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EP4 闇に溶ける懺悔5 動き出した世界
初夜7
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「で、もっ……」
それでも夏輝はなかなかその気になってくれない。
俺が上目遣いで見つめながら、食ってくれって言ってるのに。
まだ足りないか、と俺は首に手を回し直し、首筋や胸板にちゅうちゅうと子猫みたいに吸い付いてみた。
強めにぢゅっと音を立てて吸えば、赤い鬱血痕が残った。
ノアにバレるかもしれないけど、俺はばれても別にいいし?
いくつも痕をつけて遊んでいると、夏輝は首に回していた俺の手をとり、おいたをしているとでもいうようにシーツの上につなぎとめた。
恋人繋ぎ。夏輝の手や指を、余すことなく触れられて嬉しい。
「ほんと、悪い子」
夏輝の声音は悪い子、と言いつつ咎めるわけでもなく、優しいものだった。
それどころか、照れながら笑いかけてくる。
「ちゃんと躾けてくれないと、もっと悪い子になっちまうかもよ?」
そんな夏輝を揶揄うように、俺はべぇっと舌を出す。
夏輝がそんな舌を絡めとり、口を塞いでくる。
「んっ……んん、ぅ”う♡」
俺の両手は夏輝によって拘束されたままだ。
そのまま身体を沈め、俺を押しつぶすようにしつつ深く口づける。
俺はそれを受け入れ、舌を差し出し、すり合わせて応じる。
地球人のものよりも長く薄い舌で逆にからめとった。
「ちゅ、んン”っ……♡はふ、れろっぢゅぶ」
夢中で夏輝の咥内を味わう。
舌の肉が犬歯を掠めるたび、ぞわぞわとした気持ちよさが口から全身に広がり脳を焼く。
味わっていると、夏輝はとうとう決心がついたのか、俺に腰を押し付けた。
結合部分から精液がごぷりと溢れ、俺の尻を伝い落ち、シーツを汚す。
「っは、ぁ”……♡なつ、きっ♡」
「らてあ、らてあっ♡」
俺の名を呼びながら、腰を引いて、一気に奥まで突き刺す。
「っぷぁ、ま、ってっ」
急な刺激に脳が痺れる。
待ったをかけようとするものの、夏輝はもう我慢に我慢を重ねていたのだろう。止まってはくれなかった。
「らてあ、気持ち、いいっ?っは、ぐ」
止まらないけれど、俺を労る気持ちは健在で。
俺は必死に、喘ぎながらこくこくと頷いた。
あいつは俺を気遣ってるけど、その腰遣いはまだ拙い。
俺のいいところを、まだ知らず、本能のまま己が気持ちいいようにと動いていた。
「らてあ、ラテアっ……ふーっ、ふーっ」
夏輝が俺に抱き着くように身体を密着させる。
身勝手に動いてるはずなのに、それなのに、耳元であいつがあんまりにも気持ちよさそうに名前を呼ぶもんだからさ。
俺の優れた聴覚を持つ耳は吐息の一つ一つまでもをきちんと聞き取り、その声が鼓膜を通して脳に響いて気持ちがよかった。
ちんこだって、夏輝と俺の腹に挟まれ擦れ、さっきから本気の先走りをとろとろひっきりなしに漏らしている。
とにかく気持ちがよくて、気持ちがよくて、たまらない。
待ち望んだ快楽に生理的な涙がこぼれる。
ピストンはどんどん早くなる。
肉ヒダの一枚一枚が夏輝のちんこを逃がすまいと食い締め、夏輝と俺、両方を追いつめる。
勝手に自滅していくような心地だけど、それ以上に強い快楽で腹と頭を殴られ続けていた。
気持ちいい、気持ちがよくて仕方がない。
もっと、もっと奥を抉ってほしい……気づけば快楽ばかりを必死に追っていた。
「ラテア、も、イ……っく!」
「イって、俺の中でっ♡俺も、イく、っは、ァ”……っ♡ーーー~~~ッッ♡♡♡」
びゅるっ、びゅるるるっ♡
ひと際前立腺を強く押しつぶすように擦られ、精液を吐きだす。
夏輝も同様に、俺の中へ熱い濁流を叩きつけた。
互いの体液塗れに鳴るのも構わず、俺達はキスをしながら甘い余韻に浸り、身体を密着させ抱き合った。
(しあわせ、だ……)
心も体も満たされて、急激に眠気が襲ってくる。
一歩間違えれば、簡単に踏み割れて飲み込まれてしまうような薄氷の上だということはわかっている。
でも、俺は、俺達は、今確かに幸せだった。
それでも夏輝はなかなかその気になってくれない。
俺が上目遣いで見つめながら、食ってくれって言ってるのに。
まだ足りないか、と俺は首に手を回し直し、首筋や胸板にちゅうちゅうと子猫みたいに吸い付いてみた。
強めにぢゅっと音を立てて吸えば、赤い鬱血痕が残った。
ノアにバレるかもしれないけど、俺はばれても別にいいし?
いくつも痕をつけて遊んでいると、夏輝は首に回していた俺の手をとり、おいたをしているとでもいうようにシーツの上につなぎとめた。
恋人繋ぎ。夏輝の手や指を、余すことなく触れられて嬉しい。
「ほんと、悪い子」
夏輝の声音は悪い子、と言いつつ咎めるわけでもなく、優しいものだった。
それどころか、照れながら笑いかけてくる。
「ちゃんと躾けてくれないと、もっと悪い子になっちまうかもよ?」
そんな夏輝を揶揄うように、俺はべぇっと舌を出す。
夏輝がそんな舌を絡めとり、口を塞いでくる。
「んっ……んん、ぅ”う♡」
俺の両手は夏輝によって拘束されたままだ。
そのまま身体を沈め、俺を押しつぶすようにしつつ深く口づける。
俺はそれを受け入れ、舌を差し出し、すり合わせて応じる。
地球人のものよりも長く薄い舌で逆にからめとった。
「ちゅ、んン”っ……♡はふ、れろっぢゅぶ」
夢中で夏輝の咥内を味わう。
舌の肉が犬歯を掠めるたび、ぞわぞわとした気持ちよさが口から全身に広がり脳を焼く。
味わっていると、夏輝はとうとう決心がついたのか、俺に腰を押し付けた。
結合部分から精液がごぷりと溢れ、俺の尻を伝い落ち、シーツを汚す。
「っは、ぁ”……♡なつ、きっ♡」
「らてあ、らてあっ♡」
俺の名を呼びながら、腰を引いて、一気に奥まで突き刺す。
「っぷぁ、ま、ってっ」
急な刺激に脳が痺れる。
待ったをかけようとするものの、夏輝はもう我慢に我慢を重ねていたのだろう。止まってはくれなかった。
「らてあ、気持ち、いいっ?っは、ぐ」
止まらないけれど、俺を労る気持ちは健在で。
俺は必死に、喘ぎながらこくこくと頷いた。
あいつは俺を気遣ってるけど、その腰遣いはまだ拙い。
俺のいいところを、まだ知らず、本能のまま己が気持ちいいようにと動いていた。
「らてあ、ラテアっ……ふーっ、ふーっ」
夏輝が俺に抱き着くように身体を密着させる。
身勝手に動いてるはずなのに、それなのに、耳元であいつがあんまりにも気持ちよさそうに名前を呼ぶもんだからさ。
俺の優れた聴覚を持つ耳は吐息の一つ一つまでもをきちんと聞き取り、その声が鼓膜を通して脳に響いて気持ちがよかった。
ちんこだって、夏輝と俺の腹に挟まれ擦れ、さっきから本気の先走りをとろとろひっきりなしに漏らしている。
とにかく気持ちがよくて、気持ちがよくて、たまらない。
待ち望んだ快楽に生理的な涙がこぼれる。
ピストンはどんどん早くなる。
肉ヒダの一枚一枚が夏輝のちんこを逃がすまいと食い締め、夏輝と俺、両方を追いつめる。
勝手に自滅していくような心地だけど、それ以上に強い快楽で腹と頭を殴られ続けていた。
気持ちいい、気持ちがよくて仕方がない。
もっと、もっと奥を抉ってほしい……気づけば快楽ばかりを必死に追っていた。
「ラテア、も、イ……っく!」
「イって、俺の中でっ♡俺も、イく、っは、ァ”……っ♡ーーー~~~ッッ♡♡♡」
びゅるっ、びゅるるるっ♡
ひと際前立腺を強く押しつぶすように擦られ、精液を吐きだす。
夏輝も同様に、俺の中へ熱い濁流を叩きつけた。
互いの体液塗れに鳴るのも構わず、俺達はキスをしながら甘い余韻に浸り、身体を密着させ抱き合った。
(しあわせ、だ……)
心も体も満たされて、急激に眠気が襲ってくる。
一歩間違えれば、簡単に踏み割れて飲み込まれてしまうような薄氷の上だということはわかっている。
でも、俺は、俺達は、今確かに幸せだった。
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