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一章 出会いの季節
出会いの季節 3
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「あのさコウスケ、まだ二ヶ月くらいしか経ってないんだけど」
呆れたように溜め息をつきながら、ディーテは僕の頬をペチペチしてくる。
今の僕は猫だから、これは鳥獣保護法で訴えることができるんじゃないか? などとバカなことを考えていると、彼女は僕の背中を摘まんで自分の顔に近付けた。
「ニヒヒ」
ホレたか?
ベチッ!
―――いたっ!
おもいっきり額にデコピンしてきた。
「仏の顔も三度まで、て言葉があるよね?」
仏じゃなくて、駄女神でしょ?
「なぁ―――にぃ―――?」
―――痛い痛い痛い!
連続でデコピンしてきた。
「ディーテさん。あんまり苛めちゃいけませんよ」
「だって姉さん」
ディーテの手からサリアは僕を奪い取ると、赤子をあやすように両腕で抱えた。
「すっかり可愛らしくなりましたね、コウスケさん」
仰向けになった僕のお腹をわさわさしてくる。
―――ゴロゴロゴロゴロ……
猫になってから初めて喉をならした。
なかなか気持ちいいもんだ。
気付いたら僕は本能のままにサリアの手を舐めていた。
「あらあら」
「姉さん! いつまでやってるのよ」
ディーテは堪らず声をあげるが、サリアは首を傾げるだけで僕を撫でる手を止めはしない。
「姉さん! こいつ、二ヶ月もしない内に死んだのよ!」
「まだ死んではいないわよ。時間の問題でしょうけどね」
「だったら何でそんなに呑気にしてるのよ!」
「まあまあディーテさん。私だってね、まさかこんなに早くコウスケさんが戻ってくるとは思ってなかったんですもの。ねぇ」
顎の下をなでなでしながら僕に話しかけてくる。
ハッキリ言って、頭がぼうっとしていて意味が理解できていない。
怒られてるのかな?
「コウスケさん? たった二節でここに舞い戻ってくるなんて、一体どういうことなんでしょうねぇ?」
怒られてますね。
だってちょっと痛いもん。撫で方が。
―――ゴメンナサイ。
「はい、よくできました。コウスケさんはいい子ですねぇ」
あ、撫で方が優しくなった。
「姉さん!? いいのそれで!?」
「いいも何も、私たちに今できることは特にないですしね」
「どうするのよ!?」
「どうしましょう」
何か僕、今死にかけているらしい。
「やっと分かった?」
サリアの撫で方、めっちゃ気持ちいい。
んん―――。テクニシャン。
「聞けよ!!」
「まあまあ。きっとコウスケさんは助かりますよ」
―――え? そうなの?
「そうなの? て、あんたねぇ」
「だって新キャラが勿体な、ゲホゲホ……。 これを見てください、コウスケさん」
何か誤魔化したなぁ。
「誤魔化してませんよ」
どうやら触れてはいけないみたいだ。笑顔が怖い。
「では」とサリアが空に手をかざすと、直径五十センチほどの球体が現れた。
その中心にはあの時の女性たちが映っていた。
―――☆―――☆―――
ナトゥビア中央に位置するコントーラ大陸、その西の端にはレトラバという小さな町があり、その町を半円球場に囲うように黄昏の森があった。
この黄昏の森には三強と呼ばれる、ヒエラルキーの頂点に位置するボスモンスターがおり、これまで幾人もの冒険者の侵入を防いできた。
その内の一体、アーマードベアーを倒した三人は、瀕死の一匹の小さな獣を前に涙ぐんでいた。
「この子が助けてくれなかったら、私たちは……」
「ナスカさん……」
「ナスカ……」
片腕で猫を抱き上げ鼻水を垂らして嗚咽を上げる彼女に、ウェンディは後ろから優しく抱きしめ、ハルカは動かなくなった彼女の肩に貼付薬を貼りながら鼻を啜っていた。
「どうすればいい? どうしてあげればいい?」
「一つだけ……、一つだけ、方法があるかもしれないですわ」
ウェンディの言葉に二人はビクりと視線を向けた。
「それは何なの!!」
「ちょっ、ナスカ! 落ち着いて!」
ぐるんと勢いよく振り向いた拍子に肩の貼付薬が取れてしまい、慌ててハルカは貼り直す。
「単なる噂なんです……。二人も知ってるでしょ。この奥に、あの……」
「魔導士シュナ・プロバンス……」
三年ほど前までレトラバの町には一人の魔導士がいた。
名をシュナ・プロバンス。ハルカの魔術の師匠である。
彼女は町で小さな私塾を開き、貧しいながらも細々と暮らしていた。
しかしある日を境に彼女は姿を消した。
何があったのか、弟子であるハルカですら知らなかった。
小さな町の中のこと、そこには数々の噂がたった。
やれ男ができたの、昔の男が連れ去りにきただのと下世話なことから、実は彼女は魔神討伐の勇者の一人で、都市での生活が嫌でこの町に移ってきたが見つかってしまい連れ戻された、などと妙に真実味のあるものまであった。
あれから三年。
この森でシュナを見かけたという話が真しやかに流れた。
しかし、この森には三強がいて危険すぎるため誰もその噂を確かめるものがいなかった。
そんな時だ。ナスカがこの依頼を見つけたのは。
この夏と秋の変わり目の二週間の間しか採集できないイサカ草の採集が彼女の目に止まった。
イサカ草は薬草のように万人が有り難がるようなものではない。しかし、イサカ草には採集依頼が出るほどの価値がある。それは火薬である。
このイサカ草、一月乾かしある行程を施すと硫黄が取れるのだ。そのためこのイサカ草は知る人ぞ知る植物であり、必ずこの時期には採集依頼が出るのだか、この森にわざわざ採集しにくる者は少い。
そのためこの依頼は採集モノにしては割りが良く、そのついでにでもシュナのことが分かればいいとナスカは思っていたのだが。
「行ってみよう。ハルカ」
「……」
ハルカは押し黙り、ナスカに施していた包帯の手を止めて俯いた。
「ハルカ?」
「あたしだってね……、会えるもんなら先生に会いたいわよ!」
彼女がどれ程シュナのことを心配しているか、二人は知っている。
だから彼女は単なる噂にすがり、博打を打とうとするのが我慢ならなかった。
「本当に先生がいるならいいけど、いなかったらあたしたち、ここで死ぬかもしれないのよ!」
「……」
「それにこの子だって……」
ハルカはそう言ってナスカの前に膝を着くと、彼女が抱いている猫の頭を優しく撫でた。ハイヒールをかけたおかげで体力は回復しているが、根本的な怪我が治っていない。このままでは時間の問題である。
「きっといるよ……」
「そんな無責任なこと言わないで!」
「だってこのままじゃ……。それに、ここから町に帰っても間に合うかどうか」
ハルカの気持ちとは裏腹に、今すぐ手を打たなければいけない状態なのだ。それが例え、噂にすがるだけの賭けだったとしても。
「ハルカ……」
彼女は目をふせる。
自分の感情を優先させている場合ではない。
ナスカの言う通り、町に戻っていたら間に合わないのだ。
「分かったわ……。確か、南西の大岩近くの沢の辺りだったわね」
ナスカから猫を奪い取ると、「行くわよ」と立ち上がった。
二人は頷き、ウェンディはナスカに肩を貸しながら歩き出した。
やがて日も暮れ、西日が三人の影を細長く見せる頃には目的の大岩近くまでたどり着いていた。
大岩の影の窪みにナスカを座らせ瀕死の猫を渡すと、ハルカとウェンディは「見てくるわ」と息を殺して沢の方へと歩いていった。
「気をつけて、二人とも」
「分かってる」
その背中に小さな声がかけられると、二人は静かに頷いた。
「人が住むのでしたら、水辺に沿って歩いていば、あるいは……」
「そうね。ただ、近すぎるとモンスターに襲われるかもしれないから、少し離れた場所も探した方がいいわね」
こういった探索の際は、人数がいるなら別れて探した方が効率的だ。
しかし今の二人は心情的に別行動を取ろうという発想ができなかった。
ハルカは比較的軽傷ですんでいたが、ウェンディはアーマードベアーに吹き飛ばされた際に打ち付けた背中が未だに軋む。その上右足の傷はハルカのハイヒールのお陰で大分楽にはなったが、血が止まった訳ではなかった。
だから今の二人には碌な会話も浮かばなかった。
口を開けばきっと気の滅入る話ししか出てこない。
「……」
ハルカは脂汗を流すウェンディに時折気遣わしげな視線は向けても、言葉をかけることはできなかった。
暫く沢に沿って歩くと、やがて湧き水の源流近くまで来たのか、沢の幅が徐々に小さくなった。
ここまで歩いてきて何の手がかりもなかった。
相変わらず言葉は交わさなかったが、お互いにやるせない悲壮感だけは漂わせていた。
呆れたように溜め息をつきながら、ディーテは僕の頬をペチペチしてくる。
今の僕は猫だから、これは鳥獣保護法で訴えることができるんじゃないか? などとバカなことを考えていると、彼女は僕の背中を摘まんで自分の顔に近付けた。
「ニヒヒ」
ホレたか?
ベチッ!
―――いたっ!
おもいっきり額にデコピンしてきた。
「仏の顔も三度まで、て言葉があるよね?」
仏じゃなくて、駄女神でしょ?
「なぁ―――にぃ―――?」
―――痛い痛い痛い!
連続でデコピンしてきた。
「ディーテさん。あんまり苛めちゃいけませんよ」
「だって姉さん」
ディーテの手からサリアは僕を奪い取ると、赤子をあやすように両腕で抱えた。
「すっかり可愛らしくなりましたね、コウスケさん」
仰向けになった僕のお腹をわさわさしてくる。
―――ゴロゴロゴロゴロ……
猫になってから初めて喉をならした。
なかなか気持ちいいもんだ。
気付いたら僕は本能のままにサリアの手を舐めていた。
「あらあら」
「姉さん! いつまでやってるのよ」
ディーテは堪らず声をあげるが、サリアは首を傾げるだけで僕を撫でる手を止めはしない。
「姉さん! こいつ、二ヶ月もしない内に死んだのよ!」
「まだ死んではいないわよ。時間の問題でしょうけどね」
「だったら何でそんなに呑気にしてるのよ!」
「まあまあディーテさん。私だってね、まさかこんなに早くコウスケさんが戻ってくるとは思ってなかったんですもの。ねぇ」
顎の下をなでなでしながら僕に話しかけてくる。
ハッキリ言って、頭がぼうっとしていて意味が理解できていない。
怒られてるのかな?
「コウスケさん? たった二節でここに舞い戻ってくるなんて、一体どういうことなんでしょうねぇ?」
怒られてますね。
だってちょっと痛いもん。撫で方が。
―――ゴメンナサイ。
「はい、よくできました。コウスケさんはいい子ですねぇ」
あ、撫で方が優しくなった。
「姉さん!? いいのそれで!?」
「いいも何も、私たちに今できることは特にないですしね」
「どうするのよ!?」
「どうしましょう」
何か僕、今死にかけているらしい。
「やっと分かった?」
サリアの撫で方、めっちゃ気持ちいい。
んん―――。テクニシャン。
「聞けよ!!」
「まあまあ。きっとコウスケさんは助かりますよ」
―――え? そうなの?
「そうなの? て、あんたねぇ」
「だって新キャラが勿体な、ゲホゲホ……。 これを見てください、コウスケさん」
何か誤魔化したなぁ。
「誤魔化してませんよ」
どうやら触れてはいけないみたいだ。笑顔が怖い。
「では」とサリアが空に手をかざすと、直径五十センチほどの球体が現れた。
その中心にはあの時の女性たちが映っていた。
―――☆―――☆―――
ナトゥビア中央に位置するコントーラ大陸、その西の端にはレトラバという小さな町があり、その町を半円球場に囲うように黄昏の森があった。
この黄昏の森には三強と呼ばれる、ヒエラルキーの頂点に位置するボスモンスターがおり、これまで幾人もの冒険者の侵入を防いできた。
その内の一体、アーマードベアーを倒した三人は、瀕死の一匹の小さな獣を前に涙ぐんでいた。
「この子が助けてくれなかったら、私たちは……」
「ナスカさん……」
「ナスカ……」
片腕で猫を抱き上げ鼻水を垂らして嗚咽を上げる彼女に、ウェンディは後ろから優しく抱きしめ、ハルカは動かなくなった彼女の肩に貼付薬を貼りながら鼻を啜っていた。
「どうすればいい? どうしてあげればいい?」
「一つだけ……、一つだけ、方法があるかもしれないですわ」
ウェンディの言葉に二人はビクりと視線を向けた。
「それは何なの!!」
「ちょっ、ナスカ! 落ち着いて!」
ぐるんと勢いよく振り向いた拍子に肩の貼付薬が取れてしまい、慌ててハルカは貼り直す。
「単なる噂なんです……。二人も知ってるでしょ。この奥に、あの……」
「魔導士シュナ・プロバンス……」
三年ほど前までレトラバの町には一人の魔導士がいた。
名をシュナ・プロバンス。ハルカの魔術の師匠である。
彼女は町で小さな私塾を開き、貧しいながらも細々と暮らしていた。
しかしある日を境に彼女は姿を消した。
何があったのか、弟子であるハルカですら知らなかった。
小さな町の中のこと、そこには数々の噂がたった。
やれ男ができたの、昔の男が連れ去りにきただのと下世話なことから、実は彼女は魔神討伐の勇者の一人で、都市での生活が嫌でこの町に移ってきたが見つかってしまい連れ戻された、などと妙に真実味のあるものまであった。
あれから三年。
この森でシュナを見かけたという話が真しやかに流れた。
しかし、この森には三強がいて危険すぎるため誰もその噂を確かめるものがいなかった。
そんな時だ。ナスカがこの依頼を見つけたのは。
この夏と秋の変わり目の二週間の間しか採集できないイサカ草の採集が彼女の目に止まった。
イサカ草は薬草のように万人が有り難がるようなものではない。しかし、イサカ草には採集依頼が出るほどの価値がある。それは火薬である。
このイサカ草、一月乾かしある行程を施すと硫黄が取れるのだ。そのためこのイサカ草は知る人ぞ知る植物であり、必ずこの時期には採集依頼が出るのだか、この森にわざわざ採集しにくる者は少い。
そのためこの依頼は採集モノにしては割りが良く、そのついでにでもシュナのことが分かればいいとナスカは思っていたのだが。
「行ってみよう。ハルカ」
「……」
ハルカは押し黙り、ナスカに施していた包帯の手を止めて俯いた。
「ハルカ?」
「あたしだってね……、会えるもんなら先生に会いたいわよ!」
彼女がどれ程シュナのことを心配しているか、二人は知っている。
だから彼女は単なる噂にすがり、博打を打とうとするのが我慢ならなかった。
「本当に先生がいるならいいけど、いなかったらあたしたち、ここで死ぬかもしれないのよ!」
「……」
「それにこの子だって……」
ハルカはそう言ってナスカの前に膝を着くと、彼女が抱いている猫の頭を優しく撫でた。ハイヒールをかけたおかげで体力は回復しているが、根本的な怪我が治っていない。このままでは時間の問題である。
「きっといるよ……」
「そんな無責任なこと言わないで!」
「だってこのままじゃ……。それに、ここから町に帰っても間に合うかどうか」
ハルカの気持ちとは裏腹に、今すぐ手を打たなければいけない状態なのだ。それが例え、噂にすがるだけの賭けだったとしても。
「ハルカ……」
彼女は目をふせる。
自分の感情を優先させている場合ではない。
ナスカの言う通り、町に戻っていたら間に合わないのだ。
「分かったわ……。確か、南西の大岩近くの沢の辺りだったわね」
ナスカから猫を奪い取ると、「行くわよ」と立ち上がった。
二人は頷き、ウェンディはナスカに肩を貸しながら歩き出した。
やがて日も暮れ、西日が三人の影を細長く見せる頃には目的の大岩近くまでたどり着いていた。
大岩の影の窪みにナスカを座らせ瀕死の猫を渡すと、ハルカとウェンディは「見てくるわ」と息を殺して沢の方へと歩いていった。
「気をつけて、二人とも」
「分かってる」
その背中に小さな声がかけられると、二人は静かに頷いた。
「人が住むのでしたら、水辺に沿って歩いていば、あるいは……」
「そうね。ただ、近すぎるとモンスターに襲われるかもしれないから、少し離れた場所も探した方がいいわね」
こういった探索の際は、人数がいるなら別れて探した方が効率的だ。
しかし今の二人は心情的に別行動を取ろうという発想ができなかった。
ハルカは比較的軽傷ですんでいたが、ウェンディはアーマードベアーに吹き飛ばされた際に打ち付けた背中が未だに軋む。その上右足の傷はハルカのハイヒールのお陰で大分楽にはなったが、血が止まった訳ではなかった。
だから今の二人には碌な会話も浮かばなかった。
口を開けばきっと気の滅入る話ししか出てこない。
「……」
ハルカは脂汗を流すウェンディに時折気遣わしげな視線は向けても、言葉をかけることはできなかった。
暫く沢に沿って歩くと、やがて湧き水の源流近くまで来たのか、沢の幅が徐々に小さくなった。
ここまで歩いてきて何の手がかりもなかった。
相変わらず言葉は交わさなかったが、お互いにやるせない悲壮感だけは漂わせていた。
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