ニアの頬袋

なこ

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食べられるのは

23 半R

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溢れてる!

「よ、汚れちゃう!」

なぜか呆然と佇んでいるラルフを他所に、ニアは押さえ込まれていたラルフの下から抜け出した。

ずるりと、ラルフの一物が抜け落ち、やっと圧迫感から解放される。

下の口と呼ばれた場所からは白濁が流れ落ち、ニアの太腿を濡らしている。

「シーツが汚れちゃう!団長、拭くの、何か拭くの、早く!」

「…………」

「もう、やだ、いっぱい出てきてる。聞いてますか?!」

いや、おかしいだろう。

なんでそんなにピンピンしているんだ?

普通、初めてであんなにされたら、ぐったりするだろ。

もっと、こう、嫌がるニアを嬲り倒して、あんあん言わせて、それを楽しむつもりだったはずだろ。

なんで、俺がいかされているんだ?

「もう!ああ、どうしよう!」

寝台のヘッドボードに両手をつき、四つん這いになって、ニアが叫んでいる。

ラルフに向かって突き出された尻は小さく丸く、その中心の蕾からはラルフの精液がつうっ、つうっーといく筋も流れ出て止まらない。

「まだたくさん出てきます!団長、団長ってば!」

俺が喰われる訳にはいかない。

そんな小さな愛らしい尻を突き出して、まだ俺を喰うつもりなのか?

「ねえ!ねえっ!き・こ・え・て・ま・す・かっ?!」

「聞こえている。もっと、欲しいんだな。」

「…はい?」

「だが、お前を喰うのは俺だ。」

「…へ?」

「今度は、あんなに早く達したりしない。」

団長ってば、また訳のわからないことを…

「ひっ!」

ニアの小さな丸いお尻が舐めまわされている。

「いや、だから、まだ、出ているのにっ!」

「まだだ、もっと、もっと、お前の中に出さないと…」

ニアが快楽に堕ち、ぐちゃぐちゃになるまで。

ラルフは小さな尻たぶを掴み、もう一度、ひくひくと蠢く蕾へと己の昂りを突き入れた。

「やっ、もう、終わったんじゃ…!」

「何言ってるだ、これからが、始まりだ。」

多分、二度目も先にいってしまったのはラルフだ。

三度目に、ようやく快感を拾ったニアが、ラルフの望む姿で達してくれた。

四度目、二人は揃って盛大に達した。

五度目の途中、コテージの外から狼の雄叫びが聞こえ、我にかえったニアが諭すと、ラルフはようやくニアから抜き出た。

シーツの汚れなんて、もはやどうでもいい。

気にするだけ無駄だった。

ぐちゃぐちゃで、べとべとになったそれの上に横たわり、ニアはやっとラルフから解放された。

「…帰る。」

「そうだな。明日は、仕事だった…。」

ラルフに綺麗に身体を拭いてもらい、服を着せられ、がくがくで歩けない身体を抱き抱えられ、ニアは帰ってきた。

「おかえりなさいませ、ラルフ様、ニア様。」

迎え出たのは執事のニックだ。

つやつやとすっきりした顔つきのラルフとは対照的に、ニアはぐったりと生気のない顔をしている。

いくぶん、出がけよりも、また一回り小さくなったかのように見える。

「夕飯は、まだですよね。何かお持ちしましょうか?ニア様、召し上がりたいものがございましたら…」

「ひ!嫌、もう無理です!もう、食べられない!」

いやいやと首を横に振るニアの首元には、赤い鬱血痕が至る所に散らされている。

「…ラルフ様。少し、やり過ぎでは…」

眉を顰める執事の横をすり抜け、ラルフはニアを抱えたまま私室へと向かった。

あんなに膨らんでいたニアのお腹は、もうぺったんこになってしまった。

「ニア、大丈夫だ。食べるのは上の口だ。何を喰う?腹が減っただろう?」

「…変態だった。やっぱり、変態。」

「そこも含めて好きになったんだろ?」

「…あのドキドキを返してっ!」

ラルフは盛大に笑った。

ニアは気がついていないんだろうか?

帰ると言って、連れて来られたのはラルフの邸だ。




ラルフが持ち帰った荷物からは、空になった香油の瓶が出てきた。

あれだけの量を全部使い切ったのか?

空の空瓶を眺め、ニックは感嘆した。

厨房に向かい、シェフに二人の帰宅を告げる。

「帰ってきましたよ。」

「ニア様も?」

「ええ。」

「やっぱりなあ。さすが、ラルフ様だ。」

「ぐったりされているので、食べやすいものを用意してあげて下さい。」

「了解。で、そっちの準備は?」

「終わりましたよ。当たり前じゃないですか。」

「さすが、有能な執事だ。」

「ニア様は持ち物が少ないようで、それほど手間取ることはなかったんです。」

「ニア様、いつ気がつくんだろうな。」

「明日にはわかるでしょう。」

「そうだな。じゃあ、腕によりをかけて準備するとしますか。」

「よろしくお願いします。」

執事はその足でラルフの私室横の一室へと向かった。

隣の主人の部屋からは、戯れ合うような声が聞こえてくる。

「…本当に少な過ぎて、驚きましたよ。」

薄暗い部屋の片隅には、ニアの私物が重なっている。

「記念です。どうぞ。」

コトリ、と小さな音が鳴る。

空の空瓶を荷物の脇に置くと、執事は静かに自分の部屋へと戻って行った。












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