運命と運命の人【完結】

なこ

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第1章

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扉を隔てた廊下からでも、
激しい情交の気配を感じられる。

部屋の中からは、

唸るような喘ぎ声と
軋む音

そして、むせかえるように漂う、自分の婚約者の発情の匂い。

「ぁぁぁ、、、噛んで!!」

知らない男の声が聞こえる。

ユアンは目を見張る。

噛む?
番うの?

「あああああああ!!」

直後激しい叫び声があがる。

噛んだ?

何故?

一層濃くなる匂いに耐えきれず、
ユアンは膝から崩れ落ちる。

気持ち悪い。

何故。どうして?

込み上げる吐き気を抑えられず、
その場で、吐き出す。

吐いても吐いてもおさまらない。

情交の気配はより激しさを増している。


ユアンには、
どうすることもできなかった。



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