依存の魔法使い

豚骨

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第2章 報復

閑話 フェリの日常 2

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『おじさま達本気でやってますの?』

〈やってますけれどのぅ~。フェリ嬢が強く成りすぎ何じゃよ~。〉

『多対一でやってますのに手応えが有りませんわねぇ・・・命懸けの戦いに成らないと駄目なのかしら?』

〈ま、待ってくだ、オラらにはもう余力なんてねえだ。〉

『・・・貴方は土龍のアスドラゴさんでしたかしら?』

〈んだんだ、もうアンタには皆で掛かっても敵わねえだ。勘弁してけろ。〉

『ウィンドラおじさま?』

〈アスドラゴの言う通りですのぅ。会った当初こそ儂らに分が有りましたがのぅ、2回目でギリギリ、3回目には完全に上回られてましたからのぅ。そもそもの話、最初の段階でも逃げに転じると誰も追い付けなんだでのぅ。〉

『・・・わたくしと戦える相手に心当たりは御座いませんの?』

〈其処らの神でも相手には成らんと思うんじゃが?まだ強さを求めるのかのぅ?〉

『わたくしのマスターを何者からも護る為ですわ。』

〈フェリ嬢に敵う様な相手は知らんがのぅ。そもそもこの世界でその様な相手に狙われる事をやっとるマスターなのかのぅ?〉

『・・・やってませんわね。・・・ですがマスターはお仕事なのですわ。暇なのですわ。』

〈戦いなんかで無くて、オラ達と普通に遊ぶんじゃ駄目なんだか?〉

『普通?普通って何をするんですの?』

〈其れこそオラ達と一緒に飯を食ったりだ、話をしたりだべ。〉

〈我らは多くの地を見守って居る。汝の主が必要とする場所や物も識っておるやも知れん。その様な場所を案内する事も出来るぞ?〉

『ホリードラさんでしたわね?』

〈いかにも、光龍たる我は様々な場所で崇められて居るからな。その者達から不思議な話や相談事等もされるのだ。〉

『・・そうですわね。マスターを護る事も大事ですけれど、マスターの役に立つ事も大事ですわね。』

〈そうか、分かってくれたか、今後は我らが模擬戦と言う名の拷問で死にかけては治されると言う事も無いのだな♪〉

『人聞きが悪いですわね。そんなに追い詰めてるとは思いませんでしたもの。悪かったですわね。・・・それでは今後はお話しを聴きに参りますわ。』

〈ああ、それなら歓迎じゃよ。もう皆で巣を移そうかと話しておったからのぅ。〉

『あら?巣を移しても直ぐに判りますわよ?』

〈〈〈〈〈〈え!!〉〉〉〉〉〉

『水龍のアクアドおじさまも、土龍のアスドラゴおじさまも、火龍のフレイドラおじさまも、風龍のウィンドラおじさまも、光龍のホリードラおじさまも、闇龍のダクドーラおじさまも、流石古龍と言うべきか存在感が強すぎますから、居る場所なんて1発で判りますわ。』

〈フェリ嬢や。フェリ嬢はおじさん達に、て、敵意は無いんじゃよのぅ?〉

『勿論、マスターが命じ無ければ有りませんわね。』

〈フェリ嬢のマスターが命じたら儂らどうなるんじゃ?〉

『うふふ。さぁ?マスターの望み通りに成るのでは?』

〈・・・フェリ嬢や、マスター殿にはコレを差し上げてくれんかのぅ?古来より龍の盟友に贈る秘宝なんじゃが、風龍のウィンドラよりと伝えてくれんかのぅ。〉
〈〈〈〈〈狡いぞ、それなら我らも秘宝を贈る〉〉〉〉〉

こうしてフェリの何気ない日常は過ぎてゆくのだった。
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