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EP2 卵に潜む悪夢4 共鳴現象の謎
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「聞きたいこと、ですか?なんでしょうか瑞雪殿」
俵が聞き返すと、瑞雪はグローブを外し指輪を取る。ああ、なるほど。外れない指輪がどうにかできないかを確認するのだろう。
トツカはまあわかっていないだろうが。
「この指輪、昨日上から押し付けられたんだが戦闘中になると外れなくなる。どうにかならないか?」
心底どうにかしたい、うんざりと言う表現がよく似合う顔を瑞雪はしている。
「取れない、ですか?サイズが合わないとかではなくて?」
俵はやや困惑した顔をしていた。
「……そうだ。今簡単にとって見せただろう。戦闘中はどんなに引っ張っても外せなくなる。ラテアが言うには普通の指輪にはない紋が刻まれているそうで、それが原因じゃないかと言っていた。その部分を削ったりすることは可能なのか?」
「少し確認させていただきますな」
そう言って俵は瑞雪から指輪を受け取り、フロアの別の機器のところへと持っていく。権田もそれに続く。
「瑞雪、指輪が取れなくとも問題はないと思うが」
不思議そうなトツカの顔。対する瑞雪は今にもキレそうなほど青筋が額に立っていた。
「問題しかねえんだよ!」
「……理解不能だ。何が問題だというのだ」
瑞雪がトツカに対し怒りの籠った声をぶつけるが、トツカは全く理解せず突っぱねる。
……実際、夏輝の指から指輪が抜けなくなっても学校生活でちょっと困る程度の事だろう。俺は夏輝の血を抜きすぎたりしないのだから。
しかし、瑞雪にとっては間違いなく死活問題だった。と言うかこのまま放置しておいていいものか。俺と夏輝は互いに顔を見合わせた。
「解析結果が出た」
一触即発、といったところで権田が戻ってきた。
「強力なプロテクトがかかっていて解除はできそうにない。該当部分を削り取れば杖としての機能をも失う可能性が高い。……一つ聞くが、どんな悪行をした?態度が悪い意外に何もしていないと思っていたが、そうでもないのか?」
権田ですら口数多く瑞雪に対し言葉をかける。
「……何も、して、いない。多分」
最後は消え入るような声になっていた。怒りが抜け落ちた瑞雪の顔はただのしかめっ面だ。
どうやら自信がなくなってきたようだった。
「問題ない。指輪が外れなかろうと日常生活にも差支えはないのだろう?ただ外れないだけで。何かあっても俺が対処する」
ででん、なんて効果音がつきそうだ。胸を張り瑞雪を真っすぐに見つめるトツカ。
これで行動が伴えば最高なのだが、実際は張り切りすぎた挙句さらに血を吸って殺しかねない。瑞雪は疲れたのか、その辺にあった丸椅子に腰掛けた。
もはやトツカの方を見ようともしない。
「その自信はどこから来るんだろうなあ」
俺が思わずぽつりとつぶやくと、夏輝が苦笑いを漏らす。
何やら大変そうな気配を察した俵と権田は俺たちの様子をただ困ったように見ていた。
「ま、まあ!やっと瑞雪殿にもちゃんとした猟犬が手配されたのですから。我々はらはらしていたんですぞ。夏輝殿とラテア殿と組み始めてからは前衛の問題は解消自体はされましたがね。夏輝殿たちと出会う以前はそれはもう大変で……。怪我が絶えないですし。本部の頃よりかは仕事自体はましになったとはい」
「俵」
俵の言葉を遮るように瑞雪が冷たい声音を浴びせる。話し過ぎた、と俵は慌てて口を閉じた。
「……別に愉快な話じゃねえし、話す必要性はない。とにかく指輪についてみてくれて助かった。他に今ここで聞きたいことはあるか?お前たち」
心配して言ったことは瑞雪にも伝わっていたのだろう。俵が口を閉じればそれ以上不機嫌になることはない。
瑞雪の言葉に俺はふと思い出す。昨日共鳴現象を起こしたことだ。
研究所という先行したイメージもあり、よくない印象を持っていた俺だが、ここならある程度なら話してもいいかもしれないと考え直す。
「えっと、昨日魔物化した地球人に触ったときにまた共鳴現象が起こったんだ」
俺の告白に夏輝と瑞雪が目を見開く。
「ちょ、ラテア……!なんですぐ教えてくれなかったの!?」
「それより目の前でショッキングなことがあったせいですっぽ抜けてたんだよ!」
詰め寄る夏輝に肩を揺さぶられ、俺は呻き声とともに釈明する。
その顔に浮かんでいるのは心配一色。悪いことをしてしまったと内心ちょっと考える。
「たまたまじゃなかったってこと、だよね。何でラテアが……今度はどんな夢を見たの?」
そう、ここで起こる問題は大きく二つある。俺が起こした共鳴現象は恐らく偶発的なものではないこと。そして見た夢の内容だった。
これが例えばふわふわとした当たり障りのない内容であったなら後者はどうでもよかったのだが。
「まあまあ、温かいコーヒーを持ってきましたから少し落ち着きましょう。夏輝君たちにはカフェラテもありますぞ」
俵の言葉とともに缶コーヒーとカフェラテが権田から渡される。俵の方は椅子を足りない分持ってきてくれたようだった。
「そうだな。ひとまず落ち着け。詰めたところで現状は変わらん」
「確かに、トツカにキレ散らかしても理解しないから解決しないもんな」
俺の言葉に瑞雪がすさまじい形相で睨んでくる。目を反らしておく。
カフェ俺はありがたくいただくことにする。手に持ったカフェオレのぬくもりが心地いい。
「ごほん。まあ……夢の内容は不気味だった。地球人の腕を掴んだら、流れ込んできたんだ。竜の時とは全然違った。まずは被害者の直前かな?多分、そんな記憶が見えた。その後、痛みとか、苦しみとか、いろんな嫌な感情が浮かんでは消えていった。竜の時よりかはずっと軽かったけど、内容が内容ですげー嫌だったし、気持ちが悪かった」
その時のことを思い出し、ぶるりと身震いする。
「被害者の記憶か。手掛かりになるようなものはあったか?」
コーヒーを啜りながら瑞雪が問う。その眼はやや剣呑だった。さっき俺が揶揄っただろう。
「うーん……そういえば。スーパーの近くでチョコの卵を配っているウサギがいたな。こいつの記憶の中でも、現実でも。そういえば昨日貰ったままポケットに入れっぱなしに……」
「あああああああああ!今朝洗濯機回した時にチョコ塗れになってたからもう一度洗濯しなおしたんだよ!」
あっ。やらかしたことに気づき俺は恐る恐る夏輝を見る。怒りは感じられなかったが、悲しそうな顔をしていた。
『ちなみにラテアはその時グースカ寝てたわよ』
「うぐぐ」
トロンの報告に胸が痛くなる。ああ、なんてことだ。やっちまった。夏輝が怒らないのが余計にクるわけであり。
瑞雪を見れば馬鹿だなあ、って顔がありありと浮かんでいた。むかつく。
「そういえば、あいつが持ってたプラスチックの球から甘い匂いがした。チョコレートの匂いだ」
思い出し、報告すると俵が口を開く。
「なるほど。そういえば街頭でチョコエッグを配っているウサギを最近よく見ますな。チョコエッグと言うのは地球では昔流行った食玩入りのチョコレートの事ですぞ。卵型のミルクチョコレートの中にプラスチックの球体が入っていて、その中に小さなフィギュアなどの玩具が入っているのです。ブームはとっくの昔に過ぎ去って、今は殆ど見なくなりましたが……。私もこの間コンビニに買い物に行ったときに頂きましたぞ。子供の頃に戻ったみたいで懐かしくなりましたな」
地球特有のお菓子だったようだ。俵のわかりやすい解説に俺とトツカは理解する。
「玩具と一緒に四月十一日って書かれてる紙も入ってたんだよな」
「つまり、そのチョコエッグが怪しいと。俵、お前貰ったチョコエッグは食ったのか?」
瑞雪の言葉に俵は首を縦に振る。
「ええ。その日のうちに休憩時に糖分として摂取しましたぞ」
何事もなくてよかった。少しほっとする。まあ魔物化していたらここにいるわけないしもっと支部で大事になっているのは間違いないが。
「つまり、証拠となりそうなチョコエッグを一つ焼失したと。ラテアのミスで」
「っげぇ」
瑞雪の言葉には当然のように棘が含まれている。ぐっさぐさ刺さる。でも、洗濯機にぶち込んでしまったのはどう考えても俺のミスだ。言い訳の余地がなかった。
「ま、まあまあ。チョコエッグが原因っぽいなら今も街で配られてるし、手掛かりはつかめたんですからいけますよ!」
夏輝のフォローが苦しい。菩薩すぎて、いっそ怒られたほうがましだと感じるときがある。
「そうだな……まあ責めたところで焼失したチョコレートは戻ってこないしな。その線で調査するか。それと、ラテア」
「うん?」
瑞雪がこちらを見る。先ほどまでのねちねちちくちくした嫌味たっぷりの表情ではなく、どこか案じるような表情だった。
「共鳴現象が偶然じゃないなら、一度病院に行ってちゃんと調べてもらうべきだろうな」
病院。その言葉に俺はすさまじく嫌な顔をしただろう。
俵が聞き返すと、瑞雪はグローブを外し指輪を取る。ああ、なるほど。外れない指輪がどうにかできないかを確認するのだろう。
トツカはまあわかっていないだろうが。
「この指輪、昨日上から押し付けられたんだが戦闘中になると外れなくなる。どうにかならないか?」
心底どうにかしたい、うんざりと言う表現がよく似合う顔を瑞雪はしている。
「取れない、ですか?サイズが合わないとかではなくて?」
俵はやや困惑した顔をしていた。
「……そうだ。今簡単にとって見せただろう。戦闘中はどんなに引っ張っても外せなくなる。ラテアが言うには普通の指輪にはない紋が刻まれているそうで、それが原因じゃないかと言っていた。その部分を削ったりすることは可能なのか?」
「少し確認させていただきますな」
そう言って俵は瑞雪から指輪を受け取り、フロアの別の機器のところへと持っていく。権田もそれに続く。
「瑞雪、指輪が取れなくとも問題はないと思うが」
不思議そうなトツカの顔。対する瑞雪は今にもキレそうなほど青筋が額に立っていた。
「問題しかねえんだよ!」
「……理解不能だ。何が問題だというのだ」
瑞雪がトツカに対し怒りの籠った声をぶつけるが、トツカは全く理解せず突っぱねる。
……実際、夏輝の指から指輪が抜けなくなっても学校生活でちょっと困る程度の事だろう。俺は夏輝の血を抜きすぎたりしないのだから。
しかし、瑞雪にとっては間違いなく死活問題だった。と言うかこのまま放置しておいていいものか。俺と夏輝は互いに顔を見合わせた。
「解析結果が出た」
一触即発、といったところで権田が戻ってきた。
「強力なプロテクトがかかっていて解除はできそうにない。該当部分を削り取れば杖としての機能をも失う可能性が高い。……一つ聞くが、どんな悪行をした?態度が悪い意外に何もしていないと思っていたが、そうでもないのか?」
権田ですら口数多く瑞雪に対し言葉をかける。
「……何も、して、いない。多分」
最後は消え入るような声になっていた。怒りが抜け落ちた瑞雪の顔はただのしかめっ面だ。
どうやら自信がなくなってきたようだった。
「問題ない。指輪が外れなかろうと日常生活にも差支えはないのだろう?ただ外れないだけで。何かあっても俺が対処する」
ででん、なんて効果音がつきそうだ。胸を張り瑞雪を真っすぐに見つめるトツカ。
これで行動が伴えば最高なのだが、実際は張り切りすぎた挙句さらに血を吸って殺しかねない。瑞雪は疲れたのか、その辺にあった丸椅子に腰掛けた。
もはやトツカの方を見ようともしない。
「その自信はどこから来るんだろうなあ」
俺が思わずぽつりとつぶやくと、夏輝が苦笑いを漏らす。
何やら大変そうな気配を察した俵と権田は俺たちの様子をただ困ったように見ていた。
「ま、まあ!やっと瑞雪殿にもちゃんとした猟犬が手配されたのですから。我々はらはらしていたんですぞ。夏輝殿とラテア殿と組み始めてからは前衛の問題は解消自体はされましたがね。夏輝殿たちと出会う以前はそれはもう大変で……。怪我が絶えないですし。本部の頃よりかは仕事自体はましになったとはい」
「俵」
俵の言葉を遮るように瑞雪が冷たい声音を浴びせる。話し過ぎた、と俵は慌てて口を閉じた。
「……別に愉快な話じゃねえし、話す必要性はない。とにかく指輪についてみてくれて助かった。他に今ここで聞きたいことはあるか?お前たち」
心配して言ったことは瑞雪にも伝わっていたのだろう。俵が口を閉じればそれ以上不機嫌になることはない。
瑞雪の言葉に俺はふと思い出す。昨日共鳴現象を起こしたことだ。
研究所という先行したイメージもあり、よくない印象を持っていた俺だが、ここならある程度なら話してもいいかもしれないと考え直す。
「えっと、昨日魔物化した地球人に触ったときにまた共鳴現象が起こったんだ」
俺の告白に夏輝と瑞雪が目を見開く。
「ちょ、ラテア……!なんですぐ教えてくれなかったの!?」
「それより目の前でショッキングなことがあったせいですっぽ抜けてたんだよ!」
詰め寄る夏輝に肩を揺さぶられ、俺は呻き声とともに釈明する。
その顔に浮かんでいるのは心配一色。悪いことをしてしまったと内心ちょっと考える。
「たまたまじゃなかったってこと、だよね。何でラテアが……今度はどんな夢を見たの?」
そう、ここで起こる問題は大きく二つある。俺が起こした共鳴現象は恐らく偶発的なものではないこと。そして見た夢の内容だった。
これが例えばふわふわとした当たり障りのない内容であったなら後者はどうでもよかったのだが。
「まあまあ、温かいコーヒーを持ってきましたから少し落ち着きましょう。夏輝君たちにはカフェラテもありますぞ」
俵の言葉とともに缶コーヒーとカフェラテが権田から渡される。俵の方は椅子を足りない分持ってきてくれたようだった。
「そうだな。ひとまず落ち着け。詰めたところで現状は変わらん」
「確かに、トツカにキレ散らかしても理解しないから解決しないもんな」
俺の言葉に瑞雪がすさまじい形相で睨んでくる。目を反らしておく。
カフェ俺はありがたくいただくことにする。手に持ったカフェオレのぬくもりが心地いい。
「ごほん。まあ……夢の内容は不気味だった。地球人の腕を掴んだら、流れ込んできたんだ。竜の時とは全然違った。まずは被害者の直前かな?多分、そんな記憶が見えた。その後、痛みとか、苦しみとか、いろんな嫌な感情が浮かんでは消えていった。竜の時よりかはずっと軽かったけど、内容が内容ですげー嫌だったし、気持ちが悪かった」
その時のことを思い出し、ぶるりと身震いする。
「被害者の記憶か。手掛かりになるようなものはあったか?」
コーヒーを啜りながら瑞雪が問う。その眼はやや剣呑だった。さっき俺が揶揄っただろう。
「うーん……そういえば。スーパーの近くでチョコの卵を配っているウサギがいたな。こいつの記憶の中でも、現実でも。そういえば昨日貰ったままポケットに入れっぱなしに……」
「あああああああああ!今朝洗濯機回した時にチョコ塗れになってたからもう一度洗濯しなおしたんだよ!」
あっ。やらかしたことに気づき俺は恐る恐る夏輝を見る。怒りは感じられなかったが、悲しそうな顔をしていた。
『ちなみにラテアはその時グースカ寝てたわよ』
「うぐぐ」
トロンの報告に胸が痛くなる。ああ、なんてことだ。やっちまった。夏輝が怒らないのが余計にクるわけであり。
瑞雪を見れば馬鹿だなあ、って顔がありありと浮かんでいた。むかつく。
「そういえば、あいつが持ってたプラスチックの球から甘い匂いがした。チョコレートの匂いだ」
思い出し、報告すると俵が口を開く。
「なるほど。そういえば街頭でチョコエッグを配っているウサギを最近よく見ますな。チョコエッグと言うのは地球では昔流行った食玩入りのチョコレートの事ですぞ。卵型のミルクチョコレートの中にプラスチックの球体が入っていて、その中に小さなフィギュアなどの玩具が入っているのです。ブームはとっくの昔に過ぎ去って、今は殆ど見なくなりましたが……。私もこの間コンビニに買い物に行ったときに頂きましたぞ。子供の頃に戻ったみたいで懐かしくなりましたな」
地球特有のお菓子だったようだ。俵のわかりやすい解説に俺とトツカは理解する。
「玩具と一緒に四月十一日って書かれてる紙も入ってたんだよな」
「つまり、そのチョコエッグが怪しいと。俵、お前貰ったチョコエッグは食ったのか?」
瑞雪の言葉に俵は首を縦に振る。
「ええ。その日のうちに休憩時に糖分として摂取しましたぞ」
何事もなくてよかった。少しほっとする。まあ魔物化していたらここにいるわけないしもっと支部で大事になっているのは間違いないが。
「つまり、証拠となりそうなチョコエッグを一つ焼失したと。ラテアのミスで」
「っげぇ」
瑞雪の言葉には当然のように棘が含まれている。ぐっさぐさ刺さる。でも、洗濯機にぶち込んでしまったのはどう考えても俺のミスだ。言い訳の余地がなかった。
「ま、まあまあ。チョコエッグが原因っぽいなら今も街で配られてるし、手掛かりはつかめたんですからいけますよ!」
夏輝のフォローが苦しい。菩薩すぎて、いっそ怒られたほうがましだと感じるときがある。
「そうだな……まあ責めたところで焼失したチョコレートは戻ってこないしな。その線で調査するか。それと、ラテア」
「うん?」
瑞雪がこちらを見る。先ほどまでのねちねちちくちくした嫌味たっぷりの表情ではなく、どこか案じるような表情だった。
「共鳴現象が偶然じゃないなら、一度病院に行ってちゃんと調べてもらうべきだろうな」
病院。その言葉に俺はすさまじく嫌な顔をしただろう。
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