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本編
次の日
しおりを挟む明くる日の朝。
何処かで鳥の鳴き声も聞こえる。
俺はいつものように学校に行く。
清美と俺のお弁当の準備をして。
清美の分も用意しておかないと、清美は何も食べない事が分かった。
今日はサンドイッチ。
きっと美味しいと思うが。
忙しく朝の支度をして、
まだ眠っている清美に向かって、小声で一言。
『いってきます』
清美を閉じ込めるみたいで嫌だけど、いままで何も言われなかったから、一応そっと鍵を閉める。
ー清美の頬を伝う涙は見ないふりしてー
勉学に励みながら、ぼーっと清美の事ばかり考える。
“もうそろそろ起きたかな?”心配
昼食時、たくさんの女の子に囲まれながら、考える。
“清美、お昼ご飯食べたかな?”心配
結局、下校まで頭の中は清美のことばかりだった。
“俺の事が嫌にならなかったろうか?”
“初めてだったろうに…優しく出来なかった”
ごめんね、でもやめられなかった
帰ったら、清美は部屋には居ないかもなぁ…(苦笑)
小急ぎで、家に帰る。
“清美がいますように”
鞄から部屋の鍵を取り出す。
キィ…
『ただいま』
……返事がない。
?でも鍵、閉まってたぞ?変なところ冷静な俺。
辺りを見回す……
ソファーに人影を感じる。
『清美』
近づく俺。と、清美の顔を見て驚いた。
キツく俺を睨み付ける清美。
ー昨日あんなことしてしまったからだー
分かってはいた。それでも清美の居てくれたことに、俺は感謝した。
『ごめんね、お腹すいたでしょ?ご飯作るね。カレー好きかな?』
重く閉ざされた清美の口が初めて開く。
『かれー?』
彼女は、カレーも食べたことがないらしい(汗)
一体今まで何食べて生きていたんだ!?
…やっぱ『甘口』だよね?
『お待たせ』
カレーと簡単な野菜サラダ。野菜も摂らないと。
『………………』(清美無言)
『召し上がれ』(ニッコリ)
ぱくりと一口、カレーを食べる。
『………………(大喜)』
仏頂面だった顔がにわかにほころぶ。
カレーは清美お気に入りリストに登録っと…
清美は全て食べてくれた。
そこで思わず尋ねる。
『美味しかった?』
『…………………』(無言)
ではあったが、顔はご満悦といった感じだった♪
その日から毎晩秀は清美を抱いた。
その度に激しい抵抗を受ける。
秀のひとつの安らぎになってしまったらしい。
関係なく嫌がる清美。
ひとつ、分かったことがある。
清美はその小さくない胸の先端を、秀に啄まれると抵抗する力がぐっと弱くなる。
秀は清美の弱いところを見つけた気がして、かなり嬉しかった。
いつものように抵抗する清美に覆い被さり、ひとつになる。清美は気絶しない夜がないというほど、気を失う率は高い。
今日も気絶した清美を抱き締めながら、秀はポツリと一言。
「俺は幸せなのだろうか……?」
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