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公爵令嬢の受難 後編

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所変わって豪奢な屋敷の一室。
謎の若者に身請けされたアリオーナが、縛られることもなく豪奢な椅子に腰掛けていた。
目の前には、先程のフードの男が跪き、公爵令嬢の手に恭しくキスの挨拶をする。

「お嬢様、あのような場所からお救いできて本当に良かった…」

「…助け出してくれたこと、礼を言うわ。ところで、あなたは誰?」

「…私をお忘れですか?」

フードをあけると、そこには凄惨な雰囲気をまとった隻眼の若い男が居た。
片方だけの目は冷たく、そして刺すように鋭い視線だ。

「…ルキウス」

先程まで安堵に包まれていた公爵令嬢の声が、途端に硬く、そして少し怯えを含んだ。

「おやおや、私のような卑しい一使用人を覚えて頂けているとは光栄で…」

唇をやや歪め、皮肉な口調で男が礼を述べた。
その間も視線の鋭さには微塵のゆらぎも見えない。

「ところでお嬢様、わたくしはあなたにお願いがあるのです。そのためにこそあなたをお救いしたのですから」

「っ…申してみなさい」

男に気圧されながらも、アリオーナの持ち前の高慢さはそうそう消えるものではないようだ。
身の自由とともに、すっかり公爵令嬢の威厳を取り戻した彼女は早くも不遜な態度を取り始めていた。
かつての使用人を相手に、本来の性分を取り戻しつつあるのだろう。
そんなアリオーナから片時も視線を逸らさず、男が詰る。

「わたくしが隻眼になり、体のあちこちに不具が残ったのは…全てお嬢様の指図によるもの」

「…そうだったかしら?」

アリオーナにとって、使用人は奴隷のようなもので、多少の不手際に対して恐ろしく過酷な刑罰を与えてきたのだった。中には身体の一部や、命を失ったものもいるらしいが、アリオーナにとっては虫けらが潰れる程度にしか思えなかった。少なくとも、これまでは。

「忘れようはずもありません。ですから、謝って頂きたいのです、いますぐに、ここで土下座して」

「なっ…」

「土下座して詫びていただければ、許して差し上げましょう。身柄も自由にしてあげます」

「土下座など…できないわ!」

天よりも高いプライドの元公爵令嬢が、虫けら同然に扱ってきた使用人風情に土下座などできようはずもなかった。
男はその回答を予想していたかのように、どこか冷静な様子で頷く。
しかし、眼光に帯びる光は静かに鋭さを増していた。
あるいは、その光は狂気と呼ぶべきものかもしれなかった。

「その返事は想定通りです。…さすがはお嬢様、では、失礼して私の好きにやらせていただきます」

そう言って、男は無造作にアリオーナの鳩尾を殴りつけた。
突然振るわれた圧倒的な暴力に、なすすべもなく、アリオーナは苦悶の声を上げて床に崩れ落ちる。
更に追い打ちをかけるように、男の蹴りが鋭く、そして何度もアリオーナの腹部に突き刺さる。
アリオーナは声も出せず、あまりの痛みと衝撃、そして精神的ショックから、口の橋からただだらしなく涎を零し、うめき声ともつかぬ苦悶の声を絞り出していた。

「女に生まれたことを後悔するぐらい、遊んであげますよ」

男が、アリオーナの顔に唾を吐きかけ、先程蹴りつけた足でその美しい顔をゆっくりと踏みにじった。
殴られ、そして蹴りまで浴びせられた衝撃で一言も発せないままのアリオーナの両手足を手際よく縛り上げ、ドレスを捲り上げると、下着を容赦なく剥ぎ取った。
むき出しになった尻を高々と掲げさせ、四つん這いの体勢を取らせる。
アリオーナの女の園と、その上に佇む小さな蕾のような尻の穴が容赦なく男の前にさらけ出された。

「ふふ......アリオーナ様は処女でいらっしゃるとか。おっと、私は処女を散らす趣味はありませんのでどうか安心してください」

「なっ…なにを…」

かろうじて声を絞り出すアリオーナの返事は、あまりにか細く男に届いたかどうかもわからない。
男は部屋の片隅に用意されていた、どこか淫靡な道具箱のようなものから、ほっそりとした棒状の器具を取り出す。
小粒の美しい、そして根本に近づくにつれて少しずつ大きくなっていく数多の真珠が連なったそれを、アリオーナの口に無理やり含ませる。

「ふぁっ......やめ......やめなさい!」

「アリオーナ様、あまり聞き分けが悪いと両手足を切って貧民街に捨てますよ?」

男の目が、それが少しもただの脅しでないことを示していた。
怖気付いたアリオーナは、黙って真珠の棒をしゃぶりはじめた。

「もう十分濡れましたね…では、これでたのしく遊びましょうか」

「…ぅ…な、なにを…!」

男は楽しそうに棒を弄びながら、掲げられた尻の方に移動する。
そして、アリオーナの唾液でじっとりと湿った真珠の棒をゆっくりとアリオーナの可憐な菊花に押し当てていく。

「や…そんなところ…やめなさいっ!」

焦りと怯えに、一時的に痛みを忘れたアリオーナが必死の声で叱咤するが、男が聞き入れるはずもない。
真珠が一つずつ、ゆっくりと確実に、アリオーナのアナルにぬぷり、ぬぷりと滑り込んでいく。

「ん…んぐぅ…んぉぉっ…」

公爵令嬢の威厳など一瞬で吹き飛び、獣のような苦悶の声を上げるアリオーナ。
それまで異物を受け入れたことがない菊襞を、美しくもいやらしい真珠の淫具が責め立てていく。

「まだまだこんなものでは…」

男の手が容赦なく真珠を使って、アリオーナの奥深くへと迫っていく。

「んくっ......ふぁっ......おごっ......もう......やめて.......」

涎を垂らし、ときに獣じみた喘ぎ声をあげる合間に、アリオーナが渾身の努力で哀願すると、男が手を止めた。
ほっと安心したアリオーナが一息ついた瞬間、男が真珠棒を今度は引き出し始めた。

「あぐっ…あっ…あぁあッ…!」

引きずり出される真珠棒が直腸を淫らに刺戟し、アリオーナに耐え難いほどの快楽と苦痛をもたらす。

「あれ、出して欲しいんですか、入れて欲しいんですか?」

男が意地悪く質問するが、男も知らぬ女が突如として貫かれた地獄のような快楽に悶えるアリオーナに応える余裕はない。

「じゃあ、また入れてみましょうか」

「あっ......あぐっ...ンォッ......ひぁ......」

再び真珠棒を沈めていくと、アリオーナの体が面白いように痙攣する。
出しては戻し、戻しては出し、を繰り返すたびに、アリオーナの嬌声というには激しすぎる、臓腑の奥から放り出されるような鳴き声が部屋中に響いた。もはや公爵令嬢どころか、女でもない、惨めな雌の断末魔の声としか言いようがなかった。
アリオーナが転がされた部屋の床には、そこだけ大雨が降ったかのような染みが広がり、女の甘い匂いと腸液の独特の異臭が混じり合った、なんとも言えない凄まじい匂いが立ち込めており、責め苦の激しさが伺われた。

絶え間ない責め苦の結果として、腸液と愛液まみれになった真珠の棒を男が無造作に引き出し、アリオーナの鼻先に近づける。
異常な悪臭を放つそれを口にねじ込まれ、疲弊しきったアリオーナの顔がそれでも微かな屈辱に歪むのを、男が楽しそうに見ている。

「高貴なる公爵令嬢様の尻穴といえど、臭いものは臭いのですね」

「うっ…うぅぅっ…」

プライドがズタズタにされ、尻穴を徹底的に苛め抜かれたのみならず、自らの尻穴の匂いを嗅がされ、腸液を舐めさせられるという、屈辱の極みという言葉では到底足りぬ責め苦を味わったアリオーナに、先ほどまでの勝気な光はなかった。

それから更にしつこく数時間の間、真珠でアリオーナの肛門を散々弄んだ男は、ようやくズボンを脱ぎ、アリオーナに咥えさせることにした。

「ほら、あなたが蔑んだ使用人のチンポの味はどうですか?…噛んだら爪を全部剥がして焼きごてをあてますからそのつもりで」

「んぐおぅ…おほっ…むはっ…」

必死に男根を含むアリオーナの顔は嫌悪に歪むが、それでも男には逆らえない。
内申はいざ知らず、尻穴を責めぬかれ、己の生物としての脆弱さを嫌と言うほど認識させられたアリオーナの肉体に、抵抗する気力はかけらも残っていなかった。

「いやぁ、じつに下手くそですねぇ」

男が楽しそうに罵り、アリオーナの頭を抱え込んで固定したうえで、腰をわざと強く動かす。

「げほっ…くぷっ…あぐっ…げほげほぉっ…!」

喉奥を男根の激しい動きに犯されて、激しくえづくアリオーナの容貌は、涙と涎で見る影もなかった。

「そろそろいいかな」

男根をアリオーナの口から引き抜き、再び犬のように四つん這いにさせた。
猛々しく屹立したそれを、先ほどまでの調教ですっかり広がってしまったアリオーナの尻穴にねじこんでいく。

「あ…あぐっ…いたい…いたいっ!」

真珠棒であれほど長時間ほぐされたとはいえ、男の一物を受け入れるにはまだ足りなかったようだ。
苦悶の声とともに、アリオーナが尊厳のかけらも残さぬ表情で、白眼をむいて悶える。

「どうです、卑しい使用人にケツを犯される気分は?ハハハ、まるで犬のようですね」

「んぉっ…んぉぉっ…!」

はじめて味わう苦痛に、アリオーナの口から涎が泡のようにこぼれ落ち、男根と直腸が擦れる音がびちゃびちゃと部屋中に響いた。
時折、男が赤く膨らんだ陰核をつまむようにして刺激すると、雌の本能がなせる業なのか、尻穴がきゅっと締まり、愛液と腸液が混じり合って滴り落ちる。
恨み積もる公爵令嬢の尻穴をほしいままに犯している、という実感を男が存分に味わった瞬間、男根がひときわ膨らみ、その精をアリオーナの秘肛の奥へと深々と放ったのだった。
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