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十六章
127話 vs暗黒軍 ヘタレも戦闘だとカッコよく見える
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遂に2週間が過ぎた。
現在の妖魔島の時刻は夜7時。天候は晴れだが、陽はすっかり落ちて満月の光が地面を照らす。ここにいる者達を嘲笑うかのように不気味な生暖かい風が虚空を裂く。その風によって茂みは物音を立てる。静寂なこの空間にとって、その音ひとつで緊張感は高まるものだ。
「もう一度確認するぞ」
シェアードという名前の現神主現ジジイは、あたりを見渡して語る。
「この島の整備されていない東部からは、狸の妖魔ドーラと青髪変態のヒロト、それにその他多数の妖魔と村人たちが行く」
その言葉に武器を担ぐ人間達と、妖魔達が頷く。妖魔達は普段は、島の下部でバラバラに散布して生活をしていて、この日のために鍛錬をしていたらしい。
「そして、妖泉の火口湖に1番近い、島の中央から攻め行くのは、ネコの妖魔であるミューと赤髪貧乳のエナ、そしてより優れた力を持つ妖魔と人間たちじゃ」
いや誰が貧乳よ?! とエナは空気感なしに叫ぶが、特に誰も気にしない。だって事実だもの。
「道の整備が進んでたくさんの人が通れる西側からは、クジャクのシャムルとシマウマのゼブレータ、ゲロ魔法長アムールと白髪超貧乳のネネ、そして残りの妖魔人間が行く」
…………なんかこっちサイドの説明雑じゃないですかね。
「それで私黒髪美人の巫女の北村美湖と、半妖魔のゴン、今にも逝きそうなシェアードおじいちゃんと、アホバカパンツの田中風太が、更に西側の海岸沿いから妖泉の火口湖を狙うわけね」
一応は年上の冷たい女、北村美湖が最後に作戦の確認を行う。
「そうじゃ。わしら4人は、他の者達が戦闘している間に裏からその場所へ向かい、今にも枯れそうな妖泉を水路へと流す役割がある」
なぜそれが枯れそうなのかというと…………はい、ゴンくんどうぞ。
「ラターイ復活や敵の活性化のために、この液体が使用されて量が著しく減り、村やみんなに迷惑がかかってるんだよね?」
「そういうことじゃゴン。この2週間の間にそれが顕著になってきたんじゃ」
シェアードはそういうと、この確認の大詰めに入る。一段と大きく太い声で。
「この作戦の目的は、《1つ 妖泉の確保》、《2つ 暗黒軍の撤退》、《3つ 真の平和を掴む》」
平和を掴むというと、彼は俺たち全員をゆっくりと見渡す。誰も恐れた顔なんてしていない、誰も泣きそうな顔はいない。
「そうじゃ、その顔じゃ。強気の顔でいけ!! わしらが島を取り戻すのじゃ!!!!!!!」
心を燃やす雄叫びが俺たちから溢れた。
それと同時に妖魔たちの象徴、紫色紋章が藤色に輝く。
妖魔島 東側
舗装されていない道、いやけもの道を2号とドーラand moreは進んでいく。周りは巨大な木や、崖に囲まれている。戦国時代ならば上からの投石を恐れてこの道を通る武将はいなかっただろう。だが彼らは平気なのだ。鍛え上げられたその体に石など虫に等しい。
その中を歩いていると、不意にドーラが立ち止まった。その毛並みは剣山のように鋭く立っている。
「ど、どうしたドーラさん」
「…………ほぉ、彼奴から、わしのことを呼んでくるとはな…………」
その言葉を聞いて2号は静かに察する。修行の最中に、ドーラが言っていたことだ。
『第一位のユニバースはわしにやらしてくれぬか。いや、わしがやらねばならない…………。この左腕をわしから切り離した張本人とな』
だからその言葉、そしてその意思を尊重して2号は言う。
「ドーラさん、ここは俺や他の者たちに任せて、その第一位のところへ行ってきてくれよ」
「!! いいのか? しかし…………この先300メートルもすると30人規模の敵さんが待ち受けているのが分かるぞ。お主もそれは気づいておろう?」
「もちろんだ。あっちからの殺意やら敵意やらには気付いてるし、人数がいるのも知ってる。なんなら2つの殺意は凄まじく大きいからな。第三位と第二位もいるんだろうな」
「な、なら尚更ッッ!!!」
「いいや結構だぜご老人。アンタはアンタの本当にやりたいことをやりやがれ」
その言葉を聞いたドーラはしばしの逡巡を巡らせるが、すぐに黙って茂みへと消えていった。
「よしテメェら、根性出せよ」
妖魔島 西側
一方こちらの道は舗装されて大きな道となっている。田舎の県道と言えばわかりやすいか。道幅が広く横に広がって歩くその様子は、ヤンキー漫画さながら。
「ネネちゃん、緊張とかしてない?」
クジャクの妖魔であるシャムルはネネに気を遣ってくれる。
「えぇ問題ないですよ。たった2週間。されど2週間です。これほど濃厚な2週間はそうないですね、とても強くなった実感があります」
「あらやだネネちゃん! 誰の何が白くて濃厚だって?!」
「「………………………………………………………………」」
なんか股間押さえているゴミシマウマを、侮蔑しながらネネは少し後ろに歩くアムールに声をかける。さらにその背後には、40人は超える妖魔と村人が歩いてきている。
「アムールさん、ずっと背負ってて疲れませんか? なんならボクの召喚獣に運ばせますが」
アムールの背中には2週間経っても未だに目覚めないフォンセが乗っかっている。シャムルの治癒術や様々な薬草を使ったが、それでも目覚めることはなかった。唯一の成果といえば、アムールが何を血迷ったのかキスして起こそうとした時に、明確に体がアムールを退けていたことぐらいだ。
「いや大丈夫だ。これは我輩自身が守らなければならないからな…………それに」
それに? とネネは続きの言葉を促す。
「それに…………胸が当たって気持ちがい」
蹴ッッ!!!! とりあえずネネはアムールのことを蹴ることにした。
そのまましばらく歩き続けると、体内の血の流れが速まるような気圧を感じた。正確に言えば、敵意に殺意。
それを感じてネネたちは歩みをゆっくりに変更する。
「遂に来ましたね」
「ああ、しかもこれ敵意以外に野生も感じるぞ」
「野生?」
「ああ、どうやら向こうさんは、人工妖魔以外に、妖獣でも大量に用意してるようだぜ」
やっぱりそうこなくっちゃ。ネネはそう思い、笑みを浮かべて目深く被った帽子を上にあげる。
妖魔島 中央
こちらの人数はたったの8人。エナとミューの他には、人間と妖魔の精鋭たち6人しかいない。だがそれでいい。中央は相手の防御が最も硬いところである。それに少数精鋭で挑むのだ。何も良くはないと思うだろう。
しかしエナは思う。
(むしろこの人数で良かったわ。これ以上人数が増えようものならば…………その人たちを巻き込まない保障はない———!!!!!)
彼女は成長している。体の大きさはさほど変わっていないのに、お腹は鋼の肉体を保ち、穿つ拳の威力は見違えるほどのものだ。あえて成長していない部分をあげるならば、胸だけか。残念ではある。
そんな彼女らも敵意と殺意を感じ取っていた。
「こりゃ膨大の数やわ。100、200…………いや、ちっちゃいのは500はあるわ」
ネコの妖魔がそう感心しながら言う。
「別に500でも1000でも関係ないわよ」
拳を握りしめてエナは宣言する。
「私が全てぶっ潰す!!!!」
そして。
暗黒軍と人妖共同戦線が鉢合わせた。
さぁ、ここからは、妖魔島編第二部。
鍛え上げたその心を、技を、体を、心技体を見せつけろ。
妖魔島編第二部 藤色の星月夜編。
ここに開幕。
現在の妖魔島の時刻は夜7時。天候は晴れだが、陽はすっかり落ちて満月の光が地面を照らす。ここにいる者達を嘲笑うかのように不気味な生暖かい風が虚空を裂く。その風によって茂みは物音を立てる。静寂なこの空間にとって、その音ひとつで緊張感は高まるものだ。
「もう一度確認するぞ」
シェアードという名前の現神主現ジジイは、あたりを見渡して語る。
「この島の整備されていない東部からは、狸の妖魔ドーラと青髪変態のヒロト、それにその他多数の妖魔と村人たちが行く」
その言葉に武器を担ぐ人間達と、妖魔達が頷く。妖魔達は普段は、島の下部でバラバラに散布して生活をしていて、この日のために鍛錬をしていたらしい。
「そして、妖泉の火口湖に1番近い、島の中央から攻め行くのは、ネコの妖魔であるミューと赤髪貧乳のエナ、そしてより優れた力を持つ妖魔と人間たちじゃ」
いや誰が貧乳よ?! とエナは空気感なしに叫ぶが、特に誰も気にしない。だって事実だもの。
「道の整備が進んでたくさんの人が通れる西側からは、クジャクのシャムルとシマウマのゼブレータ、ゲロ魔法長アムールと白髪超貧乳のネネ、そして残りの妖魔人間が行く」
…………なんかこっちサイドの説明雑じゃないですかね。
「それで私黒髪美人の巫女の北村美湖と、半妖魔のゴン、今にも逝きそうなシェアードおじいちゃんと、アホバカパンツの田中風太が、更に西側の海岸沿いから妖泉の火口湖を狙うわけね」
一応は年上の冷たい女、北村美湖が最後に作戦の確認を行う。
「そうじゃ。わしら4人は、他の者達が戦闘している間に裏からその場所へ向かい、今にも枯れそうな妖泉を水路へと流す役割がある」
なぜそれが枯れそうなのかというと…………はい、ゴンくんどうぞ。
「ラターイ復活や敵の活性化のために、この液体が使用されて量が著しく減り、村やみんなに迷惑がかかってるんだよね?」
「そういうことじゃゴン。この2週間の間にそれが顕著になってきたんじゃ」
シェアードはそういうと、この確認の大詰めに入る。一段と大きく太い声で。
「この作戦の目的は、《1つ 妖泉の確保》、《2つ 暗黒軍の撤退》、《3つ 真の平和を掴む》」
平和を掴むというと、彼は俺たち全員をゆっくりと見渡す。誰も恐れた顔なんてしていない、誰も泣きそうな顔はいない。
「そうじゃ、その顔じゃ。強気の顔でいけ!! わしらが島を取り戻すのじゃ!!!!!!!」
心を燃やす雄叫びが俺たちから溢れた。
それと同時に妖魔たちの象徴、紫色紋章が藤色に輝く。
妖魔島 東側
舗装されていない道、いやけもの道を2号とドーラand moreは進んでいく。周りは巨大な木や、崖に囲まれている。戦国時代ならば上からの投石を恐れてこの道を通る武将はいなかっただろう。だが彼らは平気なのだ。鍛え上げられたその体に石など虫に等しい。
その中を歩いていると、不意にドーラが立ち止まった。その毛並みは剣山のように鋭く立っている。
「ど、どうしたドーラさん」
「…………ほぉ、彼奴から、わしのことを呼んでくるとはな…………」
その言葉を聞いて2号は静かに察する。修行の最中に、ドーラが言っていたことだ。
『第一位のユニバースはわしにやらしてくれぬか。いや、わしがやらねばならない…………。この左腕をわしから切り離した張本人とな』
だからその言葉、そしてその意思を尊重して2号は言う。
「ドーラさん、ここは俺や他の者たちに任せて、その第一位のところへ行ってきてくれよ」
「!! いいのか? しかし…………この先300メートルもすると30人規模の敵さんが待ち受けているのが分かるぞ。お主もそれは気づいておろう?」
「もちろんだ。あっちからの殺意やら敵意やらには気付いてるし、人数がいるのも知ってる。なんなら2つの殺意は凄まじく大きいからな。第三位と第二位もいるんだろうな」
「な、なら尚更ッッ!!!」
「いいや結構だぜご老人。アンタはアンタの本当にやりたいことをやりやがれ」
その言葉を聞いたドーラはしばしの逡巡を巡らせるが、すぐに黙って茂みへと消えていった。
「よしテメェら、根性出せよ」
妖魔島 西側
一方こちらの道は舗装されて大きな道となっている。田舎の県道と言えばわかりやすいか。道幅が広く横に広がって歩くその様子は、ヤンキー漫画さながら。
「ネネちゃん、緊張とかしてない?」
クジャクの妖魔であるシャムルはネネに気を遣ってくれる。
「えぇ問題ないですよ。たった2週間。されど2週間です。これほど濃厚な2週間はそうないですね、とても強くなった実感があります」
「あらやだネネちゃん! 誰の何が白くて濃厚だって?!」
「「………………………………………………………………」」
なんか股間押さえているゴミシマウマを、侮蔑しながらネネは少し後ろに歩くアムールに声をかける。さらにその背後には、40人は超える妖魔と村人が歩いてきている。
「アムールさん、ずっと背負ってて疲れませんか? なんならボクの召喚獣に運ばせますが」
アムールの背中には2週間経っても未だに目覚めないフォンセが乗っかっている。シャムルの治癒術や様々な薬草を使ったが、それでも目覚めることはなかった。唯一の成果といえば、アムールが何を血迷ったのかキスして起こそうとした時に、明確に体がアムールを退けていたことぐらいだ。
「いや大丈夫だ。これは我輩自身が守らなければならないからな…………それに」
それに? とネネは続きの言葉を促す。
「それに…………胸が当たって気持ちがい」
蹴ッッ!!!! とりあえずネネはアムールのことを蹴ることにした。
そのまましばらく歩き続けると、体内の血の流れが速まるような気圧を感じた。正確に言えば、敵意に殺意。
それを感じてネネたちは歩みをゆっくりに変更する。
「遂に来ましたね」
「ああ、しかもこれ敵意以外に野生も感じるぞ」
「野生?」
「ああ、どうやら向こうさんは、人工妖魔以外に、妖獣でも大量に用意してるようだぜ」
やっぱりそうこなくっちゃ。ネネはそう思い、笑みを浮かべて目深く被った帽子を上にあげる。
妖魔島 中央
こちらの人数はたったの8人。エナとミューの他には、人間と妖魔の精鋭たち6人しかいない。だがそれでいい。中央は相手の防御が最も硬いところである。それに少数精鋭で挑むのだ。何も良くはないと思うだろう。
しかしエナは思う。
(むしろこの人数で良かったわ。これ以上人数が増えようものならば…………その人たちを巻き込まない保障はない———!!!!!)
彼女は成長している。体の大きさはさほど変わっていないのに、お腹は鋼の肉体を保ち、穿つ拳の威力は見違えるほどのものだ。あえて成長していない部分をあげるならば、胸だけか。残念ではある。
そんな彼女らも敵意と殺意を感じ取っていた。
「こりゃ膨大の数やわ。100、200…………いや、ちっちゃいのは500はあるわ」
ネコの妖魔がそう感心しながら言う。
「別に500でも1000でも関係ないわよ」
拳を握りしめてエナは宣言する。
「私が全てぶっ潰す!!!!」
そして。
暗黒軍と人妖共同戦線が鉢合わせた。
さぁ、ここからは、妖魔島編第二部。
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