僕は神様、君は人

はんぺん

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第1章 望まれぬ献身

6話 映らぬ思い出

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 王宮の中をくせっ毛を跳ねさせながら歩くクラウスについていく。ボクと同じくらいの背丈なはずなのに相変わらず歩くのが早い。お腹でも空いてるのかな、大臣らは別の仕事があると言ってどこかへ行ってしまった。忙しいのだろう。

 スタスタと廊下を歩きながら周りを見渡す。前来た時と変わらずにこっちの王宮はラガルデアの王宮に比べると地味だった。
 ラガルデアは白を基調とした壁や床、そして円や四角の柱が立ち、所々に金銀の装飾されててピカピカしてて、歩いてるとキリッとした気持ちになる、気がする。

 対してここセリファリアの王宮は白を基調にしてるのは同じだけど黒や茶色、濃紺といった落ち着いた色で装飾されていて、ボクまで気持ちが落ち着いてくる。どっちの雰囲気も好きだ。

 廊下に飾られてる花瓶の花や壁にかけられた風景画に目を奪われながら歩いているとクラウスが立ち止まる。どうやら着いたみたいだ。

「ついたぞ、腹減ってるだろ?ノマが来るまで我慢してたんだ、準備できてるぞ」

「そうだね、ありがとう」

 やっぱりクラウスはお腹がすいてたみたいだ。彼のためにも早く席に着いてあげよう。


 ギィー


 使用人が開けた先の食堂にはボクとクラウスの分の食事がしか用意されていなかった。長い机の真ん中に向かい合わせでぽつりと食事が用意されているのが遠目に分かるけど、なんか二人分にしては料理の種類が多い気がするな。

「あれ、二人分だけ?ほかの人は?」

「ああ、いや、今回は俺たちだけで話そう」

「? うん、いいけど」

 内容が内容だからかな? ボクのとこは一部の王族と大臣にはバリバラナが居ないことは伝えられてたけど……

 まあ、どんな感じで集落に行けばいいか助言くらいは貰えればなんとかなるでしょ。楽観的に考えて侍女が引いてくれた椅子に腰をかける。おお、目の前の料理の威圧感がすごい。

「んじゃ、おれたち以外ははもう出てって大丈夫だから!準備ありがとな!」

「ん、ありがとう」

クラウスにならってボクも感謝を告げる。


「「「失礼致します」」」


 キィー   ガチャ


 使用人たちが出ていって食堂にはボクら2人だけとなった。なるほど、使用人がもう入ってこないから予め配膳されてるのか。

 そしてボクの偏食を考慮してくれたんだろう、ボクの目の前には野菜と果実、花などで料理されたものが並んでいる。もちろんクラウスはお肉だけだ。お互い違う方向性の偏食だから料理人は大変だったのでないだろうか。ごめんなさい、お肉苦手なんです。

 カトラリーを手に取ってまだ暖かい料理を食べる。うん、とても美味しい。セリファリアはラガルデアと同じで味付けが薄めで、ボクの好みだ。

ところで、とお肉を口に含んだクラウスがボクに言う。

「ひょうはとまっていくらろ?」

「あ、良いの?泊めてくれるとと助かる。今日は午前から動きっぱなしだったから疲れてたんだ。ていうか、カロルがいたら怒られるよ?飲み飲んでから話しなさいってさ」

今度は飲み込んでからクラウスは話し出した。素直だ。

「ん。だろ?今日はゆっくり休めな、なんなら明日も休んでいけばいい」

んー、その申し出には飛びつきたい、けど
 
「ありがたいけど、それは遠慮しておくよ。カロルに怒られそだ」


「━っははは!たしかにな!」


 まだ出発してないんですかって怒られそうだから、今までだらけてた分まで頑張るのだ。真面目って大事。そんなボクに驚いたのか、クラウスは目を見開いたあと豪快にあっははっと笑った。

「じゃあ、なんか聞きたいことあるか?なんか必要なもんあれば準備するぞ」

「集落の名前や詳しい場所、ついでに行き方や注意点があれば教えて欲しいな。必要なものはそれを聞いてから、気温とかによっては衣服が欲しいかも」

 カロルには集落の名前や場所はクラウスに聞いて下さいって言われたから、ボクは明日向かう場所の名前すら知らないのだ。ただ集落だってことだけで。

 社会勉強とはいえ、一応はバリバラナを探すのが目的の旅だから本当に下調べしなくて良いの?ってカロルには聞いたんだけど、大丈夫ですの一点張りで。カロルが言うならって自分を納得させて今に至る。

「おー。まず、集落の名前はユグルだ。山を超えてた先、麓にある。山を降りてからは結構近い場所にあるな」

 クラウスはどこにあったのか、セリファリア国が拡大された地図を食べ終わった食器を退けながら広げ始めた。ちょっと、食べるの早くないですか。

「ユグルか。山を超えてからはあんまり時間はかからないんだね、よかった」

「山超えるのは慣れてないと大変だけどな。定期的にこっちから集落側に行く商人がいるから、行く予定あるかどうか聞いてみるわ」

「おお、ありがとう!でも強引に予定合わせなくても良いからね?」

 もし荷車に載せて貰えるならありがたいことだ。でもボクの予定に合わせるのは申し訳ない。明日ダメだったら時間かかるけど歩こうかな、旅ってそんなもんだよね。

「おうよ。まあ、確かそろそろいくってのは聞いたから大丈夫だろ。用心棒役はノマも出来るし」

「用心棒? ……そっか、確かに」

 うっかり忘れてたけど、山には魔物、商人が通る際は盗賊が出る危険性があるのか。ボクにとってはあんまり危険じゃないから忘れてた。

「そ、念には念をってやつだな。商人にはノマは長命種で魔術が得意だって紹介しとく。神様だってのはどうする?」

「ただの長命種ってことにしておこう。集落には探してる人がそこにいるかもしれないって設定で」

 神様ってバレても害されることは無いしあってもまず負けない。だけど畏まられたり、人によっては目の前で喜び泣き出すからあんまりバレたくないんだよね。

 国が違うからそうならないかもしれないけど、王宮の人達は神様に耐性があるから良いけど、大体の人はボクらを神聖視しすぎる傾向が見られる。


「りょーかい、人探し中のただの長命種な」

「うん、よろしく。あと山ってやっぱり寒い? 麓はどうかな?」


 ボクは今着ているものと替えの薄手の服、2着しかない。あと外套か。


「山はここよりは寒いなー。麓は山よりはあったかい。後で厚手の服を何着か用意させとくわ、大きさはおれぐらいでいいよな」

「うん。お金はいつ渡せばいい?」

「いいよいいよ、これからなにかと金かかるだろうし、今回はおれからの餞別ってことで」

 ク、クラウスがかっこいいぞ。ボク、お金もカロルのだしかっこ悪い……

「何からなにまでありがとう。なんか美味しいものとかお土産持ってくるね」


「━━ああ、待ってるな」


 クラウスは眩しいものを見るような目で、はにかむように笑った。


「ほかに、なんか質問あるか?」

「んー、あ、そうだ。ここから集落までってどのくらいかかりそう?」

「馬車なら早くて2週間くらいか。山登るのに1週間、麓まで降りるのに1週間ってとこだな。山道の状態によってはもうちょいかかるかもしれない」

 ふむふむ、もっと大変かと思ってたけど、最初の度には丁度いいんじゃないだろうか。カロルもそのつもりでボクを最初に行かせたのかもしれない。

「そっか。まずは商人に明日大丈夫か聞いてからだね。なにか分かったら教えてくれる?」

「はいよ。んじゃノマ早く食べろ。おれはもう食べ終わってんぞー」

「ボクが食べてるのに地図まで出して説明始めるからでしょ!」

「うひょー、ノマが怒ったー」

 まったく。お肉の方が食べるの時間かかりそうなのになぁ。クラウスはケラケラ笑いながらボクを見てくる、食べづらいから寝ててくれないかな。

「……見ないでよ」

「見てない見てない」

 クラウスに見られながら食べるのも嫌なので、味わいながらもなるべく早めに食べ終えた。

「ふぅ、美味しかった」

「そりゃよかった。おれはこれから商人のとこ行って確認してくるけど、ノマはこの後はどうする?今は20時位だが」

「そうだなぁ……明日に備えて部屋で大人しくしてるよ」

 明日は朝早いかもしれないし、休めるうちに休んでおこう。いざとなればそんなもの関係ないんだけど、一応ね。

「部屋にいるんだな。分かった」

 そう言ってクラウスは席を立ち、食堂の出口へ向かう。ボクもその後を追って歩き出した。扉を開けたら使用人たちが近寄ってきて何かあったか聞いてくる。

「いや、食べ終わったから出てきただけだ。ノマを部屋に案内してやってくれ、おれはこれからすこし出掛けてくる。またな、ノア」

そう言って手を振ったあと、ボクに背中を向けて離れていった。

「じゃあ、案内よろしく」

「かしこまりました。こちらへどうぞ」

 前を歩く使用人の後をついて行き、部屋を目指す。以前来た時と同じ部屋かな。あそこから見える景色好きだから出来れば同じとこがいいけど。

……お、1回だけ階段を登るってことは、もしかしたらもしかするぞ。


「ノマ様のお部屋はこちらでございます。僭越ながらお預かりしたお荷物は既に中に置かせていただきました。ご確認くださいませ。鍵はこちらになります」

「うん、ありがとう」

「それではごゆっくりお休みくださいませ」

 そういって使用人は綺麗な礼をして去っていった。さっそく扉を開けて中を確認する。よかった、前と同じ部屋だ。

「ふぅ」

 柔らかいソファに深く腰をかけて一息つく。荷物、と言っても鞄と外套だけ。鞄は机に、外套は入口の横に掛かっているのをすぐに確認できた。


「やっぱ綺麗だな……」


 窓から見える景色に心を奪われる。ラガルデアの王宮は大きな中庭を中心に円形になっているから、ほとんどの部屋から中庭が見えるようになっていた。

 一方セラファリアの王宮は横に長い建物で、中庭もあるけどラガルデアのそれよりも小さめだ。その代わりに王宮の周りに植えられている花々がとても美しい。特にこの部屋の付近に花が集中しているみたいで、2階ともあって部屋の中にもほんのりと優しい花の香りが漂っている。

 強すぎず、甘すぎず、何処か懐かしさを感じさせる良い香りだ。うっとりと目を閉じて香りを楽しんでいると眠ってしまったのだろう。次目を覚ました時には、少年の顔をしたクラウスが目の前に居た。


「おわぁ!」

「っはは!おはよう、ノマ。よく眠ってたな、ノックして声掛けたけど返事ないから部屋入っちまった」

 そんなに深く眠ってたのか、びっくり。体も清めてないのにやってしまった。

「あ、ああ、ごめんごめん、寝てたみたいだ。どうしたの?」

「商人、明日でいいってよ! 用心棒としてノマともう1人、毎回世話になってるらしい男を雇うらしい」

「ほんとに! 良かったぁ」

 歩きも悪くないけど、時間のことを考えるとやっぱり荷車の方が早いからね。

「あと服と一応歩きやすいようにこの靴、それとこれ」

 そう渡されたのは3着の厚手の服と登山用の靴、そして綺麗な石のついた耳飾りだった。

「えっと、これはなに? なんか魔力を感じるけど」

 ボクは耳飾りを手に取って慎重に眺める。透明感のある空色の石がハマった小さな耳飾り。

「商人、ダグラスって言うんだがそいつに勧められてなー、ついつい買っちまった。なんか旅のお守りなんだと」

「へー、危ない術式じゃないね、回復系の術式が刻まれてる。一定以上の衝撃を受けたら発動するように設定されてるみたいだ。ちょっと複雑な術式を使ってるな……」

「そーなのか、便利だな」

 知らずに買ったんかいという言葉は心に留めておく。

「とりあえず、ありがたく受け取っておくね。早速つけてみる」

 部屋にあった鏡を見ながらなんとなく左耳につける。ふむふむ、中々似合うのではないだろうか。


「発動する時がいつ来るかは分からねーけど、何かあった時用に、外すなよ」

「え?うん、落とさないように気をつけるね」

「ああ、そーしとけ」


 ふっ、とクラウスは笑った。確かにこんな小さいとすぐ無くなってしまいそうだ。ときどき触ってあるかどうか確認しよう。

「んじゃ、おれはもどるな。明日は昼頃に迎えに来るだってさ。よく寝ろよー」

 ボクが返事をするまもなくクラウスは部屋を出てしまった。昼頃に出るのか、いつも通り起きれば問題ないな。

 ボクはクラウスから貰った服と靴を鞄に仕舞って、部屋に備えつけられた浴室で体を清めてからベットに横になった。

 高い天井を見ながらこれからの事を考えてみるけど、なにが待ってるのか分からないのだから、考えようもなかった。そういえば集落がどのくらい排他的なのか聞くのを忘れていた。商人の方が詳しいかな。


 ああ、ダメだやけに眠い、寝よう。



ボクはそのまま目を閉じ、眠りについた


______________________________


気づけば、変われた?

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