禁断の青い果実

『息子』との生活

いきなり！お宅訪問

『こんばんはぁ～！
オバチャン！唄、おる？』

『え、えぇ、今ちょっと宿題しよるみたいやけど……』

『宿題！？
高校は宿題はほとんどでねーんだぜ？オバチャン（笑）』

『アナタこそ！専門学校の方はどうなん？
ちゃんと行っとるん？』

『ンな事より！
オレ、今日はココに一晩泊まりますのでヨロシク♡

おっじゃまっしまぁ～す♪』

そうあたしとのやり取りを強引に終えると、踊は玄関を上がり込むと！

『おぉーい！唄～！
久しぶり～♪
アタシよ、ア・タ・シ♡
今晩はココに泊まるからぁ～♡』

そう二階にある唄におっきな声で叫び、ノシノシと階段をのぼっていった。


『あ、ばぁちゃん！久しぶり～♪』

どうやら途中で母親に出会ったようだ。


…………てか、いつもいつもあたしには「宿題があるから！」って帰るなり早々と二階へ直行コースが日常の唄だけど…………

宿題じゃあなかったの！？？？(謎)



帰宅後にソッコー部屋着に着替えたおれ。
の元に………………！！？

『おぅ、唄。
元気だったか？
オレはお前がいなくて寂しかったぞぉぉぉおおおおお！！』

ぐゎばっ！！

『ちょ………！！アニキッ！(滝汗)真希さんが入って来たらどうするんだよ！？』

高校時代にカラテをやってて、一回りおれよりも大きな身体のアニキがおれをそれで包み込み………てか羽交い締めして離そうとしない。

『イィじゃねぇか！(極悪)見せつけてやろうぜ？(ニヤリ)』

悪ふざけの酷いアニキは漸く！おれを解放すると、更に衝撃の一言を発した。

『あ、聞いてなかったとおもうけども！
オレ、今日はココに泊まるからぁ♡』

な、なにィィィイイイイイ！？と、泊まるだとぉぉぉおおおおお！？？

あまりの事態におれはフリーズした。
おれのこころの深淵まで見透かしたかの如くにアニキは微笑わらう。


『今夜は忘れられない夜にしてやるよ♡』