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佐々木 智久・菅原 玲弥

特別授業 5 ※

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「……ん……んふ……んっ」

「……っ、そう、ひなくん、上手…」

「なるほど、視覚的、ねぇ。確かにこれは視覚的になかなかクるなぁ」


目の前に差し出された二つの性器。
言わずもがな、トモさんのとレイさんのだ。

おれは、膝立ちになった二人の足元にぺたんとアヒル座りをして、その二つの性器を両手を使ってそれぞれ扱いたり、交互に舐めたりしている。

普通のフェラでさえ先週、人生で初めてしたばかりなのに二つも同時にだなんてどうしていいか分からなくて、とりあえず扱く手はそのままに先っぽをチロチロと舐めてみてはいるけれど、こんな弱い刺激で二人がちゃんと気持ちよくなってくれているのか心配で、舌を出してレイさんの性器の先っぽを舐めながら二人の方を見上げると、握り込んだソレが両手の中でビクンと跳ねた。


「んっ……ねぇ、トモ、俺本当にひなくんなら抱けそう…」

「…だからダメだっつーの」

「だって、すごくエッチで可愛い…」

「まぁそれは否定しない。無自覚で男の誘い方分かってるなんて、やっぱ才能あるよ、ひなちゃん」

「んんぅ……?」


…なんだろう、よく分からないけどなんとなく褒められてるのは分かる。
それは素直に嬉しい。

だけど、どうしてこの二人はこんなに余裕そうなのだろうか?
おれなんて、少し舐められただけでえっちな声が我慢出来なくなって、こんなふうに喋るなんて絶対無理だ。

やっぱりおれが下手くそだから……。


「……そんなに不安そうな顔しないでひなくん。大丈夫、ちゃんと気持ちいいよ」

「あぁ、俺も。あとは、先っぽ舐めるだけじゃなくて少し咥えてくびれてるところを唇で引っ掛けるようにするとか、くびれの下をぐるっと一周舐めるとか」


お世辞かもしれないけど、ちゃんと口に出して「気持ちいい」と言って貰えるとやっぱり安心する。
それからトモさんにもらったアドバイス通り、二つの性器を交互にパクっと咥えてくびれに唇を引っ掛けたり、くびれの下をぐるぐると舌先でなぞってみると、先走りの量が増えて性器の硬さも増した。

だけど、講習も含めて既にもう5回イッているおれは体力の限界を迎えようとしていた。
手と顎が疲れてきて、愛撫を施すスピードと力も衰えてきて。

それはすぐに二人にも伝わってしまって、レイさんが「ひなくん頑張ったね、もういいよ」と言っておれの口から抜け出していった。


「……最後まで出来なくてごめんなさい」

「いいんだよ、気にしないで」

「でも……」

「そもそも俺達が気持ちよくなるためにしてもらった訳じゃなくて、ひなくんの勉強のためなんだから、イかせることに執着する必要ないんだよ?」

「そうそう。レイのことは俺が責任持ってちゃんもイかせるから心配すんな」

「……馬鹿」


「あとで身体綺麗にしといてやるから少し横んなって休んどけ」そう言われて、クタクタに疲れきった身体をベッドに預けると、トモさんの言葉通り、本当にすぐ真横で二人がイチャイチャし始めてしまって少し焦る。

どうしよう、部屋を出た方がいいのかな、と一瞬思ったりもしたけどまぁ今更だし、きっとこれも盗み見て勉強しろってことなのかな、と都合よく解釈して、ありがたく見学させてもらうことにした。

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