チェリーパイ

夢蘭

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夏の思い出

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これは、ある夏の日のお話。

青い海。青い空。冷たい水。どれも気持ち良くて、ワクワクする!今日は学校のみんなで、海に来てるの。でも遊びに来たんじゃないよ?今日は海の掃除そうじをしに来たの!海を目の前にしてあそべないのは残念ざんねんだけど、でもここにいるだけでテンションが上がっちゃう!
「みなさんー。今日はたくさんゴミをひろってくださいね!」
先生がみんなにびかけてるけど、みんな聞いてない。これは、、、。みんな、やるないな。あはは。そのとき
「さぁー。やるぞー」
あれ?意気込いきこんでる人もいるみたい。真面目まじめだなー。誰だう?と、見渡みわたしてみるとそこにいたのは、チェリーだった。私はおどろいていそいでチェリーの元へ走って行くとチェリーは元気よく手をってきた。私はその手をつかむと#急__いそ__♯いでひとのないところへれて行った。
「な、何するのー。かえで!」
「何するのじゃないでしょ!手までってきて何でついてきたの!」
「何でって、そりゃーうみって楽しそうだったから」
「あのねー。あそびに来たんじゃないんだよ!分かってるの?それに来るなら朝に言っててくれないと行きなりあらわれたらビックリするでしょ!」
大丈夫だいじょうぶだよ!ほかの人には見えてないんだしさ!」
「だ・か・ら。そういうことじゃないんだって!」
「じゃあどういうことなの?」
「あのね!他の人には見えてなくても私には見えてるの!だから声がしたなーって思って後ろみたらちっちゃな妖精ようせいがいるなんてびっくりしないわけないでしょ!私だって普通ふつうの人間なんだからさ!そ・れ・に!私だって友達がいるんだからかまってあげられないこともあるんだよ!だから言っててくれないとチェリーがさみしいおもいするんだよ!」
「わ、分かった。これからは言うようにする!だからそんなにおこんないで……」
そう言ったチェリーは涙目なみだめだった。意外いがいとチェリー繊細せんさいなのかな?
「ご、ごめん。言いぎたね」
「ううん。私が悪いの。勝手かってについて来たからそうだよね。邪魔じゃまだよね、、、。ごめんね。もう帰るからまた後で」
「何言ってんの!誰も帰れ!なんて言ってないでしょ。ほら!チェリーも掃除手伝ってよ!することたくさんあるんだからね!」
「う、うん!」






それから、二人でごみを一時いっときあつめていた。
「かえでー!」
「あっ!こゆき!なのか!」
「もー。探したよー。どこ行ってたのー。迷子まいごになったらどうするの!特にかえでは引っ越しひっこして来たばっかでよく場所分かんないんでしょ!」
「う、うん。ありがとう!」
「もー。でも良かったかえでも見つかって」
「ん?かえで?」
「あー。そうなの!さっきまでかえでとは違って本当に迷子まいごになってた人が一人。ね、こゆき。」
と、ニヤニヤしながらこゆきをなのかがみた。
「ほんっとうにごめんなさい!だって広いからつい、、、分かんなくなっちゃって」
「もう!そのにとは聞ききたよー。言葉だけじゃなくて、本当に気をつけてよね!」
「はい……」
「かえでもだよ!こういう時の一人は禁物きんもつだよ!怪我けがとか迷子まいごになってからじゃおそいんだから!」
「は、はい……。」
すると後ろから笑い声が聞こえた。私は笑い声のする方をにらみつけた。が、すぐに思い直して笑ってしまった。
「どうしたの?」
「ううん。なんでもない」
「そう?なんか嬉しい事でもあったんじゃないの?」 
「うんん。そんなんじゃないよ。ただある子の性格というかなんかそんなのが分かった気がして、可笑おかしくなっちゃって」
「ある子?」
「そう!ちっちゃな存在そんざいだよ!」
「ちっちゃな?一体なんの話をしてるの?かえで」
「まぁ、、、。いつか話す時が来る?のかな?分かんないけど、その子がいいって言ったら話すね!まぁー。今言えるのは、私たちの知らない存在っていうのもあるってことかなー。」
「何それ!すっごく気になるけど、、、今聞いちゃダメでしょ?」
「それは、ダメ!」
「うーん。じゃあいつか教えてね!」
「うん!」
「ねーー。二人ともーーーー。やらないのー。ノルマ達成しないよー!」
二人で話していると後ろから大きな声で さけんできた。
「ノ、ノルマ?」私は、なのかとの会話に夢中になり過ぎてすっかりこゆきの事を忘れていた。それと共に掃除そうじのことも……。みんなやる気はないけどノルマがあるのでそれを終わらせてから遊んでたみたいで、ノルマのことを後から聞いた私達はそれから1時間かけて話すらもせずに作業さぎょうしていった。
「ね、私達終わるかな、、、。」
「んー。び、微妙びみょうかも」
こうして私達の夏の一日はまた、しずかにぎていった。
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