71 / 76
第2章 報復
閑話 フェリの日常 2
しおりを挟む
『おじさま達本気でやってますの?』
〈やってますけれどのぅ~。フェリ嬢が強く成りすぎ何じゃよ~。〉
『多対一でやってますのに手応えが有りませんわねぇ・・・命懸けの戦いに成らないと駄目なのかしら?』
〈ま、待ってくだ、オラらにはもう余力なんてねえだ。〉
『・・・貴方は土龍のアスドラゴさんでしたかしら?』
〈んだんだ、もうアンタには皆で掛かっても敵わねえだ。勘弁してけろ。〉
『ウィンドラおじさま?』
〈アスドラゴの言う通りですのぅ。会った当初こそ儂らに分が有りましたがのぅ、2回目でギリギリ、3回目には完全に上回られてましたからのぅ。そもそもの話、最初の段階でも逃げに転じると誰も追い付けなんだでのぅ。〉
『・・・わたくしと戦える相手に心当たりは御座いませんの?』
〈其処らの神でも相手には成らんと思うんじゃが?まだ強さを求めるのかのぅ?〉
『わたくしのマスターを何者からも護る為ですわ。』
〈フェリ嬢に敵う様な相手は知らんがのぅ。そもそもこの世界でその様な相手に狙われる事をやっとるマスターなのかのぅ?〉
『・・・やってませんわね。・・・ですがマスターはお仕事なのですわ。暇なのですわ。』
〈戦いなんかで無くて、オラ達と普通に遊ぶんじゃ駄目なんだか?〉
『普通?普通って何をするんですの?』
〈其れこそオラ達と一緒に飯を食ったりだ、話をしたりだべ。〉
〈我らは多くの地を見守って居る。汝の主が必要とする場所や物も識っておるやも知れん。その様な場所を案内する事も出来るぞ?〉
『ホリードラさんでしたわね?』
〈いかにも、光龍たる我は様々な場所で崇められて居るからな。その者達から不思議な話や相談事等もされるのだ。〉
『・・そうですわね。マスターを護る事も大事ですけれど、マスターの役に立つ事も大事ですわね。』
〈そうか、分かってくれたか、今後は我らが模擬戦と言う名の拷問で死にかけては治されると言う事も無いのだな♪〉
『人聞きが悪いですわね。そんなに追い詰めてるとは思いませんでしたもの。悪かったですわね。・・・それでは今後はお話しを聴きに参りますわ。』
〈ああ、それなら歓迎じゃよ。もう皆で巣を移そうかと話しておったからのぅ。〉
『あら?巣を移しても直ぐに判りますわよ?』
〈〈〈〈〈〈え!!〉〉〉〉〉〉
『水龍のアクアドおじさまも、土龍のアスドラゴおじさまも、火龍のフレイドラおじさまも、風龍のウィンドラおじさまも、光龍のホリードラおじさまも、闇龍のダクドーラおじさまも、流石古龍と言うべきか存在感が強すぎますから、居る場所なんて1発で判りますわ。』
〈フェリ嬢や。フェリ嬢はおじさん達に、て、敵意は無いんじゃよのぅ?〉
『勿論、マスターが命じ無ければ有りませんわね。』
〈フェリ嬢のマスターが命じたら儂らどうなるんじゃ?〉
『うふふ。さぁ?マスターの望み通りに成るのでは?』
〈・・・フェリ嬢や、マスター殿にはコレを差し上げてくれんかのぅ?古来より龍の盟友に贈る秘宝なんじゃが、風龍のウィンドラよりと伝えてくれんかのぅ。〉
〈〈〈〈〈狡いぞ、それなら我らも秘宝を贈る〉〉〉〉〉
こうしてフェリの何気ない日常は過ぎてゆくのだった。
〈やってますけれどのぅ~。フェリ嬢が強く成りすぎ何じゃよ~。〉
『多対一でやってますのに手応えが有りませんわねぇ・・・命懸けの戦いに成らないと駄目なのかしら?』
〈ま、待ってくだ、オラらにはもう余力なんてねえだ。〉
『・・・貴方は土龍のアスドラゴさんでしたかしら?』
〈んだんだ、もうアンタには皆で掛かっても敵わねえだ。勘弁してけろ。〉
『ウィンドラおじさま?』
〈アスドラゴの言う通りですのぅ。会った当初こそ儂らに分が有りましたがのぅ、2回目でギリギリ、3回目には完全に上回られてましたからのぅ。そもそもの話、最初の段階でも逃げに転じると誰も追い付けなんだでのぅ。〉
『・・・わたくしと戦える相手に心当たりは御座いませんの?』
〈其処らの神でも相手には成らんと思うんじゃが?まだ強さを求めるのかのぅ?〉
『わたくしのマスターを何者からも護る為ですわ。』
〈フェリ嬢に敵う様な相手は知らんがのぅ。そもそもこの世界でその様な相手に狙われる事をやっとるマスターなのかのぅ?〉
『・・・やってませんわね。・・・ですがマスターはお仕事なのですわ。暇なのですわ。』
〈戦いなんかで無くて、オラ達と普通に遊ぶんじゃ駄目なんだか?〉
『普通?普通って何をするんですの?』
〈其れこそオラ達と一緒に飯を食ったりだ、話をしたりだべ。〉
〈我らは多くの地を見守って居る。汝の主が必要とする場所や物も識っておるやも知れん。その様な場所を案内する事も出来るぞ?〉
『ホリードラさんでしたわね?』
〈いかにも、光龍たる我は様々な場所で崇められて居るからな。その者達から不思議な話や相談事等もされるのだ。〉
『・・そうですわね。マスターを護る事も大事ですけれど、マスターの役に立つ事も大事ですわね。』
〈そうか、分かってくれたか、今後は我らが模擬戦と言う名の拷問で死にかけては治されると言う事も無いのだな♪〉
『人聞きが悪いですわね。そんなに追い詰めてるとは思いませんでしたもの。悪かったですわね。・・・それでは今後はお話しを聴きに参りますわ。』
〈ああ、それなら歓迎じゃよ。もう皆で巣を移そうかと話しておったからのぅ。〉
『あら?巣を移しても直ぐに判りますわよ?』
〈〈〈〈〈〈え!!〉〉〉〉〉〉
『水龍のアクアドおじさまも、土龍のアスドラゴおじさまも、火龍のフレイドラおじさまも、風龍のウィンドラおじさまも、光龍のホリードラおじさまも、闇龍のダクドーラおじさまも、流石古龍と言うべきか存在感が強すぎますから、居る場所なんて1発で判りますわ。』
〈フェリ嬢や。フェリ嬢はおじさん達に、て、敵意は無いんじゃよのぅ?〉
『勿論、マスターが命じ無ければ有りませんわね。』
〈フェリ嬢のマスターが命じたら儂らどうなるんじゃ?〉
『うふふ。さぁ?マスターの望み通りに成るのでは?』
〈・・・フェリ嬢や、マスター殿にはコレを差し上げてくれんかのぅ?古来より龍の盟友に贈る秘宝なんじゃが、風龍のウィンドラよりと伝えてくれんかのぅ。〉
〈〈〈〈〈狡いぞ、それなら我らも秘宝を贈る〉〉〉〉〉
こうしてフェリの何気ない日常は過ぎてゆくのだった。
0
お気に入りに追加
50
あなたにおすすめの小説
小学生最後の夏休みに近所に住む2つ上のお姉さんとお風呂に入った話
矢木羽研
青春
「……もしよかったら先輩もご一緒に、どうですか?」
「あら、いいのかしら」
夕食を作りに来てくれた近所のお姉さんを冗談のつもりでお風呂に誘ったら……?
微笑ましくも甘酸っぱい、ひと夏の思い出。
※性的なシーンはありませんが裸体描写があるのでR15にしています。
※小説家になろうでも同内容で投稿しています。
※2022年8月の「第5回ほっこり・じんわり大賞」にエントリーしていました。
校長室のソファの染みを知っていますか?
フルーツパフェ
大衆娯楽
校長室ならば必ず置かれている黒いソファ。
しかしそれが何のために置かれているのか、考えたことはあるだろうか。
座面にこびりついた幾つもの染みが、その真実を物語る
蘇生魔法を授かった僕は戦闘不能の前衛(♀)を何度も復活させる
フルーツパフェ
大衆娯楽
転移した異世界で唯一、蘇生魔法を授かった僕。
一緒にパーティーを組めば絶対に死ぬ(死んだままになる)ことがない。
そんな口コミがいつの間にか広まって、同じく異世界転移した同業者(多くは女子)から引っ張りだこに!
寛容な僕は彼女達の申し出に快諾するが条件が一つだけ。
――実は僕、他の戦闘スキルは皆無なんです
そういうわけでパーティーメンバーが前衛に立って死ぬ気で僕を守ることになる。
大丈夫、一度死んでも蘇生魔法で復活させてあげるから。
相互利益はあるはずなのに、どこか鬼畜な匂いがするファンタジー、ここに開幕。
ママと中学生の僕
キムラエス
大衆娯楽
「ママと僕」は、中学生編、高校生編、大学生編の3部作で、本編は中学生編になります。ママは子供の時に両親を事故で亡くしており、結婚後に夫を病気で失い、身内として残された僕に精神的に依存をするようになる。幼少期の「僕」はそのママの依存が嬉しく、素敵なママに甘える閉鎖的な生活を当たり前のことと考える。成長し、性に目覚め始めた中学生の「僕」は自分の性もママとの日常の中で処理すべきものと疑わず、ママも戸惑いながらもママに甘える「僕」に満足する。ママも僕もそうした行為が少なからず社会規範に反していることは理解しているが、ママとの甘美な繋がりは解消できずに戸惑いながらも続く「ママと中学生の僕」の営みを描いてみました。
クラスメイトの美少女と無人島に流された件
桜井正宗
青春
修学旅行で離島へ向かう最中――悪天候に見舞われ、台風が直撃。船が沈没した。
高校二年の早坂 啓(はやさか てつ)は、気づくと砂浜で寝ていた。周囲を見渡すとクラスメイトで美少女の天音 愛(あまね まな)が隣に倒れていた。
どうやら、漂流して流されていたようだった。
帰ろうにも島は『無人島』。
しばらくは島で生きていくしかなくなった。天音と共に無人島サバイバルをしていくのだが……クラスの女子が次々に見つかり、やがてハーレムに。
男一人と女子十五人で……取り合いに発展!?
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる