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お花畑過ぎて怖いんですが
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「ふん。ケヴィンが居なくたってあの女は断罪出来るから、まずはニールから攻略しよっと。ニールを落とさないと最推しのダグラスルートが開放されないんだもん。ちょっと面倒くさいけど、しょうがないか」
アデリーン達が居なくなってからマリーは顔を上げ、中庭を見た。
ゲームでは迷子になった自分とニールが出会うイベントは中庭だ。
迷子のふりをして中庭を歩けば、ゲーム通りニールと護衛のフロンが居た。
やっぱり此処はゲームの中なんだ。
そう呟きオロオロした様子で2人の方に顔を向けた。
「あのぉここ、何処ですか?」
若草色の目に涙を浮かべながらニールに走り寄るとフロンは一応護衛らしくニールの前に立ちマリーを警戒した。
「フロン、大丈夫だ。君は誰?」
「あ、ごめんなさい。私はマリー・バロスって言います。編入したばかりで迷子になってしまったの」
上目遣いでニールを見つめるとニールの方もにこやかに微笑んだ。
バシャンと言う、水に何かを投げ込んだ様な音にアデリーンとルーファスは首を傾げた。
実際は、水に何かを投げ込んだのではなく、マリーが自ら噴水に飛び込んでいたのを見たから。
「アデリーン様、酷いです。ニール様に愛されないからってアタシを苛めるなんて」
マリーの言い分がよく分からない。
自分で噴水に飛び込むのとニール殿下がどう関係するのか?
「自分で噴水に飛び込んでそのセリフ?馬鹿なの」
ルーファスの冷ややかな視線にマリーは怯えたが
「ルーファス、アデリーン様に酷い目にあってるのは知ってるよ。アタシが助けてあげる」
「はあ?あんた馬鹿すぎ。あと、勝手にお嬢様と俺の名前呼ぶな」
冷ややかだった視線が強烈な敵意に色になり、ルーファスの赤い瞳がギラギラしていた。
「えっ?ゲームじゃアデリーンにこき使われてる筈なのに。アデリーンに突き飛ばされたアタシをアデリーンに逆らって助ける筈でしょ」
ゲームではそう言う流れなのか、とアデリーンは頭の中で考えていたが、ゲームの中身なんてあらすじ位しか知らないから細かい対処など考えてもいなかった。
だが、マリーは完全に現実と虚構がごちゃ混ぜになって、公爵令嬢のアデリーンを呼び捨てにしている。
マナーも常識も何処こかに散歩している様だ。
「そろそろ暑い季節ですから水遊びも楽しいかと思いますが、制服のままはお勧めしませんわ」
アデリーンのおっとりした口調にマリーが突き飛ばしたんだからアンタが乾かせ、と叫ぶが
「お嬢様はお前なんか突き飛ばしていないどころか触れてないし、訓練場以外で魔法を使えば謹慎処分になる」
と、ルーファスに言われ、周りのもの達も頷いている中、1人呆然とした。
アデリーン達が居なくなってからマリーは顔を上げ、中庭を見た。
ゲームでは迷子になった自分とニールが出会うイベントは中庭だ。
迷子のふりをして中庭を歩けば、ゲーム通りニールと護衛のフロンが居た。
やっぱり此処はゲームの中なんだ。
そう呟きオロオロした様子で2人の方に顔を向けた。
「あのぉここ、何処ですか?」
若草色の目に涙を浮かべながらニールに走り寄るとフロンは一応護衛らしくニールの前に立ちマリーを警戒した。
「フロン、大丈夫だ。君は誰?」
「あ、ごめんなさい。私はマリー・バロスって言います。編入したばかりで迷子になってしまったの」
上目遣いでニールを見つめるとニールの方もにこやかに微笑んだ。
バシャンと言う、水に何かを投げ込んだ様な音にアデリーンとルーファスは首を傾げた。
実際は、水に何かを投げ込んだのではなく、マリーが自ら噴水に飛び込んでいたのを見たから。
「アデリーン様、酷いです。ニール様に愛されないからってアタシを苛めるなんて」
マリーの言い分がよく分からない。
自分で噴水に飛び込むのとニール殿下がどう関係するのか?
「自分で噴水に飛び込んでそのセリフ?馬鹿なの」
ルーファスの冷ややかな視線にマリーは怯えたが
「ルーファス、アデリーン様に酷い目にあってるのは知ってるよ。アタシが助けてあげる」
「はあ?あんた馬鹿すぎ。あと、勝手にお嬢様と俺の名前呼ぶな」
冷ややかだった視線が強烈な敵意に色になり、ルーファスの赤い瞳がギラギラしていた。
「えっ?ゲームじゃアデリーンにこき使われてる筈なのに。アデリーンに突き飛ばされたアタシをアデリーンに逆らって助ける筈でしょ」
ゲームではそう言う流れなのか、とアデリーンは頭の中で考えていたが、ゲームの中身なんてあらすじ位しか知らないから細かい対処など考えてもいなかった。
だが、マリーは完全に現実と虚構がごちゃ混ぜになって、公爵令嬢のアデリーンを呼び捨てにしている。
マナーも常識も何処こかに散歩している様だ。
「そろそろ暑い季節ですから水遊びも楽しいかと思いますが、制服のままはお勧めしませんわ」
アデリーンのおっとりした口調にマリーが突き飛ばしたんだからアンタが乾かせ、と叫ぶが
「お嬢様はお前なんか突き飛ばしていないどころか触れてないし、訓練場以外で魔法を使えば謹慎処分になる」
と、ルーファスに言われ、周りのもの達も頷いている中、1人呆然とした。
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