依存の魔法使い

豚骨

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第2章 報復

鑑定での調査 2

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姉のリーはクイース情報を頼りに彼女達が前から泊まってたと言う宿屋を見張っている時に発見。

直ぐに鑑定をする。

名前:リー
種族:人族
年齢:21才
状態:健康 

ステータス
体力:27/27
魔力:14/14
攻撃:18
防御:21
速さ:17
知力:23
運 :10

使用可能魔法
索敵、着火、水球

スキル
貫通

称号
無し

特記事項
ダメ男が好きな事が欠点の、戦闘・思考・家事で戦闘以外はスキル無しにも関わらず高い能力を発揮するデキる女。
更に致命的な恋愛脳であり、自らの恋愛の障害に成りそうならば、他者の命の犠牲も辞さず後悔もしない。
現在は障害を取り除いた時に序でに手に入れた金貨を使って、惚れ薬(偽物)を金貨200枚で購入予定。
_____________________

他者の犠牲を辞さないとか最低だなコイツ。なんでか一定数居るよね、デキる女のダメ男好き。
何なんですかねあれって。

っておい!!超高い惚れ薬の偽物買おうとしてるやんけ、金貨200枚とか逆に怪しいと思わなかった感じか?

基本的に鑑定持ちが居ないからこの手の詐欺が多いのは知ってたけど流石に信用出来ない物に金を出すには額が高すぎだろうに。

ああ、そういや惚れ薬の製薬や購入自体が犯罪だから裏で購入するしかないし完全に自己責任なのか、てことは騙された事に気付いても泣き寝入りするしか無いのか。
ザマァって感じだけど泣き寝入させるより・・・ねぇ。

まぁとりあえずは姉の方は判ったから次は妹の鑑定か。
良く出掛けるみたいだけど、何処に行ってるんだろ?

『主殿、ラーとか申す娘子の所在が判明致しました。』

「あ、クルタガご苦労さま。それで、何処に居たの?」

『孤児院で手伝いしておる様です。』

・・・ん?え?遊び歩いてる人でなし予想とは真逆に善人だった説?

「何かの罰とか?」

『いえ、昔から積極的に手伝いを申し出ておる様ですな。』

・・・いや、諦めんぞ。

「誰か狙ってる男が居るとか?」

『その様子も御座いませんな。おむつ交換やトイレ掃除等の汚れ仕事も厭わずに、お手伝いに励んでおりますから生来の性格でしょうな。』

完全な善人じゃん。あれー?思ってたのと違う。
ん?じゃあ何でクイースにはラーが遊び歩いてる様なイメージが定着してたんだ?

『主殿、信じられない気持ちも解り申すが、かの者は恐らくは姉に対する目眩ましとして遊び歩いてる振りをしていた様に見受けられます。
姉の方はその、孤児院の方々に話を聞いた限りでは他者に思いやりを掛ける事に不向きの様で、ラーとやらの手伝いに良い顔をしない処か、下らない事は止めるようにと嗜める者の様で。』

「言葉濁したけどさ、人でなしって事だよね?」

私の質問に対し、何とも言えない表情をしてクルタガは返答とした。
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