41 / 61
佐々木 智久・菅原 玲弥
特別授業 5 ※
しおりを挟む「……ん……んふ……んっ」
「……っ、そう、ひなくん、上手…」
「なるほど、視覚的、ねぇ。確かにこれは視覚的になかなかクるなぁ」
目の前に差し出された二つの性器。
言わずもがな、トモさんのとレイさんのだ。
おれは、膝立ちになった二人の足元にぺたんとアヒル座りをして、その二つの性器を両手を使ってそれぞれ扱いたり、交互に舐めたりしている。
普通のフェラでさえ先週、人生で初めてしたばかりなのに二つも同時にだなんてどうしていいか分からなくて、とりあえず扱く手はそのままに先っぽをチロチロと舐めてみてはいるけれど、こんな弱い刺激で二人がちゃんと気持ちよくなってくれているのか心配で、舌を出してレイさんの性器の先っぽを舐めながら二人の方を見上げると、握り込んだソレが両手の中でビクンと跳ねた。
「んっ……ねぇ、トモ、俺本当にひなくんなら抱けそう…」
「…だからダメだっつーの」
「だって、すごくエッチで可愛い…」
「まぁそれは否定しない。無自覚で男の誘い方分かってるなんて、やっぱ才能あるよ、ひなちゃん」
「んんぅ……?」
…なんだろう、よく分からないけどなんとなく褒められてるのは分かる。
それは素直に嬉しい。
だけど、どうしてこの二人はこんなに余裕そうなのだろうか?
おれなんて、少し舐められただけでえっちな声が我慢出来なくなって、こんなふうに喋るなんて絶対無理だ。
やっぱりおれが下手くそだから……。
「……そんなに不安そうな顔しないでひなくん。大丈夫、ちゃんと気持ちいいよ」
「あぁ、俺も。あとは、先っぽ舐めるだけじゃなくて少し咥えてくびれてるところを唇で引っ掛けるようにするとか、くびれの下をぐるっと一周舐めるとか」
お世辞かもしれないけど、ちゃんと口に出して「気持ちいい」と言って貰えるとやっぱり安心する。
それからトモさんにもらったアドバイス通り、二つの性器を交互にパクっと咥えてくびれに唇を引っ掛けたり、くびれの下をぐるぐると舌先でなぞってみると、先走りの量が増えて性器の硬さも増した。
だけど、講習も含めて既にもう5回イッているおれは体力の限界を迎えようとしていた。
手と顎が疲れてきて、愛撫を施すスピードと力も衰えてきて。
それはすぐに二人にも伝わってしまって、レイさんが「ひなくん頑張ったね、もういいよ」と言っておれの口から抜け出していった。
「……最後まで出来なくてごめんなさい」
「いいんだよ、気にしないで」
「でも……」
「そもそも俺達が気持ちよくなるためにしてもらった訳じゃなくて、ひなくんの勉強のためなんだから、イかせることに執着する必要ないんだよ?」
「そうそう。レイのことは俺が責任持ってちゃんもイかせるから心配すんな」
「……馬鹿」
「あとで身体綺麗にしといてやるから少し横んなって休んどけ」そう言われて、クタクタに疲れきった身体をベッドに預けると、トモさんの言葉通り、本当にすぐ真横で二人がイチャイチャし始めてしまって少し焦る。
どうしよう、部屋を出た方がいいのかな、と一瞬思ったりもしたけどまぁ今更だし、きっとこれも盗み見て勉強しろってことなのかな、と都合よく解釈して、ありがたく見学させてもらうことにした。
11
お気に入りに追加
814
あなたにおすすめの小説
小さなことから〜露出〜えみ〜
サイコロ
恋愛
私の露出…
毎日更新していこうと思います
よろしくおねがいします
感想等お待ちしております
取り入れて欲しい内容なども
書いてくださいね
よりみなさんにお近く
考えやすく
ヤンデレだらけの短編集
八
BL
ヤンデレだらけの1話(+おまけ)読切短編集です。
全8話。1日1話更新(20時)。
□ホオズキ:寡黙執着年上とノンケ平凡
□ゲッケイジュ:真面目サイコパスとただ可哀想な同級生
□アジサイ:不良の頭と臆病泣き虫
□ラベンダー:希死念慮不良とおバカ
□デルフィニウム:執着傲慢幼馴染と地味ぼっち
ムーンライトノベル様に別名義で投稿しています。
かなり昔に書いたもので、最近の作品と書き方やテーマが違うと思いますが、楽しんでいただければ嬉しいです。
塾の先生を舐めてはいけません(性的な意味で)
ベータヴィレッジ 現実沈殿村落
BL
個別指導塾で講師のアルバイトを始めたが、妙にスキンシップ多めで懐いてくる生徒がいた。
そしてやがてその生徒の行為はエスカレートし、ついに一線を超えてくる――。
愛され末っ子
西条ネア
BL
本サイトでの感想欄は感想のみでお願いします。全ての感想に返答します。
リクエストはTwitter(@NeaSaijou)にて受付中です。また、小説のストーリーに関するアンケートもTwitterにて行います。
(お知らせは本編で行います。)
********
上園琉架(うえぞの るか)四男 理斗の双子の弟 虚弱 前髪は後々左に流し始めます。髪の毛の色はご想像にお任せします。深い赤みたいなのアースアイ 後々髪の毛を肩口くらいまで伸ばしてゆるく結びます。アレルギー多め。その他の設定は各話で出てきます!
上園理斗(うえぞの りと)三男 琉架の双子の兄 琉架が心配 琉架第一&大好き 前髪は後々右に流します。髪の毛の色はご想像にお任せします。深い緑みたいなアースアイ 髪型はずっと短いままです。 琉架の元気もお母さんのお腹の中で取っちゃった、、、
上園静矢 (うえぞの せいや)長男 普通にサラッとイケメン。なんでもできちゃうマン。でも弟(特に琉架)絡むと残念。弟達溺愛。深い青色の瞳。髪の毛の色はご想像にお任せします。
上園竜葵(うえぞの りゅうき)次男 ツンデレみたいな、考えと行動が一致しないマン。でも弟達大好きで奮闘して玉砕する。弟達傷つけられたら、、、 深い青色の瞳。兄貴(静矢)と一個差 ケンカ強い でも勉強できる。料理は壊滅的
上園理玖斗(うえぞの りくと)父 息子達大好き 藍羅(あいら・妻)も愛してる 家族傷つけるやつ許さんマジ 琉架の身体が弱すぎて心配 深い緑の瞳。普通にイケメン
上園藍羅(うえぞの あいら) 母 子供達、夫大好き 母は強し、の具現化版 美人さん 息子達(特に琉架)傷つけるやつ許さんマジ。
てか普通に上園家の皆さんは顔面偏差値馬鹿高いです。
(特に琉架)の部分は家族の中で順列ができているわけではなく、特に琉架になる場面が多いという意味です。
琉架の従者
遼(はる)琉架の10歳上
理斗の従者
蘭(らん)理斗の10歳上
その他の従者は後々出します。
虚弱体質な末っ子・琉架が家族からの寵愛、溺愛を受ける物語です。
前半、BL要素少なめです。
この作品は作者の前作と違い毎日更新(予定)です。
できないな、と悟ったらこの文は消します。
※琉架はある一定の時期から体の成長(精神も若干)がなくなる設定です。詳しくはその時に補足します。
皆様にとって最高の作品になりますように。
※作者の近況状況欄は要チェックです!
西条ネア
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる