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八章
55話 サァッンタクロース
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雪の道をザクザクと進みながら、俺は悴んだ手でボロボロの地図を開く。現在地と目的地を確認してから、それをしまう。
白い息を出しながら、俺は隣の2号に伝える。
「次はあそこだ…………」
「あの赤い屋根の家のことか?」
「…………ハァハァ。そうだ、次は女の子だ」
「理解した。今回はお前の番だぞ」
「わかぁてるよ」
俺は2号が持つ大きな白い袋の中から、赤い小包を取り出した。
「これだな…………えっーと、マイ、7歳、欲しいものは魔法ステッキか。…………なんとも女の子らしいな」
「感想はいいから、ささっと行ってこい1号」
「へいへい」
俺はその小包を大事に抱えながら、赤い屋根の家に足を進める。そこは二階建てである。
その家の周りを一周してから、俺は塀に手をかけてその家へと登り始めた。
雪が積もった塀を登るのは、手が悴み半裸でもあるため、酷く辛い作業だ。
塀まで登った俺は、隣に立つ木を掴み、件の家の二階の高さまで登る。
はぁはぁ…………手がつめてぇ。
二階のある部屋の窓から中を覗くと、その部屋には、すやすやと小さな女の子が寝ていた。
この子が、今回のターゲットね。ちゃんと、約束通り窓は空いてるのか?
俺は疑問を持ちつつ、ゆっくりとその手を窓にかける。音を立てないように細心の注意を払い、俺は窓を開ける。
よし、起きてはないな。あとは、これを窓際に置けば終わりだ。
大事に抱えていた赤の小包を、俺は窓際に置こうと手を伸ばす。
その時。
吹ッッ!! 雪が混じった冷たい風が俺を襲う。
「さっっムィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィ!!!!!」
あまりの冷たさに、思わず声が出てしまった。
すると。
「んにゃ、なんのこえ?」
背筋に冷たいものが走った。
目を擦りながら、マイという女の子は目を覚ました。
しまっ…………。
彼女はあたりを見渡し、
「ありゃ? まどがあいてる? まま、しめるのわすれたのかな?」
と呟いた瞬間。
俺と彼女の目があった。
さてここで問題。雪降るクリスマスの夜に、風呂上りのようにタオルを腰に巻いた男と目があったら?
解答。
「キィィィィィィィィヤァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァッッッッ!!!!!!」
彼女は、声が枯れるまで悲鳴を上げた。
「やっらかしたぁぁぁぁぁぁ!!!!」
俺は急いで、手の小包を部屋に向かって投げ、乗っている木から塀の外へと脱出する。
だが、焦っているせいか。足を滑らせて落ちるように塀の外の雪の地面へと落下する。
タオイチも木から落ちる。
ケツを強く打って、悶える俺を見て2号が言う。
「阿呆」
U時間前 ギルド
「皆さん、今日はお集まりいただきありがとうございます!! 皆さんに集まっていただいたのは、他でもありません」
手をパンと叩き、いつもの受付のお姉さんが話を始めた。その話を聞いているのは、俺に2号をはじめとする、男の冒険者約10名。
「今日にある、ウリスマスクブのサァッンタクロース役のためです!!!」
「は?」
なんだって? なんか聞き取れなかったぞ。
「本日、12月24日は明日のウリスマスの前日である、ウリスマスクブです!」
「おっと?」
まさか…………これは…………。
「なので、毎年恒例のこの街の子供にウリスマスプレゼントを渡してきてもらう、サァッンタクロース役を、皆さんにはやって貰います!」
「…………うん」
俺も馬鹿ではない。この変な名前の現象が、前からいる転生者たちによってもたらされた行事だってことぐらい分かる。
つまり。
俺たちはこれから、クリスマスイブである今日に、クリスマスプレゼントをガキどもに渡すという、サンタクロース役をやるのだ。
「毎年、この街の男性冒険者さんたちに協力してもらっています! 今回はあなたたちが選ばれました。何卒よろしくお願いします」
受付のお姉さんが頭を下げる。
それを見て周りの冒険者たちが声を出す。
「頭を上げな、ねぇーちゃん。俺たちはみんなこの街に世話になってるからな。この仕事を拒否するわけないだろ」
「コイツの言う通りだぜ! むしろ、やりたいまであるぞ!」
「モンスターを倒すことだけが、冒険者だと思うなよ」
その言葉を聞いて、お姉さんは笑顔になる。
「……皆さん、ありがとうございます!」
ぇえゑヱEe???? 俺はやだよ、絶対寒いし、疲れるじゃん。それに子供は嫌いや。
反対意見を思いつつ、2号の顔を見ると、彼も嫌そうな顔をしていた。
「このお礼としては、明日のウリスマスパーティーの食事は無料という方向で」
「「この命にかけても、奉仕させて頂きます」」
俺と2号はお姉さんの手を握った。
若干どころか、心底手を掴まれて嫌そうな顔をしながら、お姉さんは言う。
「あ、あ、ありがとうございます。では、あちらで帽子の配布と、説明を」
受付のお姉さんから、これから俺たちの仕事についての説明があった。
話をまとめるとこうだ。
この街にいる子供の家に、俺たちサァッンタクロース役があらかじめその家の親から受け取ったウリスマスプレゼントを、渡しに行くというものだ。その家の子供部屋の窓は前もって鍵を開けといてくれるようなので、そこからプレゼントを置くのだ。
プレゼントはサンタらしく白い袋に入れて、地図を見ながら散策するというのが基本スタイルらしい。またサンタの赤い帽子をかぶるのがマストだとか。
そして注意事項があった。それは子供にバレた時だ。起こさないように注意しても、子供は起きてしまうことがある。そうなると、いつも見てる冒険者がサンタをしているという、なんとも虚しい事態が起きる。そうなるといけないので、子供が起きたら素早く退避するのが重要との説明があった。
現在
と、俺は今行っていることの経緯について回想をした。
…………注意事項完全にやっちまったなぁ。子供と目あって、叫ばれたぞ。
尻の痛みをさすりながら、俺たちは雪道を歩く。
「ったく、お前は何やってんだよ。これだから無職は」
「アァン? 無職は関係ないだろ、無職は! 第一あの場面で風吹いたら、寒いと叫んじまうだろ!」
「あーあー、まずな、ちゃんと冒険者ステータスさえあれば、風が吹く前にプレゼント置くことくらいできたのによぉ」
「…………うっ、そう言われると…………」
俺と2号は話しながら、次の家へと向かう。
白い袋の中から最後のプレゼントを取り出した。
青い大きな箱が今回のプレゼントだ。
「よし、次でラストだな」
「そうだな、ささっと終わらせて、帰ろうぜ」
プレゼントを大事に抱えて、俺たちは音を立てないように歩き始める。
その時。
「母!! いつになったら、サァッンタクロースは来るのだ?! もう深夜の3時だぞ?!」
「こ、こら、寝ないとサァッンタクロースさんは来てくれないわよ! もう寝なさい!!」
そんな声が俺たちの耳に届いた。
「「……………………………………………………」」
俺たちは顔を見合わせ、急いで物陰に隠れる。
「(おい2号、これはめんどくさい状況になったぞ)」
「(その通りだな1号。クソガキが起きてるせいで、プレゼントを置けに行けないぞ)」
そうなのだ。このプレゼント配布は、子供が寝ているという前提で計画されている。そのため、起きているという状況は完全に想定外。だが、それでもプレゼントは配布しなければならない。
この困惑する状況に頭を抱えつつも、なんとか策を練る。
「(おい2号、なんかこの状況を抜け出す作戦はないか?!)」
「(そうだな…………。あれだ、お前の眼を使おう)」
「(…………なるほど、それがあったな)」
その会話だけで全ては伝わった。
つまり。
ここを抜け出すには、眼を使い、ガキの興味があるものを把握して、それへと誘導するしかない!!
作戦が決まれば、すぐに行動。
俺は“この変態眼”を使用する。母親を困らせている子供を眼を通してみると文字が浮かんできた。
「えー、好きなもの:世界平和 嫌いなもの:戦争」
俺は口に出した言葉を、反芻する。
「「無理だろッッ!!!!!!!」」
同時に2人は叫ぶ。
「あのガキ、サァッンタクロースとか信じてるのに、なんで大人らしいんだよ!」
「抽象的過ぎるって! どっちも実現無理だろ!! どーすんだよ!!」
「あれ? 母、何やら外から声が聞こえるぞ」
「「(しまっ)」」
やけに敏感なクソガキの声が聞こえて、俺たちは手で口を押さえる。
「(おい、あのガキがこっちに近づいてきたら全てが終わる。その前にどうかするぞ)」
「(ああ、だがどうやって?)」
2号の提案に質問で返す。
「(1つ、作戦がある)」
彼は語る。
「(あのガキは平和が好きなんだろ? そして、平和は人々が幸せそうに暮らしていることともとれる)」
「(まぁそうだな。それで?)」
「(つまりな。俺たちが幸せそうに仲良くしている姿をあのガキに見せつける。するとガキは喜び、テンションが上がる。要は、注意が散漫になるんだ。その隙にプレゼントを投げるなりして、窓際に置くというのが作戦だ。幸い、ここの家は塀とかないからいける)」
「(なるほど、言いたいことはわかった。まぁ今はそれしかないだろうけど…………。具体的に幸せそうってどうする?)」
「(それは——)」
白い息を出しながら、俺は隣の2号に伝える。
「次はあそこだ…………」
「あの赤い屋根の家のことか?」
「…………ハァハァ。そうだ、次は女の子だ」
「理解した。今回はお前の番だぞ」
「わかぁてるよ」
俺は2号が持つ大きな白い袋の中から、赤い小包を取り出した。
「これだな…………えっーと、マイ、7歳、欲しいものは魔法ステッキか。…………なんとも女の子らしいな」
「感想はいいから、ささっと行ってこい1号」
「へいへい」
俺はその小包を大事に抱えながら、赤い屋根の家に足を進める。そこは二階建てである。
その家の周りを一周してから、俺は塀に手をかけてその家へと登り始めた。
雪が積もった塀を登るのは、手が悴み半裸でもあるため、酷く辛い作業だ。
塀まで登った俺は、隣に立つ木を掴み、件の家の二階の高さまで登る。
はぁはぁ…………手がつめてぇ。
二階のある部屋の窓から中を覗くと、その部屋には、すやすやと小さな女の子が寝ていた。
この子が、今回のターゲットね。ちゃんと、約束通り窓は空いてるのか?
俺は疑問を持ちつつ、ゆっくりとその手を窓にかける。音を立てないように細心の注意を払い、俺は窓を開ける。
よし、起きてはないな。あとは、これを窓際に置けば終わりだ。
大事に抱えていた赤の小包を、俺は窓際に置こうと手を伸ばす。
その時。
吹ッッ!! 雪が混じった冷たい風が俺を襲う。
「さっっムィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィ!!!!!」
あまりの冷たさに、思わず声が出てしまった。
すると。
「んにゃ、なんのこえ?」
背筋に冷たいものが走った。
目を擦りながら、マイという女の子は目を覚ました。
しまっ…………。
彼女はあたりを見渡し、
「ありゃ? まどがあいてる? まま、しめるのわすれたのかな?」
と呟いた瞬間。
俺と彼女の目があった。
さてここで問題。雪降るクリスマスの夜に、風呂上りのようにタオルを腰に巻いた男と目があったら?
解答。
「キィィィィィィィィヤァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァッッッッ!!!!!!」
彼女は、声が枯れるまで悲鳴を上げた。
「やっらかしたぁぁぁぁぁぁ!!!!」
俺は急いで、手の小包を部屋に向かって投げ、乗っている木から塀の外へと脱出する。
だが、焦っているせいか。足を滑らせて落ちるように塀の外の雪の地面へと落下する。
タオイチも木から落ちる。
ケツを強く打って、悶える俺を見て2号が言う。
「阿呆」
U時間前 ギルド
「皆さん、今日はお集まりいただきありがとうございます!! 皆さんに集まっていただいたのは、他でもありません」
手をパンと叩き、いつもの受付のお姉さんが話を始めた。その話を聞いているのは、俺に2号をはじめとする、男の冒険者約10名。
「今日にある、ウリスマスクブのサァッンタクロース役のためです!!!」
「は?」
なんだって? なんか聞き取れなかったぞ。
「本日、12月24日は明日のウリスマスの前日である、ウリスマスクブです!」
「おっと?」
まさか…………これは…………。
「なので、毎年恒例のこの街の子供にウリスマスプレゼントを渡してきてもらう、サァッンタクロース役を、皆さんにはやって貰います!」
「…………うん」
俺も馬鹿ではない。この変な名前の現象が、前からいる転生者たちによってもたらされた行事だってことぐらい分かる。
つまり。
俺たちはこれから、クリスマスイブである今日に、クリスマスプレゼントをガキどもに渡すという、サンタクロース役をやるのだ。
「毎年、この街の男性冒険者さんたちに協力してもらっています! 今回はあなたたちが選ばれました。何卒よろしくお願いします」
受付のお姉さんが頭を下げる。
それを見て周りの冒険者たちが声を出す。
「頭を上げな、ねぇーちゃん。俺たちはみんなこの街に世話になってるからな。この仕事を拒否するわけないだろ」
「コイツの言う通りだぜ! むしろ、やりたいまであるぞ!」
「モンスターを倒すことだけが、冒険者だと思うなよ」
その言葉を聞いて、お姉さんは笑顔になる。
「……皆さん、ありがとうございます!」
ぇえゑヱEe???? 俺はやだよ、絶対寒いし、疲れるじゃん。それに子供は嫌いや。
反対意見を思いつつ、2号の顔を見ると、彼も嫌そうな顔をしていた。
「このお礼としては、明日のウリスマスパーティーの食事は無料という方向で」
「「この命にかけても、奉仕させて頂きます」」
俺と2号はお姉さんの手を握った。
若干どころか、心底手を掴まれて嫌そうな顔をしながら、お姉さんは言う。
「あ、あ、ありがとうございます。では、あちらで帽子の配布と、説明を」
受付のお姉さんから、これから俺たちの仕事についての説明があった。
話をまとめるとこうだ。
この街にいる子供の家に、俺たちサァッンタクロース役があらかじめその家の親から受け取ったウリスマスプレゼントを、渡しに行くというものだ。その家の子供部屋の窓は前もって鍵を開けといてくれるようなので、そこからプレゼントを置くのだ。
プレゼントはサンタらしく白い袋に入れて、地図を見ながら散策するというのが基本スタイルらしい。またサンタの赤い帽子をかぶるのがマストだとか。
そして注意事項があった。それは子供にバレた時だ。起こさないように注意しても、子供は起きてしまうことがある。そうなると、いつも見てる冒険者がサンタをしているという、なんとも虚しい事態が起きる。そうなるといけないので、子供が起きたら素早く退避するのが重要との説明があった。
現在
と、俺は今行っていることの経緯について回想をした。
…………注意事項完全にやっちまったなぁ。子供と目あって、叫ばれたぞ。
尻の痛みをさすりながら、俺たちは雪道を歩く。
「ったく、お前は何やってんだよ。これだから無職は」
「アァン? 無職は関係ないだろ、無職は! 第一あの場面で風吹いたら、寒いと叫んじまうだろ!」
「あーあー、まずな、ちゃんと冒険者ステータスさえあれば、風が吹く前にプレゼント置くことくらいできたのによぉ」
「…………うっ、そう言われると…………」
俺と2号は話しながら、次の家へと向かう。
白い袋の中から最後のプレゼントを取り出した。
青い大きな箱が今回のプレゼントだ。
「よし、次でラストだな」
「そうだな、ささっと終わらせて、帰ろうぜ」
プレゼントを大事に抱えて、俺たちは音を立てないように歩き始める。
その時。
「母!! いつになったら、サァッンタクロースは来るのだ?! もう深夜の3時だぞ?!」
「こ、こら、寝ないとサァッンタクロースさんは来てくれないわよ! もう寝なさい!!」
そんな声が俺たちの耳に届いた。
「「……………………………………………………」」
俺たちは顔を見合わせ、急いで物陰に隠れる。
「(おい2号、これはめんどくさい状況になったぞ)」
「(その通りだな1号。クソガキが起きてるせいで、プレゼントを置けに行けないぞ)」
そうなのだ。このプレゼント配布は、子供が寝ているという前提で計画されている。そのため、起きているという状況は完全に想定外。だが、それでもプレゼントは配布しなければならない。
この困惑する状況に頭を抱えつつも、なんとか策を練る。
「(おい2号、なんかこの状況を抜け出す作戦はないか?!)」
「(そうだな…………。あれだ、お前の眼を使おう)」
「(…………なるほど、それがあったな)」
その会話だけで全ては伝わった。
つまり。
ここを抜け出すには、眼を使い、ガキの興味があるものを把握して、それへと誘導するしかない!!
作戦が決まれば、すぐに行動。
俺は“この変態眼”を使用する。母親を困らせている子供を眼を通してみると文字が浮かんできた。
「えー、好きなもの:世界平和 嫌いなもの:戦争」
俺は口に出した言葉を、反芻する。
「「無理だろッッ!!!!!!!」」
同時に2人は叫ぶ。
「あのガキ、サァッンタクロースとか信じてるのに、なんで大人らしいんだよ!」
「抽象的過ぎるって! どっちも実現無理だろ!! どーすんだよ!!」
「あれ? 母、何やら外から声が聞こえるぞ」
「「(しまっ)」」
やけに敏感なクソガキの声が聞こえて、俺たちは手で口を押さえる。
「(おい、あのガキがこっちに近づいてきたら全てが終わる。その前にどうかするぞ)」
「(ああ、だがどうやって?)」
2号の提案に質問で返す。
「(1つ、作戦がある)」
彼は語る。
「(あのガキは平和が好きなんだろ? そして、平和は人々が幸せそうに暮らしていることともとれる)」
「(まぁそうだな。それで?)」
「(つまりな。俺たちが幸せそうに仲良くしている姿をあのガキに見せつける。するとガキは喜び、テンションが上がる。要は、注意が散漫になるんだ。その隙にプレゼントを投げるなりして、窓際に置くというのが作戦だ。幸い、ここの家は塀とかないからいける)」
「(なるほど、言いたいことはわかった。まぁ今はそれしかないだろうけど…………。具体的に幸せそうってどうする?)」
「(それは——)」
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