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幼少期編
6.メイルの不安と祝福、そして忍び寄る影
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メイルsid
あれから俺の世界は少し変わった。
イズリルが俺の世界を広げてくれた。
部屋から連れ出してくれたあの日から塞ぎ込んでいた気持ちが少しだけ上を向いた気がしたのだ。
今日もイズリルは部屋に来てくれるだろうか
女々しいとは分かりつつもまだ自分からこの部屋を出る勇気がなくイズリルが連れ出してくれるのを待っている。
使用人たちの態度が悪いわけでもない。
むしろ友好的だ。
このバードナー公爵家は皆気のいい人達だらけだ。
だからこそ怖い
いつあの王宮での目を向けられるのかと思うとどうしようもなく怖いんだ...
「おーいっ、何難しい顔してるんだよメイル様!」
「うわっ!」
イズリルの綺麗な赤い瞳が真っ直ぐに俺を見ていた。
「何ボーッとしてるの、メイル様。やっぱり篭ってばかりだからだな、よし、今日は良いもの見せてあげよう!外に行くぞ!」
「そ、外に行くのか!?」
「何驚いてるんだよ、今更家の中も外も変わらないだろ?」
いや、大きく変わるが?
それより外に行ってこの黒い髪を見られたらどうしよう!
「や、やっぱりいい!俺は行かない!外は嫌だ」
「......ふむ、外は嫌か、そうかそうか。」
なんだ?てっきりまた強引にでも外に引っ張り出されるかと思った。
「よし!じゃあそこの窓のところで待っててよ、俺だけ外に行くからさ、それならいいだろ?」
「あ、ああ。それなら...」
「じゃ、すぐ行くから窓開けといて!」
そう言うとトトトっと軽い足音をさせながら廊下を走っていってしまった。
外に出なくて良くなったのはいいが一体イズリルは何をするつもりなのだ?
そう思いながら指定された窓の所まで行った。
「メイル様ー!そこの二階の窓からよく外を眺めてて下さいよー!」
「あ、ああ!分かった!」
すると何やらイズリルが呪文を唱え出した。
同時に膨大な量の魔力が動き出す
一体何を?
すると先ほどまで晴れていた空に薄っすらと雲がかかり、パラパラと雨が降り出す。
「まさかっ」
え、イズリルは天候を操る事ができるのか!?
そんなのこの国の魔術師団長クラスじゃないか!
そんなことを思いながら呆然と外を見ていると次第に雨が止み始めた。
「あ!できた!メイル様あれ!太陽の周りに丸い大きな虹が見えるでしょう!?」
「えっ...!あっ」
涙が溢れる
止められない
あの虹は中々見られず、見たものは祝福されると言われている。
「ふっ、くっ、うぅぅっ...!」
きっとイズリルの事だ。
どうせ意味など知らないのだろう。
だけど、それでも、俺も祝福されていると思っても良いのだろうか。
「泣くなよ、メイル様。なんかメイル様に泣かれるとどうしていいか分かんないよ。」
いつの間にかイズリルは部屋に戻ってきていた。
俺は思わずイズリルに抱きついた。
同じ5歳なのにイズリルの方が頭ひとつ分身長が高いのでなんか少し悔しい。
どうして、どうしてお前は俺にこんなにも光を与えてくれるのか。
分からない、何一つわからない。
でも、ありがとう、イズリル。
end
俺は日々メイルがどこまでなら大丈夫でどこまでがダメなのかを試していた。
この間外に行こうと誘った時はその瞳に恐怖心が映ったので諦めて大きなリングの虹を見せたら泣いた。
そんなに俺の魔法が凄かったのかな?
感動するほど?まさか。それとはまた別に理由はあるだろう。
うーん、最近では建物の中で俺が一緒なら歩き回れるようになってるからなぁ
よくはなっていると思うのだよ。
気持ちは引きこもりの弟を外に連れ出そうとするお兄ちゃんだ。
さて、今日はどこに連れ回して差し上げようか。
そんなことを思いながらメイルの部屋に向かっている時だった。
「ん?メイルの部屋が空いてるな...」
そっと部屋に近づき中の様子を伺うと見たことのない使用人とメイルがベッドの上でいつものようにシーツを被っていた。
「...不吉の象徴ですわね、きっとイズリル様もこの事を知ったらあなた様の事なんて見向きもしなくなりますわ、穢らわしい」
何だあいつは
メイルが不吉の象徴だと?
いや、今はそんな事より過呼吸になりそうなメイルを助けなければ
「おい、メイド。お前見ない顔だな、本当に俺の家のメイドか?」
「イ、イズリル様!?」
「ヒュー、ヒューッ、イズッ...リ...」
なんて痛々しい
「喋るな、過呼吸を起こしてるんだ」
そう言って俺はメイルを抱きしめる
「俺の心臓の音、聞こえるか?」
コクコクと頷くメイル
「ゆっくり俺の呼吸に合わせろ、大丈夫だ。俺が守ってやるから安心しろ。」
「イ、イズリル様!その不吉の象徴からお離れください!イズリル様が穢れてしまいます!」
「貴様、名を名乗れ。ウチの使用人ではないな?」
「なっ!わたくしはここの家の使用人でございます!」
「俺はな、この家の者の顔と名前は全て覚えている。貴様はどこの誰だ。」
「チィッ!」
「スタン」
バリバリッ!
「ぎゃ!」
バタンッ!
すると流石に廊下が騒がしくなってきた。
「坊っちゃま、この騒ぎは一体!?」
「セバス、賊が我が家に侵入していたぞ。どう責任を取るつもりだ?」
「っ!」
「この気絶している女を直ちに尋問しろ」
「はっ!直ちに!おい、誰か旦那様に連絡しろ!」
セバスがお父様に連絡を取るように手配するとそこに転がっている女を拘束し、我が家の尋問室へと連れていった。
何故そんな部屋があるかって?
それは我が家が代々尋問官の家系だからだ。
まあこれで後はお父様が何とかしてくれるだろう。
あ、痛覚倍増の武器を渡しておけば良かったかなー、まあ今はいいか。
それより今は...
「メイル様、大丈夫ですか?もう怖いことは終わりましたよー」
「あっ、イズ...リル...俺、やっぱりダメだ。俺、ダメだったよ、だって俺っ!」
「不吉の象徴?」
すると腕の中のメイルの肩がビクリとしたのがわかる。
そっとメイルの目を見ると絶望しているのが分かる。
てか、不吉の象徴て何?
あのメイドもどきが言ってたのをただ通りすがりの俺が聞いただけだから何が何だかさっぱりだ。
「メイル様、不吉の象徴って何ですか?」
できるだけ優しく話しかけるとメイルはポツリと話し出した。
「俺の、この髪の毛の事だ。」
「髪の毛??」
「この髪の毛は、元々金髪だったんだ、だけどある日突然黒くなった...」
「黒いと何か問題があったのですか?」
「黒い髪の毛の人間は存在しないんだ、だから黒髪は忌み嫌われるっ、皆んな、皆んな俺から離れていってしまった!父上も、母上も!皆んなだ!!どうせお前もっ、イズリルだって離れていくに決まってる!分かってるんだ!俺は誰からも望まれてなんかいないって!!」
肩で息をはぁはぁとする姿はとても痛々しくて見ていられない。
でもそうか、なるほど。
これで何でああも頑なに心を開かずに部屋に閉じこもるのか理由がわかった。
まぁとりあえずだ。
「よし、わかった、とりあえず甘いもの食べに行こう!」
「...は?聞いていたのか、俺は不吉のっ!」
「おっと、それ以上言ったら怒るよ?メイル様。」
笑に若干殺気を混ぜるとメイルはビクリとして黙った。
よし。
黙ったメイルを無理矢理引っ張って厨房に向かうと料理長にプリンを用意してもらう。
そのまま厨房の空いてる席に座るとメイルも隣に座らせる。
「いただきまーす」
隣でムシャムシャとプリンを食べ出す俺を困惑した顔で見つめてくるメイル。
「甘いもの食べた後はその黒髪対策しないとな!」
「は...?」
大きな目がこぼれ落ちそうだ。
「俺は黒髪好きだけど、メイル様は嫌なんだろ?だったら原因突き止めればいいじゃん、俺が何とかしてあげるよ!」
なんかほら、俺魔法に関しては天才的に才能ありそうだし?何とかなるでしょう!
するとメイルの宝石みたいな綺麗な翡翠色の瞳からポロポロと涙が溢れていた。
「あ、え?」
「全く、メイル様は泣き虫だなぁ」
「な、泣いてない」
「ほら、プリンでも食べなよ」
「お、おいしっ、いっ、グズっ」
きっとメイルの食べてるプリンはちょっぴり塩気があるんだろうなと思いながら俺は静かに残りのプリンを食べるのであった。
あれから俺の世界は少し変わった。
イズリルが俺の世界を広げてくれた。
部屋から連れ出してくれたあの日から塞ぎ込んでいた気持ちが少しだけ上を向いた気がしたのだ。
今日もイズリルは部屋に来てくれるだろうか
女々しいとは分かりつつもまだ自分からこの部屋を出る勇気がなくイズリルが連れ出してくれるのを待っている。
使用人たちの態度が悪いわけでもない。
むしろ友好的だ。
このバードナー公爵家は皆気のいい人達だらけだ。
だからこそ怖い
いつあの王宮での目を向けられるのかと思うとどうしようもなく怖いんだ...
「おーいっ、何難しい顔してるんだよメイル様!」
「うわっ!」
イズリルの綺麗な赤い瞳が真っ直ぐに俺を見ていた。
「何ボーッとしてるの、メイル様。やっぱり篭ってばかりだからだな、よし、今日は良いもの見せてあげよう!外に行くぞ!」
「そ、外に行くのか!?」
「何驚いてるんだよ、今更家の中も外も変わらないだろ?」
いや、大きく変わるが?
それより外に行ってこの黒い髪を見られたらどうしよう!
「や、やっぱりいい!俺は行かない!外は嫌だ」
「......ふむ、外は嫌か、そうかそうか。」
なんだ?てっきりまた強引にでも外に引っ張り出されるかと思った。
「よし!じゃあそこの窓のところで待っててよ、俺だけ外に行くからさ、それならいいだろ?」
「あ、ああ。それなら...」
「じゃ、すぐ行くから窓開けといて!」
そう言うとトトトっと軽い足音をさせながら廊下を走っていってしまった。
外に出なくて良くなったのはいいが一体イズリルは何をするつもりなのだ?
そう思いながら指定された窓の所まで行った。
「メイル様ー!そこの二階の窓からよく外を眺めてて下さいよー!」
「あ、ああ!分かった!」
すると何やらイズリルが呪文を唱え出した。
同時に膨大な量の魔力が動き出す
一体何を?
すると先ほどまで晴れていた空に薄っすらと雲がかかり、パラパラと雨が降り出す。
「まさかっ」
え、イズリルは天候を操る事ができるのか!?
そんなのこの国の魔術師団長クラスじゃないか!
そんなことを思いながら呆然と外を見ていると次第に雨が止み始めた。
「あ!できた!メイル様あれ!太陽の周りに丸い大きな虹が見えるでしょう!?」
「えっ...!あっ」
涙が溢れる
止められない
あの虹は中々見られず、見たものは祝福されると言われている。
「ふっ、くっ、うぅぅっ...!」
きっとイズリルの事だ。
どうせ意味など知らないのだろう。
だけど、それでも、俺も祝福されていると思っても良いのだろうか。
「泣くなよ、メイル様。なんかメイル様に泣かれるとどうしていいか分かんないよ。」
いつの間にかイズリルは部屋に戻ってきていた。
俺は思わずイズリルに抱きついた。
同じ5歳なのにイズリルの方が頭ひとつ分身長が高いのでなんか少し悔しい。
どうして、どうしてお前は俺にこんなにも光を与えてくれるのか。
分からない、何一つわからない。
でも、ありがとう、イズリル。
end
俺は日々メイルがどこまでなら大丈夫でどこまでがダメなのかを試していた。
この間外に行こうと誘った時はその瞳に恐怖心が映ったので諦めて大きなリングの虹を見せたら泣いた。
そんなに俺の魔法が凄かったのかな?
感動するほど?まさか。それとはまた別に理由はあるだろう。
うーん、最近では建物の中で俺が一緒なら歩き回れるようになってるからなぁ
よくはなっていると思うのだよ。
気持ちは引きこもりの弟を外に連れ出そうとするお兄ちゃんだ。
さて、今日はどこに連れ回して差し上げようか。
そんなことを思いながらメイルの部屋に向かっている時だった。
「ん?メイルの部屋が空いてるな...」
そっと部屋に近づき中の様子を伺うと見たことのない使用人とメイルがベッドの上でいつものようにシーツを被っていた。
「...不吉の象徴ですわね、きっとイズリル様もこの事を知ったらあなた様の事なんて見向きもしなくなりますわ、穢らわしい」
何だあいつは
メイルが不吉の象徴だと?
いや、今はそんな事より過呼吸になりそうなメイルを助けなければ
「おい、メイド。お前見ない顔だな、本当に俺の家のメイドか?」
「イ、イズリル様!?」
「ヒュー、ヒューッ、イズッ...リ...」
なんて痛々しい
「喋るな、過呼吸を起こしてるんだ」
そう言って俺はメイルを抱きしめる
「俺の心臓の音、聞こえるか?」
コクコクと頷くメイル
「ゆっくり俺の呼吸に合わせろ、大丈夫だ。俺が守ってやるから安心しろ。」
「イ、イズリル様!その不吉の象徴からお離れください!イズリル様が穢れてしまいます!」
「貴様、名を名乗れ。ウチの使用人ではないな?」
「なっ!わたくしはここの家の使用人でございます!」
「俺はな、この家の者の顔と名前は全て覚えている。貴様はどこの誰だ。」
「チィッ!」
「スタン」
バリバリッ!
「ぎゃ!」
バタンッ!
すると流石に廊下が騒がしくなってきた。
「坊っちゃま、この騒ぎは一体!?」
「セバス、賊が我が家に侵入していたぞ。どう責任を取るつもりだ?」
「っ!」
「この気絶している女を直ちに尋問しろ」
「はっ!直ちに!おい、誰か旦那様に連絡しろ!」
セバスがお父様に連絡を取るように手配するとそこに転がっている女を拘束し、我が家の尋問室へと連れていった。
何故そんな部屋があるかって?
それは我が家が代々尋問官の家系だからだ。
まあこれで後はお父様が何とかしてくれるだろう。
あ、痛覚倍増の武器を渡しておけば良かったかなー、まあ今はいいか。
それより今は...
「メイル様、大丈夫ですか?もう怖いことは終わりましたよー」
「あっ、イズ...リル...俺、やっぱりダメだ。俺、ダメだったよ、だって俺っ!」
「不吉の象徴?」
すると腕の中のメイルの肩がビクリとしたのがわかる。
そっとメイルの目を見ると絶望しているのが分かる。
てか、不吉の象徴て何?
あのメイドもどきが言ってたのをただ通りすがりの俺が聞いただけだから何が何だかさっぱりだ。
「メイル様、不吉の象徴って何ですか?」
できるだけ優しく話しかけるとメイルはポツリと話し出した。
「俺の、この髪の毛の事だ。」
「髪の毛??」
「この髪の毛は、元々金髪だったんだ、だけどある日突然黒くなった...」
「黒いと何か問題があったのですか?」
「黒い髪の毛の人間は存在しないんだ、だから黒髪は忌み嫌われるっ、皆んな、皆んな俺から離れていってしまった!父上も、母上も!皆んなだ!!どうせお前もっ、イズリルだって離れていくに決まってる!分かってるんだ!俺は誰からも望まれてなんかいないって!!」
肩で息をはぁはぁとする姿はとても痛々しくて見ていられない。
でもそうか、なるほど。
これで何でああも頑なに心を開かずに部屋に閉じこもるのか理由がわかった。
まぁとりあえずだ。
「よし、わかった、とりあえず甘いもの食べに行こう!」
「...は?聞いていたのか、俺は不吉のっ!」
「おっと、それ以上言ったら怒るよ?メイル様。」
笑に若干殺気を混ぜるとメイルはビクリとして黙った。
よし。
黙ったメイルを無理矢理引っ張って厨房に向かうと料理長にプリンを用意してもらう。
そのまま厨房の空いてる席に座るとメイルも隣に座らせる。
「いただきまーす」
隣でムシャムシャとプリンを食べ出す俺を困惑した顔で見つめてくるメイル。
「甘いもの食べた後はその黒髪対策しないとな!」
「は...?」
大きな目がこぼれ落ちそうだ。
「俺は黒髪好きだけど、メイル様は嫌なんだろ?だったら原因突き止めればいいじゃん、俺が何とかしてあげるよ!」
なんかほら、俺魔法に関しては天才的に才能ありそうだし?何とかなるでしょう!
するとメイルの宝石みたいな綺麗な翡翠色の瞳からポロポロと涙が溢れていた。
「あ、え?」
「全く、メイル様は泣き虫だなぁ」
「な、泣いてない」
「ほら、プリンでも食べなよ」
「お、おいしっ、いっ、グズっ」
きっとメイルの食べてるプリンはちょっぴり塩気があるんだろうなと思いながら俺は静かに残りのプリンを食べるのであった。
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