとも、その後僕たち桐木一家はこの県に引っ越してしまったんだけどね」
純架はシャーペンを手の中でもてあそびながら、冷静に推理した。
「あの太ったおばさんは、桜さんの母親だろう。恐らく他界してしまった娘さんの代わりに、いつか僕へこのシャーペンを返そうと持ち歩いていたんだ。そうしてさっき、僕とおばさんは奇跡的な偶然で出会った。それなら彼女の涙の意味も察しがつく。亡くなった桜さんのことを思い出して、急にこみ上げてくるものがあったんだろう……」
俺はぐっとくるものがあった。壊れた声音で訴える。
「桜さんは、死んじまったのか」
「十中八九、そうだろうね」
純架は天井を見上げて吐息した。
「生きていてほしかったけど……」
しんみりとした空気が流れた。俺は悲しげな純架を励まそうと、何か言葉をかけようとした。だが、何て言っていいか分からない。それは奈緒も同じで、俺たちはしばし押し黙った。純架がコーヒーを口に運ぶ。カップを置いて、例の言葉を口にしようとした。
「以上がこの事件の……」
と、そのときだ。
「そのシャーペン、ひょっとして『ERGoNoMix』じゃないですか? そして、あなたは桐木純架くん?」
すらりとした女性が声をかけてきた。スーツに身を固めている。彼女を見た純架の顔が、見る見る驚愕に塗り固められていった。
「は、はい……!」
女性は微笑んだ。
「久しぶりね、桐木くん! お母さん、こっちこっち!」
さきほどのおばさんが、女性のそばに駆けつけた。
「ああ、また会うなんて! 信じられない……」
俺はしゃがれた声で尋ねた。まさか、まさか……!
「あなたは、岡戸桜さんですか?」
女性ははっきりうなずいた。
「ええ、そうです! 岡戸桜です。何々、桐木くんのお友達?」
彼女はふっくらした頬を緩めて、俺たちを見やった。
桜さんはすっかり元気になっていた。何でもドナーが現れて九死に一生を拾い、懸命な治療の結果、病気は完治したという。現在は大学へ通っているそうだ。この県へは旅行で来ていて、『龍神祭り』を観ようとあちこち散策していたという。
彼女の母親であるおばさんは、ぺこぺこと頭を下げた。
「スポーツショップで美形な子を見て、桐木くんだと確信したんです。で、これは間違いないと確認したうえで、持ち歩いていたシャーペンを返させていただきました。こんなところで出会えるなんて、と、奇跡の再会に思わず涙腺が緩んでしまって……」
純架は呆れたようだ。
「泣きながら逃げるなんて、誤解するじゃないですか。何でスポーツショップに来ていたんですか?」
「息子――桜の弟のために、野球道具を買っておこうと考えたためです。まさかそこに桐木くんがいるなんて、びっくりしました」
桜さんはコーヒーをすすった。
「もう、お母さんったら。何で私の許可なしに勝手に返してるのよ。呆れちゃう。私が龍神を追っかけている間に、そんな真似をしちゃうんだから……」
純架は涙ぐんでいた。えっ、あの純架が?
「良かった。本当に良かった。僕は自分の推理が外れて、こんなに嬉しかったことはないです」
桜さんはけぶるような微笑を見せた。
「ふふ、ちゃんとシャーペンは返したからね。これからも、お互い頑張って生きていこうね」
「確かに貸していたものは受け取りました、桜さん。僕は……」
桜さんが好きでした。そう言いかけたように、俺には思えた。だが桜さんが予防線を打つ。
「いいのよ。私にはもう彼氏もいるし。桐木くんもそうでしょう? 彼女いるんでしょ?」
純架はぐっと詰まった。だが何とか吐き出す。
「……はい」
これには奈緒がびっくりした。
「えっ、桐木くん、彼女がいたの? 誰? 誰々?」
それは同じ探偵部の辰野日向なのだが、俺は黙っていた。桜さんは少しの寂寥とともににっこり微笑む。
「大事にしなさいよ、桐木くん。じゃ、私たちは観光に戻るわ。会えて嬉しかった。最後に記念写真撮ってもいい?」
「もちろんです!」
こうして俺たちは桜さんの自撮りに参加した。みんな笑顔で、一枚の画像に収まる。桜さんはスマホを満足そうに見ながらうなずいた。
「じゃあね、桐木くん。またいつか、奇跡でも起きたら会いましょう。そんな関係もいいじゃない。それじゃ、ね!」
桜さんとその母親は、悠然と去っていった。純架はその名残りを視線で追いながら、深々と息を吸って吐き出す。
「以上がこの事件の全貌だね。まったく、桜さんは僕を心配させるんだから……」
「でも、まんざらでもないんでしょ?」
奈緒の追及に、純架は顔を赤くしてそっぽを向く。
「ともかく! 龍神祭りもたけなわだし、僕らもそろそろ店を出よう。……ああ、こんなに晴れ晴れした気分は久しぶりだよ。きみたちもそうじゃないかね?」
こうして俺たちは一つの事件の終わりを胸に、意気揚々と街中へ戻っていくのだった。
彼女の病室を見に行くと、そこには私物などがそのまま置かれていた。彼女は卒業式を終えてしばらくした後、また戻ってくるんだ。この薄暗い病室へと……
「桜さん……」
あるいはさっきの見送りが、彼女との最後のやり取りになってしまうのかもしれない。僕はそう思った。桜さんの病状は暗いトンネルの中を走っており、そしてその出口はないのではないか……
と、そのときだった。棚の上に、「桐木くんへ」と拙い文字で書かれた封筒が置いてあるのに気がついたんだ。僕はそれを手に取り、彼女があのシャーペンでしたためたものだと確認した。中を開けてみる。
『退院おめでとう。さようなら、私の主人公さん』
それだけ記された紙が入っていた。桜さんがこれだけ書くのに、いったいどれほどの時間を費やしたのか。僕のために……
「嫌だ……」
僕は唇を噛み締めた。目頭が熱くなり、目尻から涙が一滴こぼれ落ちる。
「絶対、絶対、シャーペンを返しにきてください、桜さん。お願いですから……」
僕は彼女が好きだったんだ。そのことに今さらながら気がついたんだね。
無力な自分が悔しくて、僕はその場で嗚咽をし続けた――
「――で、話はおしまいさ」
俺はそう締めくくった純架に、ふと現実に戻された。
「え、終わり? その後桜さんとは会ってないのか?」
「うん」
奈緒が鼻をずずっと吸い上げた。
「結構薄情なのね、桐木くん」
「そんなこと言ってもなあ……」
純架は遠くを見つめた。
「最悪の結果が待っていると恐怖していたから、あえてこちらから連絡は取れなかったんだ。こっちの住所は教えてあるから、奇跡が起きれば彼女自身が来てくれるだろう……と、それだけは念頭に置いて、僕は静かな中学時代を過ごした。もっとも、その後僕たち桐木一家はこの県に引っ越してしまったんだけどね」
純架はシャーペンを手の中でもてあそびながら、冷静に推理した。
「あの太ったおばさんは、桜さんの母親だろう。恐らく他界してしまった娘さんの代わりに、いつか僕へこのシャーペンを返そうと持ち歩いていたんだ。そうしてさっき、僕とおばさんは奇跡的な偶然で出会った。それなら彼女の涙の意味も察しがつく。亡くなった桜さんのことを思い出して、急にこみ上げてくるものがあったんだろう……」
俺はぐっとくるものがあった。壊れた声音で訴える。
「桜さんは、死んじまったのか」
「十中八九、そうだろうね」
純架は天井を見上げて吐息した。
「生きていてほしかったけど……」
しんみりとした空気が流れた。俺は悲しげな純架を励まそうと、何か言葉をかけようとした。だが、何て言っていいか分からない。それは奈緒も同じで、俺たちはしばし押し黙った。純架がコーヒーを口に運ぶ。カップを置いて、例の言葉を口にしようとした。
「以上がこの事件の……」
と、そのときだ。
「そのシャーペン、ひょっとして『ERGoNoMix』じゃないですか? そして、あなたは桐木純架くん?」
すらりとした女性が声をかけてきた。スーツに身を固めている。彼女を見た純架の顔が、見る見る驚愕に塗り固められていった。
「は、はい……!」
女性は微笑んだ。
「久しぶりね、桐木くん! お母さん、こっちこっち!」
さきほどのおばさんが、女性のそばに駆けつけた。
「ああ、また会うなんて! 信じられない……」
俺はしゃがれた声で尋ねた。まさか、まさか……!
「あなたは、岡戸桜さんですか?」
女性ははっきりうなずいた。
「ええ、そうです! 岡戸桜です。何々、桐木くんのお友達?」
彼女はふっくらした頬を緩めて、俺たちを見やった。
桜さんはすっかり元気になっていた。何でもドナーが現れて九死に一生を拾い、懸命な治療の結果、病気は完治したという。現在は大学へ通っているそうだ。この県へは旅行で来ていて、『龍神祭り』を観ようとあちこち散策していたという。
彼女の母親であるおばさんは、ぺこぺこと頭を下げた。
「スポーツショップで美形な子を見て、桐木くんだと確信したんです。で、これは間違いないと確認したうえで、持ち歩いていたシャーペンを返させていただきました。こんなところで出会えるなんて、と、奇跡の再会に思わず涙腺が緩んでしまって……」
純架は呆れたようだ。
「泣きながら逃げるなんて、誤解するじゃないですか。何でスポーツショップに来ていたんですか?」
「息子――桜の弟のために、野球道具を買っておこうと考えたためです。まさかそこに桐木くんがいるなんて、びっくりしました」
桜さんはコーヒーをすすった。
「もう、お母さんったら。何で私の許可なしに勝手に返してるのよ。呆れちゃう。私が龍神を追っかけている間に、そんな真似をしちゃうんだから……」
純架は涙ぐんでいた。えっ、あの純架が?
「良かった。本当に良かった。僕は自分の推理が外れて、こんなに嬉しかったことはないです」
桜さんはけぶるような微笑を見せた。
「ふふ、ちゃんとシャーペンは返したからね。これからも、お互い頑張って生きていこうね」
「確かに貸していたものは受け取りました、桜さん。僕は……」
桜さんが好きでした。そう言いかけたように、俺には思えた。だが桜さんが予防線を打つ。
「いいのよ。私にはもう彼氏もいるし。桐木くんもそうでしょう? 彼女いるんでしょ?」
純架はぐっと詰まった。だが何とか吐き出す。
「……はい」
これには奈緒がびっくりした。
「えっ、桐木くん、彼女がいたの? 誰? 誰々?」
それは同じ探偵部の辰野日向なのだが、俺は黙っていた。桜さんは少しの寂寥とともににっこり微笑む。
「大事にしなさいよ、桐木くん。じゃ、私たちは観光に戻るわ。会えて嬉しかった。最後に記念写真撮ってもいい?」
「もちろんです!」
こうして俺たちは桜さんの自撮りに参加した。みんな笑顔で、一枚の画像に収まる。桜さんはスマホを満足そうに見ながらうなずいた。
「じゃあね、桐木くん。またいつか、奇跡でも起きたら会いましょう。そんな関係もいいじゃない。それじゃ、ね!」
桜さんとその母親は、悠然と去っていった。純架はその名残りを視線で追いながら、深々と息を吸って吐き出す。
「以上がこの事件の全貌だね。まったく、桜さんは僕を心配させるんだから……」
「でも、まんざらでもないんでしょ?」
奈緒の追及に、純架は顔を赤くしてそっぽを向く。
「ともかく! 龍神祭りもたけなわだし、僕らもそろそろ店を出よう。……ああ、こんなに晴れ晴れした気分は久しぶりだよ。きみたちもそうじゃないかね?」
こうして俺たちは一つの事件の終わりを胸に、意気揚々と街中へ戻っていくのだった。
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