47 / 61
泉 龍之介
キスのお手本 微※
しおりを挟む「一つ一つ説明しながらゆっくり進めていくからなー。しっかり見とけよ」
トモさんがレイさんの細い身体をひょいと抱き上げ、俺達から見て横向きにマッサージベッドの端に座らせ、脚の間に身体を割り込ませながらそう言った。
レイさんはレイさんでもうスイッチが入ってるのか、エロい空気をビシビシ出しながらトモさんの腰に脚を絡め、首の後ろに腕を回してトモさんを見上げてる。
その様子を見ながらひなが、「おれあんなセクシーな顔で誘えないよ…」なんて言ってるけど、俺からしたらほっぺた赤くしてでっけぇタレ目をうるうるさせてるお前もだいぶエロいぞ?って感じだ。言わんけど。
レイさんの赤くふっくらした唇に、トモさんの少しかさついた唇が重なる。
お互いに唇を閉じた状態で唇同士を押し当て合って離れた。
一番オーソドックスなキスで、プッシャーキスと言うらしい。
特に名前なんて気にしたことなかったけどそんな名前なのか。うん、すぐ忘れそうだ。
そこから、
『お互いの唇をちゅっちゅと音を立てて吸い合うバードキス』
『唇を少しだけ開いて上下に滑らすスライドキス』
『片方が相手の下唇を甘噛みしながら顔を小さく横に振るスウィングキス』
『片方が相手の下唇、もう片方が上唇を甘噛みしながら顔を横に振ったり唇を舐めたりするバインドキス』
『相手の唇を舌先でなぞる二プルキス』
と一つ一つ名前とやり方を説明してから実際にそのキスをして見せてくれた。
「ここまでが、所謂ディープキスに移る前の比較的軽めのキスだ。合間にスライドキスを挟みながらプッシャーキス、バードキスを何度か繰り返して、スウィングキス、バインドキス、二プルキスはそろそろディープキスに移るかって合図としてするのが一般的かな」
そう言ってまたレイさんの唇をちゅっと吸ったトモさん。
うっとりした顔でキスを受け入れてるレイさんを見て「可愛い」と微笑むと、舌を出すように指示をした。
『お互いに口の外に舌を出した状態で舐めあったり絡ませたりするピクニックキス』
『交互にお互いの口の中に舌を差し入れ、入れられた方が相手の舌を包み込むインサートキス』
『歯茎をなぞるサーチングキス』
『相手の舌を包み込み、強めに吸うオブラートキス』
『唇を開いた状態の相手の唇や舌を甘噛みするカクテルキス』
『唇を重ねたまま舌を絡ませ合うクロスキス』
ディープキスも一つ一つ説明してから実際にして見せてくれて、部屋の中に二人の息遣いと唾液が絡み合う濡れた音が響き、時々レイさんの鼻にかかったような甘い声も混じって、まだキスだけなのになんとも言えないエロい空気が流れる。
キスをしながらトモさんの手はレイさんの身体を這い回っていた。
腕をさすったり胸元や耳をくすぐったり腰や太ももを撫でたり。
そしてキスが盛り上がってきたところでバスローブの合わせ目に手を差し込み、俺達に見せつけるようにゆっくりとはだけさせると、真っ白な肌と、ひなのよりも濃いめのピンク色をした乳首があらわになった。
11
お気に入りに追加
817
あなたにおすすめの小説

【連載再開】絶対支配×快楽耐性ゼロすぎる受けの短編集
あかさたな!
BL
※全話おとな向けな内容です。
こちらの短編集は
絶対支配な攻めが、
快楽耐性ゼロな受けと楽しい一晩を過ごす
1話完結のハッピーエンドなお話の詰め合わせです。
不定期更新ですが、
1話ごと読切なので、サクッと楽しめるように作っていくつもりです。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーー
書きかけの長編が止まってますが、
短編集から久々に、肩慣らししていく予定です。
よろしくお願いします!

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
イケメン社長と私が結婚!?初めての『気持ちイイ』を体に教え込まれる!?
すずなり。
恋愛
ある日、彼氏が自分の住んでるアパートを引き払い、勝手に『同棲』を求めてきた。
「お前が働いてるんだから俺は家にいる。」
家事をするわけでもなく、食費をくれるわけでもなく・・・デートもしない。
「私は母親じゃない・・・!」
そう言って家を飛び出した。
夜遅く、何も持たず、靴も履かず・・・一人で泣きながら歩いてるとこを保護してくれた一人の人。
「何があった?送ってく。」
それはいつも仕事場のカフェに来てくれる常連さんだった。
「俺と・・・結婚してほしい。」
「!?」
突然の結婚の申し込み。彼のことは何も知らなかったけど・・・惹かれるのに時間はかからない。
かっこよくて・・優しくて・・・紳士な彼は私を心から愛してくれる。
そんな彼に、私は想いを返したい。
「俺に・・・全てを見せて。」
苦手意識の強かった『営み』。
彼の手によって私の感じ方が変わっていく・・・。
「いあぁぁぁっ・・!!」
「感じやすいんだな・・・。」
※お話は全て想像の世界のものです。現実世界とはなんら関係ありません。
※お話の中に出てくる病気、治療法などは想像のものとしてご覧ください。
※誤字脱字、表現不足は重々承知しております。日々精進してまいりますので温かく見ていただけると嬉しいです。
※コメントや感想は受け付けることができません。メンタルが薄氷なもので・・すみません。
それではお楽しみください。すずなり。



ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる