新☆何でも屋

みのる

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とある麗らかな昼下がり…
5匹の仔猫達(+1匹)を愛でながら店の奥で奥さんとイチャイチャな店主中村の姿がそこにはあった。

ゴソゴソ。
『動かないでね、もうちょっとだから……』
『あぁ♡えぇ気持ちや~♪』

……とかなんとか言いながら耳掃除とシャレこんでいると、
ーガラガラガラッ!ー
やはり何時ものお約束→♪
そこにやって来た学校帰り(?)っぽい1人の青年。
前の店主で無い事を少し気にしながらも、青年は思い切ってオーダー。

『何時もの、下さい!』
店主中村は何時もの如く、隠れてその青年の求める『何時もの』が何かをペラペラするが!どうやら元・店主がそのお客さんの『何時もの』を記入し忘れている模様。
奥さんとの「至福の時間」をある意味青年に邪魔された店主中村。当然!とても不機嫌である。

『何時ものじゃあ分からないよ!(半ギレ)』
それを聞いた青年はやや困惑している様子だ。
(おっかしいなぁ……あんなに「アレ」を求めてココに通いつめたのに…「アレ」だけじゃあ「常連」にはなれないのかな?)

そこで自分の甲斐性の無さ(?)に思い直した青年は改めて商品のオーダー。
『すみません……(オドオド)あ、あの……ココでしか手に入らない、「薔薇の香りのシャンプー&コンディショナー」が欲しいんですけど……(挙動不審)』
お客さんの欲しい物が分かり、直ちに取り出して青年に手渡す店主中村。

『特大サイズだからな!1つ700円だ。』
青年は嬉しそうにその「何時もの」を確認し…代金を支払い満足気に店を後にした。
(しかし……やはりこの兄ちゃんもガラが悪い兄ちゃん(笑)は苦手なようだ。)


暫くして、元・店主の来店。もちろん!「何時もの」用事である。
そこで店主中村、元・店主に苦情を入れる。
『常連客に記入漏れがあったぞ!(ご機嫌直らず)』
『誰か書き忘れたのかな……?で、そのお客さんは何を買いに来たんだい?』
と言いながら旧・店主は自分の手作りな顧客リストをペラペラする。
『バラの匂いのシャンプーとこ…こん…びに?←(アホ)』
『それを言うならこ…こ…ココナッツミルク(?)だ。』
そこで中村奥さんの厳しいツッコミ。
『それをいうなら、「コンディショナー」です!2人して横文字弱いわねぇ……(呆)』
『で、そのココナッツミルクだ。…………………ふーーーーーーーーーーーーーーーーーむ、悪い。私の記入漏れだ(笑)』

『本当に全く……!』
と怒る店主中村。
『いやぁ!スマンスマン!』
と旧・店主、笑い転げる。


何だかんだで今日も1日新☆何でも屋は平和であったとさ♪
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