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EP3 復讐の黄金比6 ぽっかりと空いた穴
進化と滅び
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(連日ここに来ると気が滅入る……まあ、必要な以上やるが)
朝早く、再び瑞雪は本部へと赴いていた。
もはや慣れた。
「本日は特にアポイントは取られていらっしゃらないようですが」
「急用だ。どちらにせよ明日来る予定だったんだ。問題はないだろう」
時間帯が異なるからか、連日顔を突き合わせる羽目になったあの受付ではなく、若い受付だったのは行幸だった。
何故なら。
「……わかりました」
押し問答する事三十分。説得というかごり押しに成功したからである。
受付の顔には早く帰ってほしい、終わらせたいという表情がありありと浮かんでいた。
自分だって全くもって同じ想いだ。
「いいのか?」
「いいんだよ。緊急事態だ。さっさと行くぞトツカ」
他の職員が来てややこしくなる前に、瑞雪はさっさとトツカを連れて研究棟の方へと足を運ぶ。
朝早いからか、この時間は本部も流石に人はまばらで静かだ。
どうせグレゴリーは研究室の方で寝泊まりしているだろう。していなかったら研究室の方で待てばいいだけだ。
入ることが最も難しいのだ、最難関はもう突破したと言っても過言ではない。
グレゴリーの研究室の扉をノックする。応答はない。
「……」
ガンガンとドアを無遠慮に叩く。
全て緊急事態を言い訳にしていく心づもりだ。
暫くしつこく叩いていると、ようやく扉が開く。瑞雪が叩かれる側だったら間違いなくとっくの昔にキレている。
よくもまあここまで出てこないものだと半ば呆れた。
「おやおや、お孫さんではありませんか。朝っぱらからどうされました?今日は来るとは聞いておりませんが」
暫くしてやっとこさ扉が開く。中から現れたのは相変わらず不健康そうな男、グレゴリーだった。
昨日と異なるのは明らかに眠そうだということだ。
目は焦点があっておらず、誰がどう見ても寝起きだ。
「どうしても今すぐに薬品の解析結果が必要になった」
「まだかかると昨日申し上げたはずですがね、ヒヒ、ヒ」
やはり、笑い方にも元気がない。
(いいタイミングで来たな。今後があるなら早朝に行こう)
なんてことを心の中で思うが、口には出さない。
グレゴリーと会うこと自体はできたものの、ここからどうするべきか。
(混ぜ物の解析結果をこいつは持っている。それをどうやって貰うかだ……)
思えば秋雨も随分と無茶ぶりをしてくれたものだ。
瑞雪は対価として差し出せるものはなにもない。手札は一枚も秋雨は配られていないのだから。
「俺が欲しいのはもう一つの解析結果だ」
「と、言いますと?」
ひとまず適当に切り出す。
相手の対応を見ないことにはどうしようもない。
「俺が持ち込んだ薬品の他、さらに完成に近い混ぜ物入りの薬品がここに持ち込まれているはずだ。そっちは俺が持ち込んだよりも前に持ち込まれているはず。解析結果はすでに出ているだろう。それが欲しい」
瑞雪の言葉にグレゴリーの眠そうな目がカっと開かれる。
そしてじぃっと黒い瞳が瑞雪の月夜色の瞳とかち合った。
興味深げに目が細められ、先程までの眠そうな顔はどこへやら研究者の顔へと転じる。
「ええ、ええ、確かにその解析を私は頼まれましたよ、ヒヒッ。ですが、坊ちゃんではなく別の方からです。それをあなたに横流しする義務はありませんなぁ」
(まあ、だよな)
楽し気ににやにやと笑いながらそうのたまうグレゴリー。
彼の言葉は最もだ。瑞雪だって逆の立場であれば首を横に振っていただろう。
義理も何もないのだから。
しかし、突っぱねるのではなく義理はないと言うあたり、交渉の余地があるように感じる。
「……何が望みだ?」
こちらも拒否する前提で、瑞雪はひとまず要求だけ聞いてみることにした。
トツカはと言えば、ただ真顔で瑞雪の背後で仁王立ちしている。……だけだ。
「クヒヒッ、話が早い人は好きですよ」
「聞くとは言っていない。寧ろ断る確率は九割を超えている。限りなく百に近いが」
目を細め口元を歪めるグレゴリーに不快感を感じ、瑞雪はきっぱりとけん制するようにそう宣言する。
「ええ、わかっておりますとも。ヒヒッ……。私が望むものは2905の」
「断る」
聞くまでもなく、途中で瑞雪は遮るように拒絶した。
眉根を潜め、瑞雪はグレゴリーを氷点下の瞳で見つめる。
「ヒヒッ、せめて最後まで聞いてほしかったものですが」
「あいつの毛一本でも渡すつもりはないし、お前に会わせる気もない」
「なるほど。顔以外てんでボスに似ていないお方だ」
当たり前だ。あんな奴にほんの少しであっても似ていてたまるか。心外である。
「どうするんだ?秋雨殿の命令を聞けないが」
「知るか。無理だったで終わらせる。あの人だって無理なら無理でって言ってただろ」
「努力は」
「した」
きっぱりと言い切る瑞雪。さてここに居る必要もないと帰ろうとしたところ。
「ヒヒッ、待ってください。いいですよ、データを差し上げます」
と、グレゴリーは何とあのやり取りをしたうえであっても、にべもなく断ろうともなんと解析結果を教えてくれるというのだ。
瑞雪は思わず眉根を潜め、訝しむような懐疑的な視線をグレゴリーへと送った。
「何故?」
そして思わず聞き返した。
「その方が後々面白いことになりそうだからですよ、ヒヒッ。私はね、研究さえできればいいのです。命に関する研究を、魂に関する研究を。『あなた方』が生きて様々なケースに直面したほうが研究がはかどりそうですからねぇ」
「お前には何もくれてやるつもりはないが」
「存じておりますとも。ですがね、入手経路は何もあなた方から、というわけではありませんから」
その瞳に映る感情は純粋な知的好奇心のみ。
ただただ知的好奇心を満たすためだけに生きているのだろう。
それは獣と何ら変わらない。そう瑞雪は思う。
だって、そのためならばどんな非人道的なことをしてもいいと思っているのだから。
(いや……獣以下か)
しかし、そんな畜生以下の男に頼らなければならないのもまた事実。
その時点で瑞雪にこの男の事をとやかく言う資格はない。
「……そうか。で、解析結果は?」
「この薬はそうですね。元の勅使河原氏の目指したものが生物を進化させる薬だとすれば、この薬は正反対の効果を持ちます」
瑞雪が急かすと、グレゴリーはつらつらと説明を始める。
「正反対……退化でもさせるのか?」
「いいえ」
首を横に振るグレゴリー。
一瞬の沈黙。
もったいぶらずにさっさと話せと睨めば、軽く肩をすくめまた癇に障る笑いを漏らす。
「進化ではなく、滅びるのです。ああ、いえ。不適切ですね。滅びるのではなく死ぬ、というのが今は正しいでしょう。滅ぼすまでの効果はこの薬にはない。どうです?飲んでみます?」
そう言ってグレゴリーは薬をサンプル保管棚の方からわざわざ取り出し、瑞雪へとずいと差し出した。
瑞雪が口を開こうとする前に、トツカが間に割って入る。
手には刀が。
「ヒヒッ、別に瑞雪様を殺そうとは一切思っておりませんとも」
慌てて一歩下がるグレゴリー。しかし、その笑みはやはり癇に障り、そして不気味だった。
「それで、混ぜ物って何が混ぜられたのかはわかるのか?」
薬の効力を正反対にするなんて、一体どんなものをピンポイントで入れたらそうなるのだろう。
正反対にするための薬品を開発して投げ込んだとすれば、それはそれで恐ろしい。
勅使河原の動きなど最初からわかっていたという事になるのだから。
頭が痛くなってきて、瑞雪は目頭を揉む。
トツカはただ立っていることに飽きてきたのか、あるいは己が入れられていた揺りかごに酷似していたからか、ガラス管に手を這わせる。
ひんやりと冷たい。無機質な匂い、温度、感触だ。
瑞雪はそれを横目でちらりと見ていたが、トツカがそれに気づく様子はない。
「知りたいですか?」
「そりゃあ知りたいに決まっているだろう」
もったいぶってわざとらしくにやにやと笑い宣うグレゴリーに対し、瑞雪は苛立ちを覚える。
睨んだところで目の前の男に効力はない。
「わかりました、わかりましたとも。そんなお顔をなさらなくていいですよ、ヒヒヒッ」
しかし、そんな瑞雪の顔を見て満足したのかグレゴリーはようやく話す気になったようだった。
「この薬品はそもそも多数の魂の欠片からできています。ですから、魂の欠片を入れたのです。あらゆるものに絶望し、終わりを渇望する哀れな魂の欠片を」
なんてものを入れているんだ。そんなものを意図的に生み出していた事実が何よりも悍ましい。
思わず顔をしかめる。
と、そんなところで瑞雪のジャケットのポケットが震える。
『ぎゅい!ぎゅいいっ!』
フクが叫ぶ。後にしようかと一瞬思ったが、その鳴き声を聞いてスマホの画面を確認する。
メッセージアプリではなく、夏輝から電話の着信だった。
「……は?」
即座にかけ直すと、ワンコールですぐに夏輝が電話に出た。
そして矢継ぎ早に言葉を紡いでいく。その内容に、瑞雪は目を見開き固まった。
「トツカ」
「どうした?瑞雪」
「……ラテアが連れ去られた。すぐに黒間に戻るぞ」
朝早く、再び瑞雪は本部へと赴いていた。
もはや慣れた。
「本日は特にアポイントは取られていらっしゃらないようですが」
「急用だ。どちらにせよ明日来る予定だったんだ。問題はないだろう」
時間帯が異なるからか、連日顔を突き合わせる羽目になったあの受付ではなく、若い受付だったのは行幸だった。
何故なら。
「……わかりました」
押し問答する事三十分。説得というかごり押しに成功したからである。
受付の顔には早く帰ってほしい、終わらせたいという表情がありありと浮かんでいた。
自分だって全くもって同じ想いだ。
「いいのか?」
「いいんだよ。緊急事態だ。さっさと行くぞトツカ」
他の職員が来てややこしくなる前に、瑞雪はさっさとトツカを連れて研究棟の方へと足を運ぶ。
朝早いからか、この時間は本部も流石に人はまばらで静かだ。
どうせグレゴリーは研究室の方で寝泊まりしているだろう。していなかったら研究室の方で待てばいいだけだ。
入ることが最も難しいのだ、最難関はもう突破したと言っても過言ではない。
グレゴリーの研究室の扉をノックする。応答はない。
「……」
ガンガンとドアを無遠慮に叩く。
全て緊急事態を言い訳にしていく心づもりだ。
暫くしつこく叩いていると、ようやく扉が開く。瑞雪が叩かれる側だったら間違いなくとっくの昔にキレている。
よくもまあここまで出てこないものだと半ば呆れた。
「おやおや、お孫さんではありませんか。朝っぱらからどうされました?今日は来るとは聞いておりませんが」
暫くしてやっとこさ扉が開く。中から現れたのは相変わらず不健康そうな男、グレゴリーだった。
昨日と異なるのは明らかに眠そうだということだ。
目は焦点があっておらず、誰がどう見ても寝起きだ。
「どうしても今すぐに薬品の解析結果が必要になった」
「まだかかると昨日申し上げたはずですがね、ヒヒ、ヒ」
やはり、笑い方にも元気がない。
(いいタイミングで来たな。今後があるなら早朝に行こう)
なんてことを心の中で思うが、口には出さない。
グレゴリーと会うこと自体はできたものの、ここからどうするべきか。
(混ぜ物の解析結果をこいつは持っている。それをどうやって貰うかだ……)
思えば秋雨も随分と無茶ぶりをしてくれたものだ。
瑞雪は対価として差し出せるものはなにもない。手札は一枚も秋雨は配られていないのだから。
「俺が欲しいのはもう一つの解析結果だ」
「と、言いますと?」
ひとまず適当に切り出す。
相手の対応を見ないことにはどうしようもない。
「俺が持ち込んだ薬品の他、さらに完成に近い混ぜ物入りの薬品がここに持ち込まれているはずだ。そっちは俺が持ち込んだよりも前に持ち込まれているはず。解析結果はすでに出ているだろう。それが欲しい」
瑞雪の言葉にグレゴリーの眠そうな目がカっと開かれる。
そしてじぃっと黒い瞳が瑞雪の月夜色の瞳とかち合った。
興味深げに目が細められ、先程までの眠そうな顔はどこへやら研究者の顔へと転じる。
「ええ、ええ、確かにその解析を私は頼まれましたよ、ヒヒッ。ですが、坊ちゃんではなく別の方からです。それをあなたに横流しする義務はありませんなぁ」
(まあ、だよな)
楽し気ににやにやと笑いながらそうのたまうグレゴリー。
彼の言葉は最もだ。瑞雪だって逆の立場であれば首を横に振っていただろう。
義理も何もないのだから。
しかし、突っぱねるのではなく義理はないと言うあたり、交渉の余地があるように感じる。
「……何が望みだ?」
こちらも拒否する前提で、瑞雪はひとまず要求だけ聞いてみることにした。
トツカはと言えば、ただ真顔で瑞雪の背後で仁王立ちしている。……だけだ。
「クヒヒッ、話が早い人は好きですよ」
「聞くとは言っていない。寧ろ断る確率は九割を超えている。限りなく百に近いが」
目を細め口元を歪めるグレゴリーに不快感を感じ、瑞雪はきっぱりとけん制するようにそう宣言する。
「ええ、わかっておりますとも。ヒヒッ……。私が望むものは2905の」
「断る」
聞くまでもなく、途中で瑞雪は遮るように拒絶した。
眉根を潜め、瑞雪はグレゴリーを氷点下の瞳で見つめる。
「ヒヒッ、せめて最後まで聞いてほしかったものですが」
「あいつの毛一本でも渡すつもりはないし、お前に会わせる気もない」
「なるほど。顔以外てんでボスに似ていないお方だ」
当たり前だ。あんな奴にほんの少しであっても似ていてたまるか。心外である。
「どうするんだ?秋雨殿の命令を聞けないが」
「知るか。無理だったで終わらせる。あの人だって無理なら無理でって言ってただろ」
「努力は」
「した」
きっぱりと言い切る瑞雪。さてここに居る必要もないと帰ろうとしたところ。
「ヒヒッ、待ってください。いいですよ、データを差し上げます」
と、グレゴリーは何とあのやり取りをしたうえであっても、にべもなく断ろうともなんと解析結果を教えてくれるというのだ。
瑞雪は思わず眉根を潜め、訝しむような懐疑的な視線をグレゴリーへと送った。
「何故?」
そして思わず聞き返した。
「その方が後々面白いことになりそうだからですよ、ヒヒッ。私はね、研究さえできればいいのです。命に関する研究を、魂に関する研究を。『あなた方』が生きて様々なケースに直面したほうが研究がはかどりそうですからねぇ」
「お前には何もくれてやるつもりはないが」
「存じておりますとも。ですがね、入手経路は何もあなた方から、というわけではありませんから」
その瞳に映る感情は純粋な知的好奇心のみ。
ただただ知的好奇心を満たすためだけに生きているのだろう。
それは獣と何ら変わらない。そう瑞雪は思う。
だって、そのためならばどんな非人道的なことをしてもいいと思っているのだから。
(いや……獣以下か)
しかし、そんな畜生以下の男に頼らなければならないのもまた事実。
その時点で瑞雪にこの男の事をとやかく言う資格はない。
「……そうか。で、解析結果は?」
「この薬はそうですね。元の勅使河原氏の目指したものが生物を進化させる薬だとすれば、この薬は正反対の効果を持ちます」
瑞雪が急かすと、グレゴリーはつらつらと説明を始める。
「正反対……退化でもさせるのか?」
「いいえ」
首を横に振るグレゴリー。
一瞬の沈黙。
もったいぶらずにさっさと話せと睨めば、軽く肩をすくめまた癇に障る笑いを漏らす。
「進化ではなく、滅びるのです。ああ、いえ。不適切ですね。滅びるのではなく死ぬ、というのが今は正しいでしょう。滅ぼすまでの効果はこの薬にはない。どうです?飲んでみます?」
そう言ってグレゴリーは薬をサンプル保管棚の方からわざわざ取り出し、瑞雪へとずいと差し出した。
瑞雪が口を開こうとする前に、トツカが間に割って入る。
手には刀が。
「ヒヒッ、別に瑞雪様を殺そうとは一切思っておりませんとも」
慌てて一歩下がるグレゴリー。しかし、その笑みはやはり癇に障り、そして不気味だった。
「それで、混ぜ物って何が混ぜられたのかはわかるのか?」
薬の効力を正反対にするなんて、一体どんなものをピンポイントで入れたらそうなるのだろう。
正反対にするための薬品を開発して投げ込んだとすれば、それはそれで恐ろしい。
勅使河原の動きなど最初からわかっていたという事になるのだから。
頭が痛くなってきて、瑞雪は目頭を揉む。
トツカはただ立っていることに飽きてきたのか、あるいは己が入れられていた揺りかごに酷似していたからか、ガラス管に手を這わせる。
ひんやりと冷たい。無機質な匂い、温度、感触だ。
瑞雪はそれを横目でちらりと見ていたが、トツカがそれに気づく様子はない。
「知りたいですか?」
「そりゃあ知りたいに決まっているだろう」
もったいぶってわざとらしくにやにやと笑い宣うグレゴリーに対し、瑞雪は苛立ちを覚える。
睨んだところで目の前の男に効力はない。
「わかりました、わかりましたとも。そんなお顔をなさらなくていいですよ、ヒヒヒッ」
しかし、そんな瑞雪の顔を見て満足したのかグレゴリーはようやく話す気になったようだった。
「この薬品はそもそも多数の魂の欠片からできています。ですから、魂の欠片を入れたのです。あらゆるものに絶望し、終わりを渇望する哀れな魂の欠片を」
なんてものを入れているんだ。そんなものを意図的に生み出していた事実が何よりも悍ましい。
思わず顔をしかめる。
と、そんなところで瑞雪のジャケットのポケットが震える。
『ぎゅい!ぎゅいいっ!』
フクが叫ぶ。後にしようかと一瞬思ったが、その鳴き声を聞いてスマホの画面を確認する。
メッセージアプリではなく、夏輝から電話の着信だった。
「……は?」
即座にかけ直すと、ワンコールですぐに夏輝が電話に出た。
そして矢継ぎ早に言葉を紡いでいく。その内容に、瑞雪は目を見開き固まった。
「トツカ」
「どうした?瑞雪」
「……ラテアが連れ去られた。すぐに黒間に戻るぞ」
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