クロノザクロン

ジャック・アーズ

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 1章 番外編シリーズ

   9話 10話・番外編 中編「長い夜の裏月」

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   その後、マスターとじいさんと私は部屋の中に入り
私が何をやろうとしていたのかを説明した
 「…要するにだ、リリス……俺を子供の服を造らせるために呼んだのか?」
 「おう、そういうことだ。いやーやっぱりマスターは話がわかりいいぜ」
私は少し笑っていたがマスターは……
 「お前、こっちはわざわざ閉店の時間前に閉めたんだぞ?何も説明もねぇからドンパチやると思ってトラックに大量の武器を入れてきたじゃねぇか!子供のお守りに付き合うぐらいなら後で金を払え!俺は帰らせてもらうぞ」
 「仕方ないだろ!?店の中で長いこと電話してたら店員に怒られる…」
 「何時からお前は市民になった!?」
 「私だってたまには息抜きぐらいしたいんだよ!!」
 「依頼がない日には、ほとんど酒とパーティーしてるじゃねぇか!」
 「息抜きかねての依頼だよ!畜生!」
私とマスターは口論をしている時にじいさんが口を開く
 「ほっほほほ…まぁマスターさん…今回はこちらがお金を払いますから…少しの間、わがままに付き合ってもいいじゃろ……?もしそちらにさらに金が必要であれば報酬として出しますのじゃ……」
 「…まぁ依頼なら仕方ないが……こっちはこの家の窓を壊してるんだぜ?いいのかよ」
 「争いごとは嫌いじゃ…それに今は子供達が寝ておる……起こしてしまっては悪かろう……ロームが居ない間だけでもいいのじゃ…」
 「…はぁ……わかったよ、んで…どんな服を作ったらいいんだ?」
ようやくマスターは理解をしたようだな…へ?違うのか?
 「二人に私と同じこのコートを頼みたい」
 「そりゃ意外過ぎねぇか?」
 「欲しいって言ってたから仕方ないだろ!?」
 「…まぁそれで防弾にはしておくか?普通の服にも可能だが」
 「構わないのならしてくれ、あの姉妹は狙われているからな…」
 「やはり知識とは違うものじゃな…」
なぜかロームのじいさんは何かを呟いていた
 「それで、その姉妹は何処だよ?とりあえず体とかを測らないと造れねぇぞ?」
 「そこは私が今から測ってくるわ、風呂も兼ねてな」
今日は色々あったし…やっぱり風呂には入っておきたいぜ…
 「女王が勝手過ぎて悪いな」
 「平気じゃ…しかしマスターさん…わしは銃の歴史には詳しくないのじゃが…マスターさんはそういうことは詳しいかの…?」
 「まぁ理解はしているが、俺は何億も生きてはいねぇからな…」
 「私よりマスターの方が銃については知り尽くしているだろう」


マスターは、あー見えてガチのガン・マスターだったらしいしな
ガン・マスターはある訓練をやり遂げた後に渡せる称号、
私はハンドガンぐらいしか基本は使わないが
マスターの野郎は戦えば、どんな銃でも使いこなすぜ?
ただ…普段は呑気に酒場のマスターってか…
てかその訓練って言うのは軍隊の訓練より上らしいってさ
とりあえず60個ぐらいの重火器を運びながら、何キロも目的地まで走るとか…
爆弾などの解体を二分以内に90個も解体するとか…
何百キロも離れた場所から狙撃を確実に的の中心を当てるとか…
何時間も水中を泳ぐとかで…確か162時間泳いでいられたら合格だとか…
近接格闘術では足場もないところで戦いをし
軍人を9万人をも相手をし生き残るとか…



どんだけ鬼畜なんだよ…それもう物理を無視してるぞ!

まぁ…銃とかも造ってしまうぐらいだしな…は、ははは……




…へ?この世界に物理なんてない?いや、あるよな!?
てかメテぇんだよ!




とまぁともかく、私はじいさんの部屋を出て姉妹の部屋に向かった

 「おーい?二人とも起きろー?風呂だぞー?」
部屋に入ってみたら姉妹二人は仲良く抱き合いながら寝ていた
ほんと…仲がいいな…喧嘩とかしたことあるのか?

 「…ふわぁー………おふろぉ?…」
 「……ん?もう朝なのか?」
二人は起きたが…寝惚けているなこりゃ
こんな可愛い姉妹をなんで親は捨てたんだろうねぇ…
…まぁあの闇会社に捕まっていたんだ……
そうざる終えなかったのか…それとも……
 「寝惚けてないで風呂に入るぞぉー」
 「はぁーい…」
 「風呂なんて久しぶりな気がする…いや、そう思うだけ…か?」
 「言ってないで行くよ」
二人を誘導し風呂場へと歩く



 ……うげぇぇ…なんちゅう大きい……服を置く場所ぐらい小さくしろよ…
貴族のは大きすぎないか…って…ん?

一ヵ所だけ他とは違う雰囲気の場所がある…

なーんだこれ?此処だけやけに庶民的みたいだな
誰かが作ったのか?そう思いながら近づいてみると…

そこに置いてあったのはシャンプーのボトルや石鹸…
どれも普通に何処にでも売っているものだ
しかもよーく見たら…

 「騎士ロームアリュ」

と書かれてい……は?これ名前かよ!?
てかあいつが使っているの普通のか!?
…まるで初めての旅行じゃねぇか………

あいつって本当に貴族なのかよ……

あの時に飲食店などのことはともかく…
その他の百円ショップとか売り場にはやけに詳しかったんだよなぁ…
まさか、こういうことだったとはねぇ…

 「リリスさーん、脱いだよぉー」
 「…広くて落ち着かない、姉ちゃん…」
 「大丈夫だよ!すぐにフユも慣れる!」
 「はいはーい、ちょっとごめんよー」
測定器を出し、二人の背や横を測っていく
 「リリスさんくすぐったいです…」
 「あ、あんた姉ちゃんに何を…ふがあ!?」


…なぁ私が変態な目で見られそうなんだが………
これも立派(?)な仕事だ!

 もう風呂シーンを期待してた奴等!
文字だからって見てはいけない物もあるんだからな!?




 数分後、私と姉妹の二人は服を着替えて風呂場を出る

世の中、上手い話なんて無いからなー?このロリコン共!

 「何時もの服もいいけど、新しい服も良いなー」
 「私は…やっぱり落ち着かない……」
フユの方は馴染んでなさそうだな…まぁまだ二日も経ってないしな
そのわりにテロはもう馴染んでるようだな
 「よう、リリス…測ってきたか?」
 「このおっさん誰だ!?」
フユはマスターを…お、おっさん…w
 「…ん?そいつらが例の姉妹か」
 「……ぷっw」
 「おい、なんだよ?なぜ笑ってやがる?」
 「だって子供におっさんって言われてるってw」
 「…そんなに笑うことねぇだろ」
 「リリスさん、この人は?」
テロが不思議そうに尋ねる
 「私の仕事仲間のマスターさ」
 「マスターやリリスやら変な名前ばっかだな…」
 「リリスも俺も本名ではないからな…んで、嬢ちゃん達はコートが欲しんだっけな?」
 「…あ、は、はい!リリスさんみたいなカッコいい服が欲しいです!でも…どうしてそれを?」
 「私はどっちでも良いけどな…」
 「そうかい、ま、楽しみに待っていな依頼をされたからには造ってやるよ」
 「…造る?もしかしてリリスさん…」
急にテロが涙目になっていた…え、えっと……
 「少し時間掛かるがマスターの腕は私が保証しておくよ」
 「ふぇぇー!ありがとうございます!リリスさん!マスターさん!」
ちょっと嬉しいな……私もこうやって純粋に笑っていたかった……かな
 「んで、女王…二人のは測ったのか?」
 「ほらよ」
二人の体をメモった紙を渡す

 「…ふむふむ……ま、これくらいなら20分もあれば両方とも造れるぞ…ただ小さいから女王のより性能は薄目だ」
 「その辺りも改良しておかないとなー…」
 「ワクワクします!」
 「でも今日は二人共、寝るんだぞー夜更かしは子供には早いからな」
 「はーい!」



へ?一旦此所で区切るって?

今日はメタいことが多いな!?
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