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後悔先に立たず
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冷たく暗い地下牢に続く階段を、ラウルは数名の部下と共にユーシスの後ろを歩いていた。
バーナードは足音を聞き、鉄格子にしがみ付きながら
「俺は兄上達の命なんか狙ってない。あの女が勝手にしただけだ」
と、叫んでいた。
「お前に俺達の命を狙うことなど出来ないのは知っているが、そんな事どうでもいいんだよ」
鉄格子の前に立つユーシスのバーナードを見る目は氷よりも冷たい。
「俺はお前がエメリアを侮辱した事には腹を立てているが、それもこの場では関係ない」
ユーシスが何を言いたいのか理解出来ないバーナードは怯えながらユーシスを見た。
「父上は愚か者だ。いくらお前達を厄介払いしたいからと言って、バロー公爵家を犠牲にするのは国が乱れるもとだと何故理解できないのか不思議だ」
厄介払い、と言われバーナードが怒りで顔を赤くしたが、冷め切った目で自分を見るユーシスに怯え、まともな言葉が出てこない。
「飽きてしまった妾妃を殿下ごとバロー公爵家に押し付け、ご自分は新しい妾妃を迎え入れるつもりでしょう」
「王族が自分の欲望を優先すれば国は崩壊する、と何故父は理解出来ない?」
「王だから何をしても許される、と考えているのでしょう」
ユーシスとラウルの冷たい会話にバーナードは口を挟むことができない。
「お、俺は……俺は父上を玉座から退かすために罪人にされたのか?」
暫くして、やっと絞り出した答えをバーナードは叫んだ。
「是であり非でもある。ま、俺も自分を優先しているから、お前をとやかく言うつもりはない」
「自分を優先?」
「お前は愚かだ。全てを手にしていたのに放り出した」
バーナードの問いに答えず、ユーシスは冷ややかに笑う。
「俺が欲しかったものを持っていたくせに、お前は大切にしなかった」
何を言っているのだ、と言わんばかりのバーナードの顔をユーシスは無表情で見る。
「王族の義務も放棄した。国を傾かせるなど王族として愚の極みだ」
バーナードは自分の気持ちに気が付き、エメリアを大切にしていれば、第3王子としての役目も果たせていた。
「愚かだな。全てを持っていたのに」
ユーシスの言葉に、バーナードは声も出せない。
「俺は……、俺は何を持っていたんですか?」
此処まで話しても理解出来ないバーナードは愚か者と言われても仕方ないだろう。
「……裁判までは時間がある。その足りない頭で考えろ」
他人に言われても実感できないから自分で考えろ、とユーシスは突き放した。
「では、私はロレンス男爵令嬢に謝罪をして参ります」
ラウルの言葉に、バーナードが首を傾げた。
「侮った事をか?」
「はい。初めて会った時、あり得ないと動揺してました。かけがえの無い人なのに」
薄暗い場所に相応しくない、優しい目をしたラウルをユーシスは無表情に見せながら頷いた。
「アルフレッド卿は間違えるなよ」
「はい。ユーシス殿下」
それ以上の会話も無く、2人は牢を後にした。
2人が居なくなってから、バーナードは床にへたり込みながらユーシスとラウルの会話を反芻していた。
『あり得ないと動揺してました。かけがえの無い人なのに』
『アルフレッド卿は間違えるなよ』
「兄上は何故間違えるな、と言ったんだ?」
回らない頭で何度も考えた。
考えると浮かぶのはエメリアと初めて会った時の事。
ユーシスの幼馴染みだと聞いていたけど、自分の事が好きになったから公爵家の力で婚約者になった、と母は言っていた。
だが、対面した時は静かな悲しみを感じさせる姿で、儚さだけが印象的だった。
(この子が笑ったらどんな風になるんだろう。)
(赤い目が笑ったらどんな風に輝くんだろう)
(しなやかそうな黒髪の手触りは滑らかなのか?)
気が付けば頭の中はエメリアの事ばかりだったのに、それが悔しくて恥ずかしくて会えばいつも罵ってしまった。
学園に入りアズサを隣に侍らせれば何か言うかと思っていたのに、エメリアは冷静さを失わず、無表情で居たから余計に腹が立ち、言葉は苛烈さを増していった。
『あり得ないと動揺してました。かけがえの無い人なのに』
再びラウル伯爵の声が頭の中に響く。
動揺した?
かけがえの無い人?
『アルフレッド卿は間違えるなよ』
じゃあ、誰かは間違えた?
そう思った途端、何故か涙が溢れて来た。
「俺が間違えていたんだ」
やっと気が付いた。
初めて会った時からエメリアに恋をしていた。大切にしていれば優しいエメリアも自分に向き合ってくれたのに。
愚かな意地と必要の無いプライドで彼女を傷付けて来た。
失ってから彼女が大切な人だったと気が付いても遅い。
エメリアは、ユーシスの手を嬉しそうに取っていた。
「……エメリア」
流れる涙を拭もせず、バーナードは床に座り込んだまま動けなくなっていた。
バーナードは足音を聞き、鉄格子にしがみ付きながら
「俺は兄上達の命なんか狙ってない。あの女が勝手にしただけだ」
と、叫んでいた。
「お前に俺達の命を狙うことなど出来ないのは知っているが、そんな事どうでもいいんだよ」
鉄格子の前に立つユーシスのバーナードを見る目は氷よりも冷たい。
「俺はお前がエメリアを侮辱した事には腹を立てているが、それもこの場では関係ない」
ユーシスが何を言いたいのか理解出来ないバーナードは怯えながらユーシスを見た。
「父上は愚か者だ。いくらお前達を厄介払いしたいからと言って、バロー公爵家を犠牲にするのは国が乱れるもとだと何故理解できないのか不思議だ」
厄介払い、と言われバーナードが怒りで顔を赤くしたが、冷め切った目で自分を見るユーシスに怯え、まともな言葉が出てこない。
「飽きてしまった妾妃を殿下ごとバロー公爵家に押し付け、ご自分は新しい妾妃を迎え入れるつもりでしょう」
「王族が自分の欲望を優先すれば国は崩壊する、と何故父は理解出来ない?」
「王だから何をしても許される、と考えているのでしょう」
ユーシスとラウルの冷たい会話にバーナードは口を挟むことができない。
「お、俺は……俺は父上を玉座から退かすために罪人にされたのか?」
暫くして、やっと絞り出した答えをバーナードは叫んだ。
「是であり非でもある。ま、俺も自分を優先しているから、お前をとやかく言うつもりはない」
「自分を優先?」
「お前は愚かだ。全てを手にしていたのに放り出した」
バーナードの問いに答えず、ユーシスは冷ややかに笑う。
「俺が欲しかったものを持っていたくせに、お前は大切にしなかった」
何を言っているのだ、と言わんばかりのバーナードの顔をユーシスは無表情で見る。
「王族の義務も放棄した。国を傾かせるなど王族として愚の極みだ」
バーナードは自分の気持ちに気が付き、エメリアを大切にしていれば、第3王子としての役目も果たせていた。
「愚かだな。全てを持っていたのに」
ユーシスの言葉に、バーナードは声も出せない。
「俺は……、俺は何を持っていたんですか?」
此処まで話しても理解出来ないバーナードは愚か者と言われても仕方ないだろう。
「……裁判までは時間がある。その足りない頭で考えろ」
他人に言われても実感できないから自分で考えろ、とユーシスは突き放した。
「では、私はロレンス男爵令嬢に謝罪をして参ります」
ラウルの言葉に、バーナードが首を傾げた。
「侮った事をか?」
「はい。初めて会った時、あり得ないと動揺してました。かけがえの無い人なのに」
薄暗い場所に相応しくない、優しい目をしたラウルをユーシスは無表情に見せながら頷いた。
「アルフレッド卿は間違えるなよ」
「はい。ユーシス殿下」
それ以上の会話も無く、2人は牢を後にした。
2人が居なくなってから、バーナードは床にへたり込みながらユーシスとラウルの会話を反芻していた。
『あり得ないと動揺してました。かけがえの無い人なのに』
『アルフレッド卿は間違えるなよ』
「兄上は何故間違えるな、と言ったんだ?」
回らない頭で何度も考えた。
考えると浮かぶのはエメリアと初めて会った時の事。
ユーシスの幼馴染みだと聞いていたけど、自分の事が好きになったから公爵家の力で婚約者になった、と母は言っていた。
だが、対面した時は静かな悲しみを感じさせる姿で、儚さだけが印象的だった。
(この子が笑ったらどんな風になるんだろう。)
(赤い目が笑ったらどんな風に輝くんだろう)
(しなやかそうな黒髪の手触りは滑らかなのか?)
気が付けば頭の中はエメリアの事ばかりだったのに、それが悔しくて恥ずかしくて会えばいつも罵ってしまった。
学園に入りアズサを隣に侍らせれば何か言うかと思っていたのに、エメリアは冷静さを失わず、無表情で居たから余計に腹が立ち、言葉は苛烈さを増していった。
『あり得ないと動揺してました。かけがえの無い人なのに』
再びラウル伯爵の声が頭の中に響く。
動揺した?
かけがえの無い人?
『アルフレッド卿は間違えるなよ』
じゃあ、誰かは間違えた?
そう思った途端、何故か涙が溢れて来た。
「俺が間違えていたんだ」
やっと気が付いた。
初めて会った時からエメリアに恋をしていた。大切にしていれば優しいエメリアも自分に向き合ってくれたのに。
愚かな意地と必要の無いプライドで彼女を傷付けて来た。
失ってから彼女が大切な人だったと気が付いても遅い。
エメリアは、ユーシスの手を嬉しそうに取っていた。
「……エメリア」
流れる涙を拭もせず、バーナードは床に座り込んだまま動けなくなっていた。
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