婚約破棄された美しすぎる令嬢は、盲目の彼を一途に想う

元平民のカリナは、その美しい容姿から『絶世の美女』『美しすぎる令嬢』と言われ、世の男性達からもてはやされていた。


とある夜会で王太子から突然告げられた婚約破棄。
王太子に寄り添う被害妄想聖女。
呼んでもないのに隣国から迎えに来た王子。
やっぱり婚約破棄を取り消すと言い出す王太子。

目の前で繰り広げられるテンプレ展開に、カリナは何の興味も示さない。

彼女には既に想いを寄せる相手がいた。


想い人である彼の前では、カリナの美貌は何の役にも立たない。
なぜなら彼の瞳に、カリナの姿は映らないのだから。

そんな想い人に、カリナはある嘘をついてしまった。

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