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021 質屋に向かう
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翌日、リリーはいつもよりも早く目が覚めた。体は疲れていたはずなのに、あまり熟睡はできなかった。
昨日の出来事が衝撃的過ぎて、自分の中で消化しきれていなかった。それにアレンが、新しい屋敷でちゃんと迎えられたのか心配だった。
バーバラが付いていれば、きっと大丈夫だと何度も自分に言い聞かせた。ベッドの中に入って目をつぶっても、全く眠気が訪れなかったのだ。
それでも、明日は自分の生まれ育った国を出ていくのだから、しっかり寝ておかなければとぎゅっと目をつぶる。一晩中、それの繰り返しだった。
朝起きて、ダイニングに行くとまだジーナは起きていなかった。早すぎたのだろうと、リリーは昨日座っていた椅子に腰かける。
本当だったら朝のご飯くらい作らせてもらいたかったが、他人の家のキッチンを勝手に触る訳にもいかずに、只ぼんやりと座っていた。
どれくらい経ったのか、ジーナの部屋の扉が開き起き抜けの彼女がダイニングに顔を出した。
「おはよう。リリー、眠れたかい?」
ジーナが、リリーの顔を見て言った。
「おはようございます。多分……寝たはずです……」
リリーは、苦笑いでそう答える。ジーナは、リリーの顔を見て眠ることができなかったのがわかったのか、渋い顔をしていた。
「昨日、あれだけ色々あったら眠れないか……。でも、少しでも眠れたなら良かったよ。すぐ、朝食の準備をするから」
ジーナは、すぐにキッチンに入ってバタバタと動き出す。
「あのっ、私も手伝います!」
リリーも、椅子から立ち上がってキッチンに入ろうとした。
「リリーは、顔を洗って身支度しちゃいな。大したもん作らないから気にしないで」
ジーナは、昨日からずっと優しい笑顔をリリーに向けてくれる。その優しさが眩しかった。こんなに良くしてもらう理由なんて何もないのに……。
でも、断られて手伝うほどリリーには押しの強さがない。大人しくジーナに教えてもらって、洗面所に向かって朝の身支度をした。
身支度を終えたリリーがダイニングに戻ると、既にテーブルには朝食が用意されている。温かいお茶をジーナが淹れてくれていた。
二人は、テーブルに向き合って座り朝食を食べる。リリーは、ジーナの優しさを忘れないで生きて行こうと思った。
きっと、今の自分は人生でもどん底にいる。だけど、そんな自分に手を差し伸べてくれる人だっているのだ。
リリーは、残さずに綺麗に食べきり洗い物をさせてもらった。これくらいしかできることがなく、本当に申し訳なかったが……。ジーナは、笑って「ありがとう」と言ってくれた。
ジーナは、食事処で調理と給仕の仕事をしているらしくもう出る時間だと言う。リリーもそれに合わせて一緒に出ることにした。
「ゆっくりできなくて悪いね。質屋もあと一時間くらいで開くはずだから」
ジーナは、申し訳なさそうにしている。
「充分、ゆっくりさせて頂きました。美味しいご飯も二食も頂いてしまって。本当にありがとうございました。いつか、必ずお礼に伺わせて下さい」
リリーは、頭を下げてそう言った。
「お礼なんていいから。こっちに帰ってくることがあったら、顔を出しとくれ。絶対だよ」
ジーナが、リリーの肩を叩いて念を押す。リリーは、笑顔で「はい」と元気よく答える。そして二人は、ジーナの集合住宅の前で別れた。
リリーは、何度も頭を下げて感謝をし、ジーナはずっと手を振って見送ってくれた。
ジーナが見えなくなってから、リリーは彼女が書いてくれた地図を頼りに店を探す。思っていたよりもすぐに見つかったが、やはりまだお店は開いていなかった。
手持ちも何もないリリーは、お店の壁に背を預けて開店を待つことにする。
街を行き交う人々を見ていると、色んな人がいた。子供の手を引いて歩いている女性。仕事場に向かっているのか、足早に通り過ぎる男性。本を手に友達と仲良く歩いている若い女の子。みんな、目的を持って歩いているようでなんだか眩しく感じた。
ぼーっと佇んでいると、ガチャっとお店の扉が開いてひげをたずさえた中年の男性が出て来た。扉にかかっていた看板を「開店」にひっくり返す。
「おや、お客さんかな?」
男性がリリーに気づいて声を駆けてくれた。
「はっはい。入らせて頂いてもよろしいでしょうか?」
リリーは、心の準備も何もなくぼーっとしていたので少し緊張した。
「いらっしゃい。どうぞ」
男性は、穏やかな顔で中に招き入れてくれた。店内に入ったリリーは、グルっと店内を見渡す。すると、色々なものが目に入った。
店内は、狭い空間を上手に使って品物を陳列している。店の中央に、ガラスケースが置かれその中に宝石などの高価な商品が陳列されている。
その周りには、背の高い棚がグルリと一周していてジャンルに分けて商品が陳列されていた。男性用の服飾小物や女性用の服飾小物、時計やお皿などの食器もあった。
「何かお探しですか? それとも、売りに来たのかな?」
リリーが、店に入って圧倒されていると男性が訊ねてくれた。
「あっあの、アクセサリーを買い取ってもらいに来ました」
男性は、カウンターの中にいたのでリリーはそこに足を進める。カウンターの前で、鞄の中から宝石箱を出して一つずつ男性の前に並べた。
アクセサリーは、全部で4つ。ネックレスが二つと、イヤリングと指輪だ。
男性が、ルーペを持ってきてアクセサリーに施されている宝石が本物か確かめる。
「うん。なかなか良い品だね」
男性は、紙に数字を書いて何やら計算している。
「これくらいでどうかな?」
男性が提示してくれた数字を見ても、リリーはどれくらいの価値があるのかわからない。言葉に詰まってしまう。
「あのっ、この金額で隣国行の馬車の切符って買えますか?」
リリーは、とりあえず目的である金銭目的を訪ねてみる。それが買えれば問題ない。
「嬢ちゃん、馬車の切符くらい余裕だよ。この金額があったら、贅沢しなければ2年くらいは何もしなくても食べていけるよ?」
リリーは、驚いて目を見開く。
「えっ? そんなに? そんなに高く買い取ってもらえるんですか?」
男性は、冷静に頷く。
「これ、お貴族様が使うような品だろ? だから、平民だったらそれくらい高価な物ってことだよ」
リリーは、生粋の貴族令嬢だったので自分でお金を使ったことがなかった。貴族と平民で、お金の価値がそこまで違うのかと驚く。
自分はなんて、何も知らない娘なのだと恥ずかしくなる。
「その金額で大丈夫です。宜しくお願いします」
リリーは、落ち込みながらも馬車の切符を買うことができそうで良かったと安心する。
「では、ちょっと待ってて」
男性は、店の奥に行ってお金を取りにいった。リリーは、かなりの大金になってしまうことに少し戸惑いを覚える。
お金を入れる財布も持ってないのは不味いかもしれないと思い始める。質屋なのだから、財布は置いてないかと店内を見てみることにした。
「お待たせ」
店主が戻って来たので、リリーは顔を上げてカウンターに戻る。すると店主は、キャラメル色の皮の財布とお金をカウンターの上に置いた。
「金額、確認してくれる? あと、良い買い物させてくれたから、おまけでこの財布も付けてあげる」
店主は、ニコニコしてリリーに財布を見せる。
「えっ? こんなに高く買い取ってくれるのに、悪いです」
リリーは、恐縮する。よく考えたら、貴族街でもない街の質屋でこんな高価なものを買うお客がいるのか疑問に思う。
「あっはっは。遠慮しなくていいよ。こういう良い品は、貴族街の質屋に持っていって更に売りつけるんだから。一般客は、入れなくてもうちみたいに繋がりがあれば大丈夫なんだよ」
店主は、誇らしげな顔だ。リリーは、そう言うものなのかと感心する。なら、きっとこの人も損はしないのだろうと有難くお財布も頂くことにした。
「ありがとうございます。実は、お財布があった方がいいかもと思っていたので」
リリーは、笑顔で財布を受け取り金額を確認した。一応リリーもお金は数えられる。きちんと言われた額ピッタリだった。
「はい。金額も大丈夫です」
そう言ってリリーは、さっそく財布にお金をしまう。そして鞄の奥にしっかりとしまった。
「買い取って頂きありがとうございました」
リリーは、頭を下げて店を出る。店主は「また何かあれば」と言って扉まで見送ってくれた。リリーは、店を出て今度は馬車の切符だとジーナに教えてもらった方に歩き出した。
昨日の出来事が衝撃的過ぎて、自分の中で消化しきれていなかった。それにアレンが、新しい屋敷でちゃんと迎えられたのか心配だった。
バーバラが付いていれば、きっと大丈夫だと何度も自分に言い聞かせた。ベッドの中に入って目をつぶっても、全く眠気が訪れなかったのだ。
それでも、明日は自分の生まれ育った国を出ていくのだから、しっかり寝ておかなければとぎゅっと目をつぶる。一晩中、それの繰り返しだった。
朝起きて、ダイニングに行くとまだジーナは起きていなかった。早すぎたのだろうと、リリーは昨日座っていた椅子に腰かける。
本当だったら朝のご飯くらい作らせてもらいたかったが、他人の家のキッチンを勝手に触る訳にもいかずに、只ぼんやりと座っていた。
どれくらい経ったのか、ジーナの部屋の扉が開き起き抜けの彼女がダイニングに顔を出した。
「おはよう。リリー、眠れたかい?」
ジーナが、リリーの顔を見て言った。
「おはようございます。多分……寝たはずです……」
リリーは、苦笑いでそう答える。ジーナは、リリーの顔を見て眠ることができなかったのがわかったのか、渋い顔をしていた。
「昨日、あれだけ色々あったら眠れないか……。でも、少しでも眠れたなら良かったよ。すぐ、朝食の準備をするから」
ジーナは、すぐにキッチンに入ってバタバタと動き出す。
「あのっ、私も手伝います!」
リリーも、椅子から立ち上がってキッチンに入ろうとした。
「リリーは、顔を洗って身支度しちゃいな。大したもん作らないから気にしないで」
ジーナは、昨日からずっと優しい笑顔をリリーに向けてくれる。その優しさが眩しかった。こんなに良くしてもらう理由なんて何もないのに……。
でも、断られて手伝うほどリリーには押しの強さがない。大人しくジーナに教えてもらって、洗面所に向かって朝の身支度をした。
身支度を終えたリリーがダイニングに戻ると、既にテーブルには朝食が用意されている。温かいお茶をジーナが淹れてくれていた。
二人は、テーブルに向き合って座り朝食を食べる。リリーは、ジーナの優しさを忘れないで生きて行こうと思った。
きっと、今の自分は人生でもどん底にいる。だけど、そんな自分に手を差し伸べてくれる人だっているのだ。
リリーは、残さずに綺麗に食べきり洗い物をさせてもらった。これくらいしかできることがなく、本当に申し訳なかったが……。ジーナは、笑って「ありがとう」と言ってくれた。
ジーナは、食事処で調理と給仕の仕事をしているらしくもう出る時間だと言う。リリーもそれに合わせて一緒に出ることにした。
「ゆっくりできなくて悪いね。質屋もあと一時間くらいで開くはずだから」
ジーナは、申し訳なさそうにしている。
「充分、ゆっくりさせて頂きました。美味しいご飯も二食も頂いてしまって。本当にありがとうございました。いつか、必ずお礼に伺わせて下さい」
リリーは、頭を下げてそう言った。
「お礼なんていいから。こっちに帰ってくることがあったら、顔を出しとくれ。絶対だよ」
ジーナが、リリーの肩を叩いて念を押す。リリーは、笑顔で「はい」と元気よく答える。そして二人は、ジーナの集合住宅の前で別れた。
リリーは、何度も頭を下げて感謝をし、ジーナはずっと手を振って見送ってくれた。
ジーナが見えなくなってから、リリーは彼女が書いてくれた地図を頼りに店を探す。思っていたよりもすぐに見つかったが、やはりまだお店は開いていなかった。
手持ちも何もないリリーは、お店の壁に背を預けて開店を待つことにする。
街を行き交う人々を見ていると、色んな人がいた。子供の手を引いて歩いている女性。仕事場に向かっているのか、足早に通り過ぎる男性。本を手に友達と仲良く歩いている若い女の子。みんな、目的を持って歩いているようでなんだか眩しく感じた。
ぼーっと佇んでいると、ガチャっとお店の扉が開いてひげをたずさえた中年の男性が出て来た。扉にかかっていた看板を「開店」にひっくり返す。
「おや、お客さんかな?」
男性がリリーに気づいて声を駆けてくれた。
「はっはい。入らせて頂いてもよろしいでしょうか?」
リリーは、心の準備も何もなくぼーっとしていたので少し緊張した。
「いらっしゃい。どうぞ」
男性は、穏やかな顔で中に招き入れてくれた。店内に入ったリリーは、グルっと店内を見渡す。すると、色々なものが目に入った。
店内は、狭い空間を上手に使って品物を陳列している。店の中央に、ガラスケースが置かれその中に宝石などの高価な商品が陳列されている。
その周りには、背の高い棚がグルリと一周していてジャンルに分けて商品が陳列されていた。男性用の服飾小物や女性用の服飾小物、時計やお皿などの食器もあった。
「何かお探しですか? それとも、売りに来たのかな?」
リリーが、店に入って圧倒されていると男性が訊ねてくれた。
「あっあの、アクセサリーを買い取ってもらいに来ました」
男性は、カウンターの中にいたのでリリーはそこに足を進める。カウンターの前で、鞄の中から宝石箱を出して一つずつ男性の前に並べた。
アクセサリーは、全部で4つ。ネックレスが二つと、イヤリングと指輪だ。
男性が、ルーペを持ってきてアクセサリーに施されている宝石が本物か確かめる。
「うん。なかなか良い品だね」
男性は、紙に数字を書いて何やら計算している。
「これくらいでどうかな?」
男性が提示してくれた数字を見ても、リリーはどれくらいの価値があるのかわからない。言葉に詰まってしまう。
「あのっ、この金額で隣国行の馬車の切符って買えますか?」
リリーは、とりあえず目的である金銭目的を訪ねてみる。それが買えれば問題ない。
「嬢ちゃん、馬車の切符くらい余裕だよ。この金額があったら、贅沢しなければ2年くらいは何もしなくても食べていけるよ?」
リリーは、驚いて目を見開く。
「えっ? そんなに? そんなに高く買い取ってもらえるんですか?」
男性は、冷静に頷く。
「これ、お貴族様が使うような品だろ? だから、平民だったらそれくらい高価な物ってことだよ」
リリーは、生粋の貴族令嬢だったので自分でお金を使ったことがなかった。貴族と平民で、お金の価値がそこまで違うのかと驚く。
自分はなんて、何も知らない娘なのだと恥ずかしくなる。
「その金額で大丈夫です。宜しくお願いします」
リリーは、落ち込みながらも馬車の切符を買うことができそうで良かったと安心する。
「では、ちょっと待ってて」
男性は、店の奥に行ってお金を取りにいった。リリーは、かなりの大金になってしまうことに少し戸惑いを覚える。
お金を入れる財布も持ってないのは不味いかもしれないと思い始める。質屋なのだから、財布は置いてないかと店内を見てみることにした。
「お待たせ」
店主が戻って来たので、リリーは顔を上げてカウンターに戻る。すると店主は、キャラメル色の皮の財布とお金をカウンターの上に置いた。
「金額、確認してくれる? あと、良い買い物させてくれたから、おまけでこの財布も付けてあげる」
店主は、ニコニコしてリリーに財布を見せる。
「えっ? こんなに高く買い取ってくれるのに、悪いです」
リリーは、恐縮する。よく考えたら、貴族街でもない街の質屋でこんな高価なものを買うお客がいるのか疑問に思う。
「あっはっは。遠慮しなくていいよ。こういう良い品は、貴族街の質屋に持っていって更に売りつけるんだから。一般客は、入れなくてもうちみたいに繋がりがあれば大丈夫なんだよ」
店主は、誇らしげな顔だ。リリーは、そう言うものなのかと感心する。なら、きっとこの人も損はしないのだろうと有難くお財布も頂くことにした。
「ありがとうございます。実は、お財布があった方がいいかもと思っていたので」
リリーは、笑顔で財布を受け取り金額を確認した。一応リリーもお金は数えられる。きちんと言われた額ピッタリだった。
「はい。金額も大丈夫です」
そう言ってリリーは、さっそく財布にお金をしまう。そして鞄の奥にしっかりとしまった。
「買い取って頂きありがとうございました」
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