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EP2 卵に潜む悪夢4 共鳴現象の謎
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「奏太、一緒に次の教室移動しようよ」
鬱陶しい。休むかどうか迷って、結局学校に来たはいいものの夏輝とノアがやたらと奏太に絡んでくる。
朝来たら奏太の席まで話しに来るわ、移動教室とあれば一緒に行こうと声をかけてくる。
おまけに夏輝と仲のいいノアまで一緒に声をかけてくるから手に負えない。
(あいつ、眩しすぎるんだよ……。まさに陽キャって感じ。俺みたいなのに話しかけてくるのはどうせ憐れんでるからなんだ。辛いことなんて何も知らないって顔しやがって……ムカつく)
夏輝達は別に奏太に危害を加えようとはしていない。何か不利益を被ったわけでもない。
(虐めてくるやつも、夏輝みたいなやつも、見て見ぬふりをする奴らも嫌いだ)
幼いころからの恨みつらみ、経験から穿った見方をしてしまう。裏があるんじゃないか、とかあげておいて落とすのではないか、とか。
それ以前に、夏輝はキラキラしすぎている。悩みも苦労も何もないように、順風満帆な人生を送っている。奏太が死にかけながらも手に入れた魔法の力だって夏輝はいともたやすく使っている。
少なくとも奏太には夏輝がそのように見えていた。
「……何で僕が」
「まあまあいいから!一緒に行こう!」
断る間もなく腕を掴まれ引かれていく。さながら荷馬車で売られる子牛か何かだろうか?
窓からは春特有のあたたかで明るい日差しが降り注ぎ、三人を照らしている。既にほかの生徒たちは移動教室に向かったのだろう。
廊下には奏太たち三人しかいなかった。
ノアに止めろと視線を送るが、奴もにこにこと夏輝みたいな人好きのする笑顔を浮かべながら夏輝の後をついていくだけ。
(夏輝達だけじゃない。冬城先生……)
学校だけでなく、偶然昨日の夜出くわしてしまった。厳しく注意するわけでもなく、ただジュースを奢ったうえで家まで送り届けてくれた。
奏太が羊飼いであることは夏輝にも冬城にもバレていないのは幸いだった。
(実は担任にチクってるのかもとか疑ってたけど、その様子もないし)
奏太たちのクラスの担任は良くも悪くもことなかれ主義の教師だった。
中学の頃は担任になったことはなく、授業を受けただけだった。しかし、いじめの現場を目撃したことがあるくせに奏太を助けてはくれなかった。見て見ぬふりをしたのだ。
(あの人もきっとそう。そもそも僕にとって敵だし……。羊飼いだってバレないように注意しないと)
奏太は魔法の力を得たものの、後ろ盾があるわけではない。奏太に力を与えた人間は奏太に見返りを求めなかった代わりに特に何かしてくれるわけでもなかった。
ただ、好きにしなさいとそう言われただけだ。
「お、清水じゃねえか。昨日の生意気なガキも一緒かよ」
腕を引かれながら思案していると、ふいに前方から聞き覚えのある忌々しい声。
数人の上級生たちが奏太たちの前に立ちはだかっていた。
「ひっ!?夏輝と奏太君の知り合い!?」
ノアが金糸の髪を揺らしながら上半身をのけぞらせる。そのままそそくさと夏輝の後ろへと隠れる。あからさますぎる程にビビり散らかしていた。
「えっと」
夏輝が頬をぽりぽり搔きながら奏太たちを振り返る。いじめっこたちはにやにやと下卑た笑みを浮かべていた。
夏輝はおびえた様子もなく、小さくため息をつく。呆れているのだろうか?
「君たち、何をしているんですか」
と、そんなところで今度は後方から声。藍色のポニーテールを揺らしながら柔和な笑顔を浮かべて歩いてくる冬城。彼は奏太たちといじめっこたちの間に割りいるように入り、立ち止まる。
「君たち、もうすぐ次の授業が始まりますから移動したほうがいいですよ」
軽く振り返った冬城。奏太たちはさっさと移動するように促される。その眼は全く笑っていなかった。
「先生、ちょっと下級生と話そうとしてただけじゃないっすか」
夏輝が少し迷ってから奏太とノアの手を引いて上級生と冬城の脇をすり抜けるように歩き出す。
上級生がそれを邪魔しようとするが、冬城の手が一人の腕を掴みそれを阻止した。
「なるほど。君たちに少し聞きたいことがあります。君たちの担任にも了承を得ています。行きましょう」
恐ろしいほど冷たい声音だった。上級生たちはそれを理解しておらず、冬城のことを舐め腐っていた。
なにせいじめっこたちは複数人いる。にやにやと笑いながら冬城のことを取り囲む。
「ちょ、大丈夫なの?夏輝の知り合いなんでしょ?」
ノアがこそこそと夏輝に耳打ちする。奏太自身も気になり、ちらちらと冬城の方を何度も確認してしまう。
「はぁ……面倒くせえな。今どきの糞ガキは」
ぼそりと呟く声が僅かに聞こえる。
(口わるっ)
冬城の本性はやはりこちらなのだろう。普段の妙に丁寧で柔らかい口調はどうにも後味がいつまでも残る砂糖菓子のようで気持ちが悪かった。それよりかは口が悪いくらいの方が自然に思える。
「た、たぶん?いや、どうだろ……わからない」
夏輝が自信なさげに口を開く。なんとも情けない声音だ。しかし、冬城の言いつけを素直に守る様子。
「はぁ?なんだ?ビビってんのか?先公の癖によ」
「素直に人の話を聞く気はないのですね」
口調は丁寧だが、冬城の声音はどんどん低いものへと変わっていく。
「聞くわけねえだろ、お前なんかの言うことを何で聞かなきゃならないんだよ!俺たちの事を誰も他の教師どもが触らない理由がわからねえのか?」
猿山のうちの一人が半笑いになりながら声を上げる。続いて他の奴らも耳障りな笑い声をあげた。
どんどん奏太たちの場所は彼らから遠ざかっているはずなのに、声の大きさは全く変わらないように思えた。それくらい煩いのだ。
そして上級生たちの威張り散らし、傍若無人の限りを尽くしていられる理由は彼らの親が地位のある人間なせいだ。
教師たちは皆手を焼いていると人づきあいのない奏太の耳にすら入ってくる。
「それともあれか?構ってほしいのか?そのお綺麗なツラ歪ませたいってか?あ”あ”?」
腕を掴まれた一人が冬城にガンをつけるように向き直り、近づこうと一歩を踏み出す。否、踏み出そうとした。その瞬間だった。
「ぅお!?」
間抜けな声とともにどさっと何かが地面に倒れるような鈍い音がする。奏太たち三人はその音に慌てて後ろを振り返った。
「足元に気を付けなければ危ないですよ」
冬城は涼しい顔で無感情にいじめっこたちを見下ろしていた。いじめっこがどうやら踏み出そうとして転んだらしい。何もないところでだ。
いじめっこたちが仲間の失態を見てゲラゲラと笑う。そして代わりに冬城に詰め寄ろうとする。が。
「っが!?」
動こうとしたいじめっこたちが皆すってんころりんと無様に何もないところで転んでいく。まるで床にワックスか何か塗りたくられているかのように、それはもう見事に滑った。テレビのお笑いか何かのよう。
場の空気が冷え切ったからか、
「っぷ」
あまりにも無様だったので、思わず笑いそうになる。というか笑い声が半欠けくらい口から飛び出したので慌てて閉じる。
ノアと夏輝も堪えきれなかったらしく、ぷるぷると肩を震わせていた。夏輝は奏太の腕を放していたが、その異様な光景が面白くてすっかり逃げだすことを忘れている。
「君たち、遅刻しますよ。さっさと行きなさい」
笑っている奏太たちに対し、冬城は面倒くさそうに促す。そこでようやく自身の腕が自由になっていることに気づく。
奏太は慌てて夏輝とノアを置いてさっさと逃げだしたのだった。
鬱陶しい。休むかどうか迷って、結局学校に来たはいいものの夏輝とノアがやたらと奏太に絡んでくる。
朝来たら奏太の席まで話しに来るわ、移動教室とあれば一緒に行こうと声をかけてくる。
おまけに夏輝と仲のいいノアまで一緒に声をかけてくるから手に負えない。
(あいつ、眩しすぎるんだよ……。まさに陽キャって感じ。俺みたいなのに話しかけてくるのはどうせ憐れんでるからなんだ。辛いことなんて何も知らないって顔しやがって……ムカつく)
夏輝達は別に奏太に危害を加えようとはしていない。何か不利益を被ったわけでもない。
(虐めてくるやつも、夏輝みたいなやつも、見て見ぬふりをする奴らも嫌いだ)
幼いころからの恨みつらみ、経験から穿った見方をしてしまう。裏があるんじゃないか、とかあげておいて落とすのではないか、とか。
それ以前に、夏輝はキラキラしすぎている。悩みも苦労も何もないように、順風満帆な人生を送っている。奏太が死にかけながらも手に入れた魔法の力だって夏輝はいともたやすく使っている。
少なくとも奏太には夏輝がそのように見えていた。
「……何で僕が」
「まあまあいいから!一緒に行こう!」
断る間もなく腕を掴まれ引かれていく。さながら荷馬車で売られる子牛か何かだろうか?
窓からは春特有のあたたかで明るい日差しが降り注ぎ、三人を照らしている。既にほかの生徒たちは移動教室に向かったのだろう。
廊下には奏太たち三人しかいなかった。
ノアに止めろと視線を送るが、奴もにこにこと夏輝みたいな人好きのする笑顔を浮かべながら夏輝の後をついていくだけ。
(夏輝達だけじゃない。冬城先生……)
学校だけでなく、偶然昨日の夜出くわしてしまった。厳しく注意するわけでもなく、ただジュースを奢ったうえで家まで送り届けてくれた。
奏太が羊飼いであることは夏輝にも冬城にもバレていないのは幸いだった。
(実は担任にチクってるのかもとか疑ってたけど、その様子もないし)
奏太たちのクラスの担任は良くも悪くもことなかれ主義の教師だった。
中学の頃は担任になったことはなく、授業を受けただけだった。しかし、いじめの現場を目撃したことがあるくせに奏太を助けてはくれなかった。見て見ぬふりをしたのだ。
(あの人もきっとそう。そもそも僕にとって敵だし……。羊飼いだってバレないように注意しないと)
奏太は魔法の力を得たものの、後ろ盾があるわけではない。奏太に力を与えた人間は奏太に見返りを求めなかった代わりに特に何かしてくれるわけでもなかった。
ただ、好きにしなさいとそう言われただけだ。
「お、清水じゃねえか。昨日の生意気なガキも一緒かよ」
腕を引かれながら思案していると、ふいに前方から聞き覚えのある忌々しい声。
数人の上級生たちが奏太たちの前に立ちはだかっていた。
「ひっ!?夏輝と奏太君の知り合い!?」
ノアが金糸の髪を揺らしながら上半身をのけぞらせる。そのままそそくさと夏輝の後ろへと隠れる。あからさますぎる程にビビり散らかしていた。
「えっと」
夏輝が頬をぽりぽり搔きながら奏太たちを振り返る。いじめっこたちはにやにやと下卑た笑みを浮かべていた。
夏輝はおびえた様子もなく、小さくため息をつく。呆れているのだろうか?
「君たち、何をしているんですか」
と、そんなところで今度は後方から声。藍色のポニーテールを揺らしながら柔和な笑顔を浮かべて歩いてくる冬城。彼は奏太たちといじめっこたちの間に割りいるように入り、立ち止まる。
「君たち、もうすぐ次の授業が始まりますから移動したほうがいいですよ」
軽く振り返った冬城。奏太たちはさっさと移動するように促される。その眼は全く笑っていなかった。
「先生、ちょっと下級生と話そうとしてただけじゃないっすか」
夏輝が少し迷ってから奏太とノアの手を引いて上級生と冬城の脇をすり抜けるように歩き出す。
上級生がそれを邪魔しようとするが、冬城の手が一人の腕を掴みそれを阻止した。
「なるほど。君たちに少し聞きたいことがあります。君たちの担任にも了承を得ています。行きましょう」
恐ろしいほど冷たい声音だった。上級生たちはそれを理解しておらず、冬城のことを舐め腐っていた。
なにせいじめっこたちは複数人いる。にやにやと笑いながら冬城のことを取り囲む。
「ちょ、大丈夫なの?夏輝の知り合いなんでしょ?」
ノアがこそこそと夏輝に耳打ちする。奏太自身も気になり、ちらちらと冬城の方を何度も確認してしまう。
「はぁ……面倒くせえな。今どきの糞ガキは」
ぼそりと呟く声が僅かに聞こえる。
(口わるっ)
冬城の本性はやはりこちらなのだろう。普段の妙に丁寧で柔らかい口調はどうにも後味がいつまでも残る砂糖菓子のようで気持ちが悪かった。それよりかは口が悪いくらいの方が自然に思える。
「た、たぶん?いや、どうだろ……わからない」
夏輝が自信なさげに口を開く。なんとも情けない声音だ。しかし、冬城の言いつけを素直に守る様子。
「はぁ?なんだ?ビビってんのか?先公の癖によ」
「素直に人の話を聞く気はないのですね」
口調は丁寧だが、冬城の声音はどんどん低いものへと変わっていく。
「聞くわけねえだろ、お前なんかの言うことを何で聞かなきゃならないんだよ!俺たちの事を誰も他の教師どもが触らない理由がわからねえのか?」
猿山のうちの一人が半笑いになりながら声を上げる。続いて他の奴らも耳障りな笑い声をあげた。
どんどん奏太たちの場所は彼らから遠ざかっているはずなのに、声の大きさは全く変わらないように思えた。それくらい煩いのだ。
そして上級生たちの威張り散らし、傍若無人の限りを尽くしていられる理由は彼らの親が地位のある人間なせいだ。
教師たちは皆手を焼いていると人づきあいのない奏太の耳にすら入ってくる。
「それともあれか?構ってほしいのか?そのお綺麗なツラ歪ませたいってか?あ”あ”?」
腕を掴まれた一人が冬城にガンをつけるように向き直り、近づこうと一歩を踏み出す。否、踏み出そうとした。その瞬間だった。
「ぅお!?」
間抜けな声とともにどさっと何かが地面に倒れるような鈍い音がする。奏太たち三人はその音に慌てて後ろを振り返った。
「足元に気を付けなければ危ないですよ」
冬城は涼しい顔で無感情にいじめっこたちを見下ろしていた。いじめっこがどうやら踏み出そうとして転んだらしい。何もないところでだ。
いじめっこたちが仲間の失態を見てゲラゲラと笑う。そして代わりに冬城に詰め寄ろうとする。が。
「っが!?」
動こうとしたいじめっこたちが皆すってんころりんと無様に何もないところで転んでいく。まるで床にワックスか何か塗りたくられているかのように、それはもう見事に滑った。テレビのお笑いか何かのよう。
場の空気が冷え切ったからか、
「っぷ」
あまりにも無様だったので、思わず笑いそうになる。というか笑い声が半欠けくらい口から飛び出したので慌てて閉じる。
ノアと夏輝も堪えきれなかったらしく、ぷるぷると肩を震わせていた。夏輝は奏太の腕を放していたが、その異様な光景が面白くてすっかり逃げだすことを忘れている。
「君たち、遅刻しますよ。さっさと行きなさい」
笑っている奏太たちに対し、冬城は面倒くさそうに促す。そこでようやく自身の腕が自由になっていることに気づく。
奏太は慌てて夏輝とノアを置いてさっさと逃げだしたのだった。
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