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泉 龍之介
肉バルにて 1
しおりを挟む「レイさん、すっごくえっちで綺麗だった…おれ、絶対あんなふうに出来ない…」
講習を終え、ひなが見つけてくれた肉バルへやって来た俺達。
やっぱりここでもひなの争奪戦が起き、隣の席を賭けて公平にジャンケンした結果、幸運にもひなの隣の席を勝ち取ったのはなおと俺だった。
3人ずつで向かい合って座り、運ばれてきた料理をつつきながら、話題に上るのは今日の講習のこと。
最後に潮吹きまで披露したレイさんのあまりのエロさに勃起がおさまらず、なかなか帰れなかった生徒もいるぐらいだから、ひなが不安そうに呟くのも無理はない。
まぁ、俺からしたらお前もだいぶエロ以下略。
「確かにすんげえエロかったよな~。オレ勃っちったわ」
「まさかあのレイさんがあんなふうになっちゃうなんて思わなかったよね~」
じゅんくんとこたがひなの言葉に頷くと、ますます不安そうな表情を浮かべるひな。
そんなひなを見てじゅんくんことデリカシーなしおは、「いや、ひなだって相当エロいからな?!良い声で鳴くし!」とクソでかい声で言って、隣に座ったけいにしばかれてた。
「ひな、レイさんはその道のプロなんだから比べても仕方ないんじゃない?」
「それはそうなんだけどさ…」
「それに、確かにレイさんは美人だけど、可愛さだったらひなのほうが上だと思うなぁ」
「でもおれあんなにえっちなこと出来ないもん…」
なおが優しい言葉をかけながら背中をさすっても、まだひなはしょんぼりしたまま。
──あ、可愛いは否定しないのね。
そう思うと同時に、俺を含めひな以外の5人全員が、いやいやあんたも充分えっちなことしてますやんと思っているのが何も言わずとも伝わってきた。
なんなら今、カシオレちょっと飲んだだけでほっぺた赤くして目ェ潤ませて、ツヤツヤの唇で馬刺し食ってるその姿でさえなんかちょっとエロいからね?
「おれ、この中の誰かを一位にしてあげられる自信ない」
「いや、それはひなちゃんの問題やなしに俺らのテクの問題なんとちゃうん?」
「まぁおれだけの問題ではないんだろうけど。みんながしてくれることに対して、もっと上手な感じ方したいの」
「え~でもさぁ?余計なこと考えると演技みたいになっちゃわない?演技されるぐらいならありのままのひなくんが感じてる姿見せてもらった方が嬉しいけどなぁ…」
こたの言葉に、俺もじゅんくんもなおもけいも首がもげそうなほど頷く。
そう、別に一位なんてとれなくてもいいから、演技じゃなく余計なことも考えずいつものひなのままで感じてくれてるところを見れた方がめっちゃ興奮するし。
だけど、こんなにみんなが同じ気持ちを向けているのにひなのやつはまだ納得いってないみたいで、唇をツンと尖らせてむううと唸ってる。
なんだその顔。
ちゅーしたろかコラ。
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