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恋
悪魔と祓魔師について
しおりを挟むこの世界には、人間や動物の肉体に憑依して悪さをする悪魔が実在しており、その悪しきものと闘う為の祓魔師が存在する。
祓魔師は対悪魔の場合のみ有効な術を繰り出す訓練を受けており、術を繰り出す為に必要な不思議な力が宿った十字架を常に胸に下げ、その術と聖水を使って闘う。
人間の身体の中から追い出した悪魔をすぐに祓えることもあれば、戦闘になることもあり、時には人間に寄生せず真の姿を現している状態の悪魔と戦闘になることもある。
また祓魔師は悪魔を祓うだけでなく、一体だけ、悪魔と契約を結び使い魔として従えることができる。
使い魔と契約する際には契約の為の術を使用し、悪魔の顔や首筋、手など、衣類で隠れることのない場所に契約の印を押す。
使い魔には悪魔の特徴である尻尾と背中の羽根と尖った耳を隠させ、人間の衣類を与え、普段は普通の人間と同じように過ごさせる。
使い魔になった悪魔は、その属性に関わらず主と一緒にいるだけで魔力が増幅する為、人間を襲わなくても生き延びることができるが、もし使い魔が主を殺害した場合、自らの身も滅びてしまう。
使い魔は人助けになることや悪魔祓いの際の戦闘のみに使用し、決して人間や動物を傷付けるのに使ってはいけない。
そして、使い魔として所有されている悪魔を主以外の祓魔師が祓ってはいけない。
ただし、他者の使い魔に襲われたなどやむを得ない事情がある場合は正当防衛とみなされ、その限りでは無い。
それらの禁忌を破った場合、祓魔師は十字架を剥奪され力を失った上で協会を追放され、使い魔はその場で祓われる──。
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