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十二章
97話 和風月名
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第3者視点
金髪のナイトは『7月』にあたる惑星の技の撃ち合いや『エイプル』での反動などで、傷ついた体を引きずりながら第2層の出口へと向かっていた。
その2層は時の移り変わりが早いのか、黄昏時の夕焼けから、出歩くのには月明かりが必要なほどの暗夜へと暗転していた。
(チッ、もっとスマートに終わらせる予定だったのにな。調子に乗りすぎたか)
そんなことを考えた時。
「——てよ」
背後から自身を呼び止める声が聞こえた。
「ま、まさか?!」
騎士長が後ろを振り返れば、そこにはふらふらな状態の青髪剣士がいた。
「あ、あり得ない!! 俺の『スピリチュアルビューティ』を喰らって、死なないだけでなく、立ち上がるというのか?!!」
その体は針山にでも落とされたかのように全身に血と切り傷がある。骨なんて折れていてもおかしくないし、脳なんて脳震盪を起こしているはずだ。
一般人なら死んでいる。少ししぶとい人間でも戦闘意欲なんてないはずだ。
なのに。なのに。
その人物の目は違った。どんなに体が削り取られても、その目は獲物を狙う狼の如く鋭く敵しか見ていない。
つまり彼はまだ戦闘ができるということだ。その事実は騎士長を震えさせるにはあまりに陳腐だ。
だが、そんな不屈の精神を持つ2号への恐怖より気になることがあった。
「…………………………………………なんで…………パンイチなんだ?」
唐突のパンイチ!!!!
「あン? そりゃ俺が聞きてぇよ」
「いやいや!! さっきまで青の袴でカッコ良かったじゃん! seriousだったじゃん! なのになんでここでパンイチ…………えぇ?! 困惑なんですけど」
2人は知る由なんてないが、ちょうどこの時第3層では、フォンセによる『解除』の一言があったのだ。服装魔法を享受している人間の服は、問答無用で解除される。
そんなわけでパンイチだ。
「別にこの格好でも良いじゃねぇかよ。俺にとっちゃこの格好が、正装だ」
つーかよ。と2号は続ける。
「テメェ、遊びだなんだと俺に全然ダメージ与えてくれねぇじゃねぇか。俺の技よりは強いが、それでも致命傷を負わせないとか。クソ野郎がァ。そのせいで俺の『卯月』へ全然移行出来ねぇよ」
前に足を進めて、騎士長との距離を縮めていく。
「《俺の四月》だと?! …………どういう事だ! 俺たちは技が似ているし、その流派は同じなはずでは…………」
「確かに技は似ている。月の名前も属性も同じだ。だが、お前の流派は俺の、俺の師匠の流派の枝分かれだな。」
そもそも。と彼は付け足す。
「月と属性を結びつけ刀に宿したのは、俺の師匠が始まりだ。要はこちらが源流であるということだ。そして源流には枝分かれのコピーにはマネできない性質がある。…………源流の特権というやつだな。いくつかそれはあるみてぇだが、そのうちのひとつがこれだ金髪!!」
2号は肩幅に足を開き、刀をまっすぐ騎士長目掛けて構える。
「卯月 和風月名」
魂ッッッッッッ!!!!!
その刹那。2号の雰囲気が変わった。何がどう変わったのかなんて説明はできない。説明のしようがない。見た目なんて一切変わっていない。刀の形も変わってなんかいない。ただ。その気迫は確かに変わっていた。
「な、なんだそのオーラh」
斬ッッ!!!!!!
血だらけのその体から放たれた斬撃は、通常の長月の射程などゆうに超えて、困惑する騎士長の真横スレスレを通過し、遠く離れた巨石を斬り落とす。
「なっ」
その斬撃の威力に驚愕したのも束の間、瞬きをした瞬間には、目の前に刀を振るう2号の姿が。
「ッ??!!!」
剣ッッ!!! 髪先ギリギリのところで、騎士長はなんとかその剣を滑り込ませて、その技を受ける。しかし完全には勢いを消すことはできず、そのまま衝撃で後退する。
(…………なんだ?! 雰囲気に技の威力。その全てが先程とはレベルが違う…………)
これは本気でやらなければやられる。そう判断した騎士長は、再び足を肩幅に開く。
「エイプル スピリチュアルビューティ」
桜の花吹雪を穿った。
それは再び2号へと襲いかかり花の檻となって、彼を押さえ込む。
はずだった。
「効かねぇよ」
刹那。内側から衝撃が起きて、花吹雪の監獄は広い荒野へと四方八方散っていく。
「コッチは、潜在能力解放してるんだ。素の状態でその技耐え切ってんだから、今じゃ無傷だろうがよ」
ブラフでもなんでもない。本当に彼は無傷でその技を乗り切っていた。
「な、ふ、ふざけるなァァァァァ!!!!!!」
怒り狂った騎士長アフロンターレは、剣を槍のように構えると、2号目掛けて駆け出す。
「ノーベン」
荒れ果てた大地に氷が憑依し始めた。騎士長を中心としてその氷は、全方向に津波の如く広がっていく。
山脈を凍らせて岩岩をスノーボールに変えながら、騎士長は2号へと走る。
「グレイシアピリオド」
雄叫びを上げながら唱えたその技の意味は、氷河期。
全てを凍らせる。
その氷の地表から、氷柱がロケットのように勢いよく、ドラゴンのように激しさを持って、戦争のように全てを無くす非情さを醸し出して、2号へと飛翔する。
その数、5。
その異常光景に対し、青髪パンイチの剣士は静かに刀を構える。
「和風月名 紅染月」
刀から赤いオーラが放たれた。それと同時に1本目の柱が2号を貫く勢いで来た。
「薄紅」
薄赤い炎が刀を覆い、それでスライスするように氷柱を一刀両断する。
それに続くように、今度は上から氷柱が矢のように落下してくる。
「赤香」
先程より濃く大きくなった炎で柱を真っ二つにする。
それが終わるや否や、最後の3本の柱が同時に襲いかかってきた。
「紅葉」
京都の紅葉を思い出させる綺麗な赤い炎が。
「真朱」
着物の赤色ともいえる炎が。
「紅鳶」
茶色とハイブリッドした濃い赤い炎が。
それぞれ3本の氷柱を折った。
折るごとに両断するごとに、炎は濃くなり大きくなる。
「クソ野郎がァァァァァァァァァァァァ!!!!!!!!」
全ての柱を使い切った騎士長は、今度は自ら周りの大地を凍らせながら2号へと突っ込む。
「紅八塩」
ここ1番大きく黒赤い炎が現出した。それはエナのエンハンス4、ネネの宝石獣が放つルビーの赤色に匹敵する。
2号も騎士長目掛けて走り出した。
お互い雄叫びをあげて、交差した。
斬ッッッッッッ!!!!!!!!!!!!
氷と炎が交わって大爆発が起きた。
「…………チッ、パンイチじゃなければ…………最高にカッコいいってのによぉ」
「…………余計なお世話だアホ」
ゆっくりと騎士長アフロンターレは倒れた。
第2層 勝者 刀変態
金髪のナイトは『7月』にあたる惑星の技の撃ち合いや『エイプル』での反動などで、傷ついた体を引きずりながら第2層の出口へと向かっていた。
その2層は時の移り変わりが早いのか、黄昏時の夕焼けから、出歩くのには月明かりが必要なほどの暗夜へと暗転していた。
(チッ、もっとスマートに終わらせる予定だったのにな。調子に乗りすぎたか)
そんなことを考えた時。
「——てよ」
背後から自身を呼び止める声が聞こえた。
「ま、まさか?!」
騎士長が後ろを振り返れば、そこにはふらふらな状態の青髪剣士がいた。
「あ、あり得ない!! 俺の『スピリチュアルビューティ』を喰らって、死なないだけでなく、立ち上がるというのか?!!」
その体は針山にでも落とされたかのように全身に血と切り傷がある。骨なんて折れていてもおかしくないし、脳なんて脳震盪を起こしているはずだ。
一般人なら死んでいる。少ししぶとい人間でも戦闘意欲なんてないはずだ。
なのに。なのに。
その人物の目は違った。どんなに体が削り取られても、その目は獲物を狙う狼の如く鋭く敵しか見ていない。
つまり彼はまだ戦闘ができるということだ。その事実は騎士長を震えさせるにはあまりに陳腐だ。
だが、そんな不屈の精神を持つ2号への恐怖より気になることがあった。
「…………………………………………なんで…………パンイチなんだ?」
唐突のパンイチ!!!!
「あン? そりゃ俺が聞きてぇよ」
「いやいや!! さっきまで青の袴でカッコ良かったじゃん! seriousだったじゃん! なのになんでここでパンイチ…………えぇ?! 困惑なんですけど」
2人は知る由なんてないが、ちょうどこの時第3層では、フォンセによる『解除』の一言があったのだ。服装魔法を享受している人間の服は、問答無用で解除される。
そんなわけでパンイチだ。
「別にこの格好でも良いじゃねぇかよ。俺にとっちゃこの格好が、正装だ」
つーかよ。と2号は続ける。
「テメェ、遊びだなんだと俺に全然ダメージ与えてくれねぇじゃねぇか。俺の技よりは強いが、それでも致命傷を負わせないとか。クソ野郎がァ。そのせいで俺の『卯月』へ全然移行出来ねぇよ」
前に足を進めて、騎士長との距離を縮めていく。
「《俺の四月》だと?! …………どういう事だ! 俺たちは技が似ているし、その流派は同じなはずでは…………」
「確かに技は似ている。月の名前も属性も同じだ。だが、お前の流派は俺の、俺の師匠の流派の枝分かれだな。」
そもそも。と彼は付け足す。
「月と属性を結びつけ刀に宿したのは、俺の師匠が始まりだ。要はこちらが源流であるということだ。そして源流には枝分かれのコピーにはマネできない性質がある。…………源流の特権というやつだな。いくつかそれはあるみてぇだが、そのうちのひとつがこれだ金髪!!」
2号は肩幅に足を開き、刀をまっすぐ騎士長目掛けて構える。
「卯月 和風月名」
魂ッッッッッッ!!!!!
その刹那。2号の雰囲気が変わった。何がどう変わったのかなんて説明はできない。説明のしようがない。見た目なんて一切変わっていない。刀の形も変わってなんかいない。ただ。その気迫は確かに変わっていた。
「な、なんだそのオーラh」
斬ッッ!!!!!!
血だらけのその体から放たれた斬撃は、通常の長月の射程などゆうに超えて、困惑する騎士長の真横スレスレを通過し、遠く離れた巨石を斬り落とす。
「なっ」
その斬撃の威力に驚愕したのも束の間、瞬きをした瞬間には、目の前に刀を振るう2号の姿が。
「ッ??!!!」
剣ッッ!!! 髪先ギリギリのところで、騎士長はなんとかその剣を滑り込ませて、その技を受ける。しかし完全には勢いを消すことはできず、そのまま衝撃で後退する。
(…………なんだ?! 雰囲気に技の威力。その全てが先程とはレベルが違う…………)
これは本気でやらなければやられる。そう判断した騎士長は、再び足を肩幅に開く。
「エイプル スピリチュアルビューティ」
桜の花吹雪を穿った。
それは再び2号へと襲いかかり花の檻となって、彼を押さえ込む。
はずだった。
「効かねぇよ」
刹那。内側から衝撃が起きて、花吹雪の監獄は広い荒野へと四方八方散っていく。
「コッチは、潜在能力解放してるんだ。素の状態でその技耐え切ってんだから、今じゃ無傷だろうがよ」
ブラフでもなんでもない。本当に彼は無傷でその技を乗り切っていた。
「な、ふ、ふざけるなァァァァァ!!!!!!」
怒り狂った騎士長アフロンターレは、剣を槍のように構えると、2号目掛けて駆け出す。
「ノーベン」
荒れ果てた大地に氷が憑依し始めた。騎士長を中心としてその氷は、全方向に津波の如く広がっていく。
山脈を凍らせて岩岩をスノーボールに変えながら、騎士長は2号へと走る。
「グレイシアピリオド」
雄叫びを上げながら唱えたその技の意味は、氷河期。
全てを凍らせる。
その氷の地表から、氷柱がロケットのように勢いよく、ドラゴンのように激しさを持って、戦争のように全てを無くす非情さを醸し出して、2号へと飛翔する。
その数、5。
その異常光景に対し、青髪パンイチの剣士は静かに刀を構える。
「和風月名 紅染月」
刀から赤いオーラが放たれた。それと同時に1本目の柱が2号を貫く勢いで来た。
「薄紅」
薄赤い炎が刀を覆い、それでスライスするように氷柱を一刀両断する。
それに続くように、今度は上から氷柱が矢のように落下してくる。
「赤香」
先程より濃く大きくなった炎で柱を真っ二つにする。
それが終わるや否や、最後の3本の柱が同時に襲いかかってきた。
「紅葉」
京都の紅葉を思い出させる綺麗な赤い炎が。
「真朱」
着物の赤色ともいえる炎が。
「紅鳶」
茶色とハイブリッドした濃い赤い炎が。
それぞれ3本の氷柱を折った。
折るごとに両断するごとに、炎は濃くなり大きくなる。
「クソ野郎がァァァァァァァァァァァァ!!!!!!!!」
全ての柱を使い切った騎士長は、今度は自ら周りの大地を凍らせながら2号へと突っ込む。
「紅八塩」
ここ1番大きく黒赤い炎が現出した。それはエナのエンハンス4、ネネの宝石獣が放つルビーの赤色に匹敵する。
2号も騎士長目掛けて走り出した。
お互い雄叫びをあげて、交差した。
斬ッッッッッッ!!!!!!!!!!!!
氷と炎が交わって大爆発が起きた。
「…………チッ、パンイチじゃなければ…………最高にカッコいいってのによぉ」
「…………余計なお世話だアホ」
ゆっくりと騎士長アフロンターレは倒れた。
第2層 勝者 刀変態
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