運命と運命の人【完結】

第2章

ラグアル・1 R

リオと言う存在は、わたしの本能を強く刺激し、魅力してやまない。

片時も離れがたく、誰にも触れさせず、ずっと側に置いておきたい。

出会って1ヶ月程は、本当にリオしか見えていなかったように思う。

毎日激しくリオを抱いた。どんなに抱き潰しても、わたしの欲望は途絶えることなく、執着する気持ちは増すばかりだった。

「あ、あ、ラグ、、さまぁ、、、、もっと、、、もっと、、あああ、、」

涙目でわたしを見上げながら喘ぐリオの身体は、わたしの執着の跡で、そこかしこに赤く染まっている。

初めはぎこちなかったリオも、いつしか自分からわたしを求めるようになっている。

「リオ、リオ、リオ、愛している。」

「わたっ、わたしも、あいして、、、、、
あああ、ラグさま、あいして、ま、す」

リオの中に何度吐精したか、わからない。

わたしの子を孕めと、何度も何度も吐精した。

わたしの姿は、冷静に側からみれば、まさに、獣の姿、そのものであっただろう。



最後にユアンに会った日、

ユアンを見た瞬間に、

わたしは、ようやく理性を取り戻した。

ユアン、すまない、

ユアン、行かないでくれ、

ユアン、ユアン、

ユアン、わたしは獣になってしまったのだろうか

ユアン、わたしは今でもまだ、君を愛している


わたしの腕の中には、愛しい番がいる。