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一章
18.説明
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「お、お前!何か変な事されてないか!?大丈夫だったか!?」
と、どもるギャル
「はぁ、無謀すぎる...」
無謀とは失礼な、あんな雑魚にやられる程やわじゃないぞ俺は!
「大丈夫だ、私兵の記憶もいじって俺の容姿は誰も覚えていないし領民達も認識阻害の魔法のせいで朧げにしか俺のことを覚えていない。」
「そ、そうなのか」
「武器を使わなかったのは何でなんだ?」
とギャルが聞いてきたので
「領主邸に行ったら武装解除されるに決まってるだろ、だったら体術使って殺した方がはるかに効率がいい。」
「その前になぜ普通に忍び込まなかったんだ?」
「よく考えてみろ、デリー。領主のいる場所と私兵の巡回経路を把握して忍び込むなんて面倒すぎるだろ、だったら弱いふりして捕まって領主の所まで自動的に連れて行ってもらう方が良いに決まってる」
「成程、だけど眠らされている間に何かあったらどうするつもりだったんだ?」
「悪意を感知して頭の中で警報アラームが鳴る様にして目覚める様にしてるから大丈夫だ」
デリーとギャルが顔を見合わせて
「「規格外だな...」」
と同時に呟いた
うむ、仲良しで結構。
「だが暗殺の報酬が100万リーンって随分少ないんだな」
デリーが不思議そうな顔をしながら聞いてきた
「ああ、俺も思ったがあのボ、領主の暗殺があまりにも簡単だったからな、このくらいが妥当だろう」
「そうか、次はもっと報酬額が高いの選べよ」
「内容によるがな」
「実際のところさ、レビア様とリョカだったらどっちが強いんだろうな?」
いきなりどうした、ギャル
「確かに気になるな」
デリーまで...
「...分からんな、だがレビアは強そうだと会った瞬間思った。なりふり構わずせこい戦い方をすればもしかしたら俺が勝つかもな」
「戦い方にいいも悪いもないだろ」
それもそうだな
そんなことを話していると
「コンコーン!リョカー、俺が来たよー!あーけーてー!」
扉をノックせずに声でノックするやめろ
「レビアか?」
デリーとギャルを見てみるとカッチコチに固まっていた。
俺はそんな2人を無視して扉を開けてあげる
「リョカー!会いたかったー!」
そう言って俺に抱きついてくるレビア
「おやおやー?デリーにギャルもいるー、なぁに?2人もリョカの所に遊びにきてたのー?」
「俺達はリョカが賞金首の常設依頼を受けたのでその後ちゃんと報酬を受け取れたか確認に来ました。」
「そーだったんだー!それでー?リョカは無事に依頼達成できたのかにゃー?」
「ああ。」
「よかったねー!報酬はいくらだったのー?」
「100万リーンだ」
「えー?暗殺依頼にしては安っすいねぇー?」
「あまりにも簡単すぎたからな、まあこのくらいが妥当だろう。」
「そーおー?もしちゃんとした報酬を貰えなかったら俺に言うんだよー?」
俺はコクリと頷くだけにしておく。
そうだ、レビアも来たしチーズケーキ食べさせよう
そう思ってレビアの手を引っ張ってデリー達が座っているテーブルに案内する
「およよー?どうしたのリョカー?」
「座れ」
「うんー?分かったー」
因みにデリー達は俺とレビアの会話をハラハラとしながら聞いていた。
「ん」
俺はインベントリからチーズケーキを出し紅茶を入れ直してレビアの前に置く
「チーズケーキだ。俺が作った、この間食わせてやると約束したからな。食べれなかったら残せ。味はデリー達が美味いと言っていたから多分大丈夫だ。」
「えー!デリー達が先に食べちゃったのー?俺が最初が良かったー!」
駄々っ子かよ、デリー達が青い顔をしている。
可哀想だな
しょうがない、コレは俺が後で食べようと思っていたのだが
インベントリからプリンを一つ取り出す
「ん」
「??、これはー?」
「プリンだ、これも俺が作ったが食べるのはレビアが一番だ。デリー達にも食べさせていない。」
そう言うとレビアの機嫌がものすごく良くなった
「やったー!じゃあいただきまーす!」
とチーズケーキを口にした
パクッ
「......」
食べた途端黙り込むレビア。
ど、どうかしたのだろうか?
やはり口に合わなかったかな!?
えー!どうしよう!
吐くかな!なにか吐いてもいいビニールみたいなのあったっけ!?
デリー達もあわあわしてる
おれは内心があわあわしてる
「お、」
「「「お?」」」
「美味しい!食べれるー!」
俺たちはホッとしてレビアが食べている姿を見つめる
「レ、レビア様、人以外も食べれたんですね」
「んー、違うよギャルー。だって俺屋台の食べ物食べたら吐いちゃうもんー」
「そ、そうなんですか?」
「うんー、だからビックリー!」
フッ、これは俺の料理の腕が屋台より良いと言うことだな!
「プリンも食べてみろ」
「リョカー、俺コレ初めてみる食べ物だよー?」
そうか、この世界にはプリンはないのか
「俺のオリジナルレシピだ。」
「そーなのー?じゃあ食べてみよー!」
そう言ってプリンを口に運ぶレビア
「口に入れた瞬間とろけるー!すごく美味しいー!俺ビックリー!」
「この二つは俺の好物だ」
「うんうん、リョカが好きな理由がわかったにゃー!」
レビアが喜んでくれて嬉しいな
「人ばかり食っていたら栄養が偏る。飯くらい作ってやるから気が向いたらここに来て食べていけ」
「はーい!分かったにゃー!」
そんな俺たちのやり取りを見てデリーとギャルがおっかなびっくりしていたのはまた別の話で。
と、どもるギャル
「はぁ、無謀すぎる...」
無謀とは失礼な、あんな雑魚にやられる程やわじゃないぞ俺は!
「大丈夫だ、私兵の記憶もいじって俺の容姿は誰も覚えていないし領民達も認識阻害の魔法のせいで朧げにしか俺のことを覚えていない。」
「そ、そうなのか」
「武器を使わなかったのは何でなんだ?」
とギャルが聞いてきたので
「領主邸に行ったら武装解除されるに決まってるだろ、だったら体術使って殺した方がはるかに効率がいい。」
「その前になぜ普通に忍び込まなかったんだ?」
「よく考えてみろ、デリー。領主のいる場所と私兵の巡回経路を把握して忍び込むなんて面倒すぎるだろ、だったら弱いふりして捕まって領主の所まで自動的に連れて行ってもらう方が良いに決まってる」
「成程、だけど眠らされている間に何かあったらどうするつもりだったんだ?」
「悪意を感知して頭の中で警報アラームが鳴る様にして目覚める様にしてるから大丈夫だ」
デリーとギャルが顔を見合わせて
「「規格外だな...」」
と同時に呟いた
うむ、仲良しで結構。
「だが暗殺の報酬が100万リーンって随分少ないんだな」
デリーが不思議そうな顔をしながら聞いてきた
「ああ、俺も思ったがあのボ、領主の暗殺があまりにも簡単だったからな、このくらいが妥当だろう」
「そうか、次はもっと報酬額が高いの選べよ」
「内容によるがな」
「実際のところさ、レビア様とリョカだったらどっちが強いんだろうな?」
いきなりどうした、ギャル
「確かに気になるな」
デリーまで...
「...分からんな、だがレビアは強そうだと会った瞬間思った。なりふり構わずせこい戦い方をすればもしかしたら俺が勝つかもな」
「戦い方にいいも悪いもないだろ」
それもそうだな
そんなことを話していると
「コンコーン!リョカー、俺が来たよー!あーけーてー!」
扉をノックせずに声でノックするやめろ
「レビアか?」
デリーとギャルを見てみるとカッチコチに固まっていた。
俺はそんな2人を無視して扉を開けてあげる
「リョカー!会いたかったー!」
そう言って俺に抱きついてくるレビア
「おやおやー?デリーにギャルもいるー、なぁに?2人もリョカの所に遊びにきてたのー?」
「俺達はリョカが賞金首の常設依頼を受けたのでその後ちゃんと報酬を受け取れたか確認に来ました。」
「そーだったんだー!それでー?リョカは無事に依頼達成できたのかにゃー?」
「ああ。」
「よかったねー!報酬はいくらだったのー?」
「100万リーンだ」
「えー?暗殺依頼にしては安っすいねぇー?」
「あまりにも簡単すぎたからな、まあこのくらいが妥当だろう。」
「そーおー?もしちゃんとした報酬を貰えなかったら俺に言うんだよー?」
俺はコクリと頷くだけにしておく。
そうだ、レビアも来たしチーズケーキ食べさせよう
そう思ってレビアの手を引っ張ってデリー達が座っているテーブルに案内する
「およよー?どうしたのリョカー?」
「座れ」
「うんー?分かったー」
因みにデリー達は俺とレビアの会話をハラハラとしながら聞いていた。
「ん」
俺はインベントリからチーズケーキを出し紅茶を入れ直してレビアの前に置く
「チーズケーキだ。俺が作った、この間食わせてやると約束したからな。食べれなかったら残せ。味はデリー達が美味いと言っていたから多分大丈夫だ。」
「えー!デリー達が先に食べちゃったのー?俺が最初が良かったー!」
駄々っ子かよ、デリー達が青い顔をしている。
可哀想だな
しょうがない、コレは俺が後で食べようと思っていたのだが
インベントリからプリンを一つ取り出す
「ん」
「??、これはー?」
「プリンだ、これも俺が作ったが食べるのはレビアが一番だ。デリー達にも食べさせていない。」
そう言うとレビアの機嫌がものすごく良くなった
「やったー!じゃあいただきまーす!」
とチーズケーキを口にした
パクッ
「......」
食べた途端黙り込むレビア。
ど、どうかしたのだろうか?
やはり口に合わなかったかな!?
えー!どうしよう!
吐くかな!なにか吐いてもいいビニールみたいなのあったっけ!?
デリー達もあわあわしてる
おれは内心があわあわしてる
「お、」
「「「お?」」」
「美味しい!食べれるー!」
俺たちはホッとしてレビアが食べている姿を見つめる
「レ、レビア様、人以外も食べれたんですね」
「んー、違うよギャルー。だって俺屋台の食べ物食べたら吐いちゃうもんー」
「そ、そうなんですか?」
「うんー、だからビックリー!」
フッ、これは俺の料理の腕が屋台より良いと言うことだな!
「プリンも食べてみろ」
「リョカー、俺コレ初めてみる食べ物だよー?」
そうか、この世界にはプリンはないのか
「俺のオリジナルレシピだ。」
「そーなのー?じゃあ食べてみよー!」
そう言ってプリンを口に運ぶレビア
「口に入れた瞬間とろけるー!すごく美味しいー!俺ビックリー!」
「この二つは俺の好物だ」
「うんうん、リョカが好きな理由がわかったにゃー!」
レビアが喜んでくれて嬉しいな
「人ばかり食っていたら栄養が偏る。飯くらい作ってやるから気が向いたらここに来て食べていけ」
「はーい!分かったにゃー!」
そんな俺たちのやり取りを見てデリーとギャルがおっかなびっくりしていたのはまた別の話で。
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