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獅子戸 直也
確信
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そしてひなが俺の初恋の相手、柏木雛汰その人だと確信したのは、前回の講習のあと6人で食事に行った時のこと。
カシスオレンジ一杯で酔っ払って眠ってしまったひなが起きるまでカラオケボックスで時間を潰すことになり、近くのカラオケボックスに入った時にひなとこたが本人確認をされて。
ひなはうとうとしていてとてもじゃないけど自分で身分証を出せる状態じゃ無かったから、俺が代わりに出そうと「身分証ある?」と尋ねると、「...おさいふ...めんきょ...」と寝言のように言われて彼のバッグからそれを取り出した時に見てしまったのだ。
氏名の欄にはっきりと、『柏木 雛汰』と書かれているのを。
やっぱりひなは、俺の初恋の相手だった。
だけどそれを知っても俺は、真実を話す気にはならなかった。
ひなを傷付けるぐらいなら、知られなくていい。
知られて逃げられるぐらいなら、隠しておきたい。
一からまた、俺の事を好きになってもらえるように頑張ろう。
そう思った。
ただ、ずっと焦がれていた相手が自分の目の前で他の男にキスをされたり、身体を触られたりするのを見るのは正直かなりしんどい。
大人になったひなの身体はめちゃくちゃエロくて、真っ白な肌はすべすべのもちもちだし、全身透き通るように白いのに乳首と性器とお尻の穴は初々しい薄ピンク色をしているし、そのどこに触れても甘い声で鳴くし、初恋の相手という贔屓目を抜きにしても最高で。
出来ることならすぐにでも独占したい、他の誰にも触らせたくない、何度もそう思った。
だけど、これまで恋人を作ることが出来ない程に初恋の相手である俺のことを引きずってくれていたひなが、セックスを学ぶスクールに入って何人もの男とエロいことをしているところを実は初恋の相手本人に見られていたなんて知ったら間違いなく傷付くに決まっている。
下手したら俺の前から姿を消してしまうかもしれない。
それにここはそういうエロいことをする為の場所で、ここにいるのはエロいことを学ぶために集まった奴ら。
その上、タチが15人集まったのに対してネコはたったの3人。
正体を明かさないと決めたのならもう、修了式まで堪えるしかない状況。
だから俺は毎回拳を握り締め、せめて彼らの持ち時間が1秒でもオーバーしないようにときっちりタイムキープをしてきた。
そして今回からはついに、セックスの本番...挿入まで含めた講習が始まる。
俺以外の男の性器が、ひなの可愛いお尻の穴に突き立てられるところを、果たして俺は黙って見守れるのだろうか。
カシスオレンジ一杯で酔っ払って眠ってしまったひなが起きるまでカラオケボックスで時間を潰すことになり、近くのカラオケボックスに入った時にひなとこたが本人確認をされて。
ひなはうとうとしていてとてもじゃないけど自分で身分証を出せる状態じゃ無かったから、俺が代わりに出そうと「身分証ある?」と尋ねると、「...おさいふ...めんきょ...」と寝言のように言われて彼のバッグからそれを取り出した時に見てしまったのだ。
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やっぱりひなは、俺の初恋の相手だった。
だけどそれを知っても俺は、真実を話す気にはならなかった。
ひなを傷付けるぐらいなら、知られなくていい。
知られて逃げられるぐらいなら、隠しておきたい。
一からまた、俺の事を好きになってもらえるように頑張ろう。
そう思った。
ただ、ずっと焦がれていた相手が自分の目の前で他の男にキスをされたり、身体を触られたりするのを見るのは正直かなりしんどい。
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出来ることならすぐにでも独占したい、他の誰にも触らせたくない、何度もそう思った。
だけど、これまで恋人を作ることが出来ない程に初恋の相手である俺のことを引きずってくれていたひなが、セックスを学ぶスクールに入って何人もの男とエロいことをしているところを実は初恋の相手本人に見られていたなんて知ったら間違いなく傷付くに決まっている。
下手したら俺の前から姿を消してしまうかもしれない。
それにここはそういうエロいことをする為の場所で、ここにいるのはエロいことを学ぶために集まった奴ら。
その上、タチが15人集まったのに対してネコはたったの3人。
正体を明かさないと決めたのならもう、修了式まで堪えるしかない状況。
だから俺は毎回拳を握り締め、せめて彼らの持ち時間が1秒でもオーバーしないようにときっちりタイムキープをしてきた。
そして今回からはついに、セックスの本番...挿入まで含めた講習が始まる。
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