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後日談 2のヒロイン編
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2のヒロイン
私は『キラキラ・プリンセス~学園は花盛り~』の続編のヒロインに転生した。
大好きだったゲームのヒロインに転生したと分かった時は逆ハー一択、って意気込んでたけど此処は現実。
ゲームの世界なんて浮かれていられなかった。
2の悪役令嬢であるアドリアーナに足を引っ掛けられた、とゲームと同じ事をしようとした途端、1のヒロインミアと1の悪役令嬢アレキサンドラが目が笑ってない笑顔で私の前に立ち、保健室に連れて行って保険の先生が来る前に耳元で囁いた。
「ゲームの世界だと思って動くのでしたら、当然反撃します」
なんで、如何してと思ったけど正直、目の前に立つ2人とも物凄く綺麗で、怖かった。
思わずピッと鳥みたいな声をあげて逃げてしまった。
これって、前世で読んでいた悪役令嬢のざまぁ返しみたい。
修道院も処刑も追放もゴメンだ。
「真面目に勉強しよ」
そう思ってゲームの事なんて忘れ頑張ってみたら知らなかった事、山ほどあった。
それなりに成果が出てきた時、後継じゃ無い方の兄がとんでも無い事を計画しているのを知ってしまった。
アレキサンドラ様を奪えばノーレ辺境伯の地位も手に入る?
そんなわけでないでしょ。
でも、私1人じゃ何も出来ない。どうしよう、と悩んでいるとミアの姿が見えた。
ミアは今ではアドリアーナ様の侍女として活躍してるし、ヒロイン同士だから力を貸してくれるかも。
私は速攻、ミアに相談した。
……出来すぎる侍女って怖い。
ミアと一緒にいる事が多い護衛さんがすぐに証拠を集めてくれて、デュラン王太子殿下の指揮のもと第三騎士団が動いた。
我が家は逮捕者を出したのにちょっとお叱りを受けただけで許され、私は今デュラン王太子殿下とアドリアーナ様の前に立っている。
「君の機転には感謝しているよ」
笑ってない目が怖いけど、必死に練習したカーテシーで頭を下げる。
というより頭下げてないと怖い。
「アレキサンドラも貴女のこと気にしていたから」
アドリアーナ様の言葉に頭を下げたまま驚いた。
「初日に馬鹿なことをしていたから大丈夫かしら、とよく言ってたのよ」
あそこで心を入れ替えて勉強頑張ったから踏み止まれたのか?
よく分かんないけど、この人たちを敵に回さなくて良かった。
「後のことはこっちで片付けるから気にしなくて良い」
デュラン王太子殿下の怖い宣言に私は必死に平常心を心掛けながらもう一度深くカーテシーをして退出した。
マジ怖かった。
ギャン泣きしそうだったけどこれであの怖い人達とは縁が切れたよね。
真面目になって良かった。
fin
あとがき
自衛隊好きの変わり種ヒロインの話にお付き合い頂きありがとうございます♪
今度こそ新作を、と頑張ってましたがストックが貯まらず、次回はループを繰り返したせいで無双になったヒロインの話を始めたいと思ってます。
次回の話でお会いできたら嬉しいです。
私は『キラキラ・プリンセス~学園は花盛り~』の続編のヒロインに転生した。
大好きだったゲームのヒロインに転生したと分かった時は逆ハー一択、って意気込んでたけど此処は現実。
ゲームの世界なんて浮かれていられなかった。
2の悪役令嬢であるアドリアーナに足を引っ掛けられた、とゲームと同じ事をしようとした途端、1のヒロインミアと1の悪役令嬢アレキサンドラが目が笑ってない笑顔で私の前に立ち、保健室に連れて行って保険の先生が来る前に耳元で囁いた。
「ゲームの世界だと思って動くのでしたら、当然反撃します」
なんで、如何してと思ったけど正直、目の前に立つ2人とも物凄く綺麗で、怖かった。
思わずピッと鳥みたいな声をあげて逃げてしまった。
これって、前世で読んでいた悪役令嬢のざまぁ返しみたい。
修道院も処刑も追放もゴメンだ。
「真面目に勉強しよ」
そう思ってゲームの事なんて忘れ頑張ってみたら知らなかった事、山ほどあった。
それなりに成果が出てきた時、後継じゃ無い方の兄がとんでも無い事を計画しているのを知ってしまった。
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そんなわけでないでしょ。
でも、私1人じゃ何も出来ない。どうしよう、と悩んでいるとミアの姿が見えた。
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……出来すぎる侍女って怖い。
ミアと一緒にいる事が多い護衛さんがすぐに証拠を集めてくれて、デュラン王太子殿下の指揮のもと第三騎士団が動いた。
我が家は逮捕者を出したのにちょっとお叱りを受けただけで許され、私は今デュラン王太子殿下とアドリアーナ様の前に立っている。
「君の機転には感謝しているよ」
笑ってない目が怖いけど、必死に練習したカーテシーで頭を下げる。
というより頭下げてないと怖い。
「アレキサンドラも貴女のこと気にしていたから」
アドリアーナ様の言葉に頭を下げたまま驚いた。
「初日に馬鹿なことをしていたから大丈夫かしら、とよく言ってたのよ」
あそこで心を入れ替えて勉強頑張ったから踏み止まれたのか?
よく分かんないけど、この人たちを敵に回さなくて良かった。
「後のことはこっちで片付けるから気にしなくて良い」
デュラン王太子殿下の怖い宣言に私は必死に平常心を心掛けながらもう一度深くカーテシーをして退出した。
マジ怖かった。
ギャン泣きしそうだったけどこれであの怖い人達とは縁が切れたよね。
真面目になって良かった。
fin
あとがき
自衛隊好きの変わり種ヒロインの話にお付き合い頂きありがとうございます♪
今度こそ新作を、と頑張ってましたがストックが貯まらず、次回はループを繰り返したせいで無双になったヒロインの話を始めたいと思ってます。
次回の話でお会いできたら嬉しいです。
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