禁断の青い果実

『息子』との生活

その日の夜※

晩ご飯を四人分用意しながら、あたしは考えた。

"確か……踊は何でも食べるんだったよね………(思案)

問題は何にするかだけども………………………

ま！何でもえぇか♪(超！お気楽思考)"

踊も大好きだったし、季節も暑くなってきたし？

という事で！『そうめん』にメニューが速攻決まった。



『オバチャン！オレ腹減ったーーー☆
お！オレの大好物のそうめんじゃん♪ヤリーっ！』

オレはばぁちゃん家の台所に降りるとメニューを見て歓喜の声をあげるのだ。
そんなオレとは真逆に少し浮かない表情の唄。

ヤロー二人にはかなり！窮屈なイスにオレは無理やり！！唄の隣を陣取る。

『いっただっきまぁ～～～す！』

自らの分の箸を即！手に取り、挨拶もそこそこにその箸先は既に標的に。

『うめぇ～～～～～ッッッ♡♡♡』

見よ！この至福に満ちたカオを！？

『……いただきます……』

食欲旺盛なオレに反してちまちまとそうめんを啜る唄。
(主にオレの活躍で)山盛りのそうめんは瞬く間に姿を消した。



『踊～！唄～？
お風呂沸いたけど……
どっちが先に入る？』

リビングで二人テレビを見てたオレらにオバチャンは声をかけてくる。


『そうだ♪いっその事、アナタ達久しぶりに二人で入ったら？』

更に真希さんはそんなとんでもない事をおれとアニキに向かって発言してきたのだ！

途端に表情がわかりやすく！ニヤついてくるアニキ。
とは逆に曇りゆくおれの表情。


まぁ！あまりにもあからさまなアニキの態度に、真希さんは特になにも疑問に思わないのかもしれないが………
アニキにはすこぉし(？)
そっち男好きの気がある。

元・おれン家にまだいた時は、おれも随分とイジラれたものである。
よく元・母ちゃんにバレなかったものだと感心する。


バレていたらその瞬間に！もしかしたらおれとアニキは離ればなれだったのかもな。

因みにおれにはもちろん！その気は無い。
だって、光莉がいるだろう？



『さぁ♪唄♡久しぶりに"ハダカのオトコの語らい"へと参ろうぞ！』

部屋着などは無論！アニキは用意していない。
着てきた服=部屋着となるのである。
四の五の言わさずにおれは風呂場へと強制連行されていたのであった。