【R18】心優しい淫魔のハジメテの相手は祓魔師でした

ドスケベ祓魔師

性欲処理の道具

俺が使い魔を持たないと決めていたのは、悪魔を手下に付けるということに抵抗があったからだ。
使い魔なんていなくても俺は強いし、特に問題は無い。
だからこれから先もずっと、使い魔は持たないつもりでいた。

…ルカと出会うまでは。

それは、月の明かりが眩しい夜だった。
眠っていた俺の部屋に、一体の淫魔が侵入してきたのだ。
その淫魔は既に魔力が尽きかけており、祓魔師の俺が祓うまでもなく自滅しそうな状態で。
死にたくない、なんて言っているけど、正直こんな雑魚悪魔がどうなろうと俺の知ったこっちゃない。

だから、俺は祓魔師だからきみが自滅するか俺が祓うかの二択しかないと告げれば、死なないと約束したから、なんでもするから助けてくれと言われた。
誰と約束したんだか知らないが、俺には関係の無い話だ。
早くまた夢の中に戻りたいし、自滅しないならさっさと祓ってしまおうか。

そう思って十字架を握っているのとは反対の手を淫魔に向かって翳し、せめて最期の顔だけは見届けてやろうと見下ろすと、大きな瞳から涙が溢れ出し、長いまつ毛や真っ白な頬を濡らしていた。


（……可愛い...。）


よく見ると、ふっくらとした唇も、サラサラの髪も…なんというか、全体的に好みのタイプど真ん中の見た目をしていて。
その真っ白な頬に触れてみれば、思った以上に柔らかくて思わず声を上げてしまった。

俺は聖職者だから、表面上は清廉潔白を装わなくてはいけない。
でも実は物凄く性欲が強くて、発散できない熱をいつも持て余していたのだ。

こいつみたいに顔が好みの淫魔をそばに置いておけば、いつでも好きな時に性欲処理できる。
使い魔は持たない主義だったが、手下としてでは無くそういう意図で傍に置いておくなら有りなんじゃないか…？

瞬時にそう判断した俺は、その淫魔を使い魔にしようと決めた。