依存の魔法使い

豚骨

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第1章 奇跡の始まり

その後の話と奇跡の効果

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取り乱しまして申し訳有りませんでした。

うーん、目の前の風呂場で我が家の家政婦が全裸土下座してるんですけど。つい最近同じ光景見ましたよ?
あの時は犬耳でしたねぇ。

いやいや、それよりも私にはびっくりする事が有るんですけど?

ギイ様って言った?あれだけ坊ちゃん呼びを辞めてって言ったのに頑なだったミズリが?

たらりと汗が流れる。何か取り返しの付かない間違いを犯した気がする。
クイースもさっきからチラチラと顔を真っ赤にしてこちらを窺っている。

何をしたか必死に発言を思い出す。

あ、あれだ。

私を愛するミズリを、私を愛するクイースを
私も愛しているならば。何を恐れる事が有ります?

私は貴女達を生涯幸せにしますから。付いてきて下さい。


ああああああああああああああああああ。

恥ずかしい~~。誰かあの時の私を殴って下さい。なんて事を宣ったんだ私は・・・って、あれ?

何も問題ないな。事実だし。別に嫁に迎えてもって言うか寧ろお願いしますって感じだし。

よし、話を進めるか。どう見ても拒否される未来は見えないし。

「ミズリ?とりあえず婚約しときます?もう逃がす気は無いですから速いか遅いかの違いだけですけど。あ、クイースは奴隷だから解放からですね。」

あ、また2人で固まってる。はぁ。話が進まないですね。

再起動した2人に確認は取らずにもう婚約状態だからと言い放ちましたが。微妙に固まってますね。

明日から大丈夫かなこれは。


あ、クイースには確認する事が有ったんだった。
部屋で確認しますかね。

先に部屋に戻った私はクイースを待ってるんだけど、遅いな。あれから1時間は経つぞ?
あ、帰って来た。

・・・ 神妙な顔で2人が入って来ました。
なんか上にコートみたいなの羽織ってるんだけど?
あ、脱いだ。・・・・まさかあれから服屋に行ってた?
凄い薄着って言うか、大事な所が隠れてないんだけど、明らかにそういう目的の服だよね?

ああ、もう流石に察したよ。だから先手を打つ。

「2人とも?解ってるとは思うけど私は12才だからね?手は出さないからね?そういうのは私が大人に成ったらね。」

この世界の成人は15だった筈。あと3年は待って下さい。

2人はキョトンとした顔でしたが意味を理解した様です。そそくさと服を着ています。
ミズリは急にポンコツに成ってしまったなぁ。

「クイースに聞きたい事が有ります。」

『はい、ご主人様。あたしは処女です。』

「違う。スキルの事だ。いい加減その手の話から離れなさい」

『はい!すいません。あたしのスキルは敏捷上昇です』

「へぇ、それはクイースにはピッタリのスキルですね。今は素の身体能力が向上してるから切り札になり得ますね。」

『えへへ、有り難う御座いますご主人様。』

「何に有り難うか解らないけどクイース、スキルに変化は無いですか?」

『え?特に何も無いと思・・・ワフゥーン』

「何か変化が有ったんですね?」

『はい、ご主人様。スキルに新しく分身と獣化って言うのが追加されてます。』

「スキル候補じゃ無くてスキルですか?しかも2つって。再発動のクールタイムが長いのも納得ですね。」

よし、それの検証は屋敷に戻ってからしよう。

それともう一つ聞きたい事が有るんですよね。
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