4 / 5
第一章
2話
しおりを挟む
───────『しまったのお……。こりゃ、やらかしたぞ。わしは神じゃ。わしの声を聞いてほしい。すまんな。朝日奈くん…。君のリアルは君がしていたRPGゲームの世界なってしまったんだ。わしを許しておくれ…。楽しむんじゃよ』────────
▼
は?神......?神様の声。俺はその話しをすぐに理解が追いつかなかった。リアルが俺のしていたRPGゲームの世界になってしまったなんて......。楽しむんじゃよって言われても…。俺は現実をまだ信じられずにいた。だが、信じざるを得ないことが目の前で起きてるんだもんな…。
▽
そう考えながらボーッとしていたら、女の子から何やら疑いの顔を浮かべられ、声かけられた。
「この方は何ですか?......」
「お、俺?俺は......」
と俺は返答に悩んだ。すると、そうだったと言わんばかりに目を大きくして茶色の猫の少年が手をポンッと叩いて、口を開いた。
「ごめんなさい!お兄さん......。僕たちの紹介まだだったよね!」
「ペテ様......!こんな見知らぬ者に名を名乗らなくてもいいので......ふぎゃ」
茶色の猫の少年は少し背の高い彼女の口元に背伸びして手で塞いだ。彼女は喋っていた途中に塞がれ、変な声が出た。
周りの少年らはその光景を見てプフッと笑みを浮かべた。そして、茶色の猫の少年は彼女の口元にやった手を離して、左手を口元に運びコホンッと咳払いして、場の空気を静かにさせた。
「では、自己紹介をします。僕の名前はペテ・リシャールです。ペテと呼んでくださればいいですよ」
とペテと名乗った茶色の猫の少年がにこやかに言った。ペテは目がゴールドで耳、尻尾が薄い茶色。髪の色ははちみつ色。ペテを見るとソマリ猫の特徴がある。それに続き、目の色はエメラルドグリーンで耳、尻尾はグレーで髪の色は紺色の黒猫の少年が口を開く。この子はロシアンブルーだろうな。
「俺の名前はレオ・ルチアーノです。レオと呼んでください。俺はまだ未熟ですが、見習い剣士をしています!」
「僕の名前はルノー・プロスペールです。ルノーと呼んでほしいです。僕はこう見えても僕は道具のことなら何でも作れる道具士してます」
と白猫の少年は穏やかな笑顔で言う。目の色は金銅色で耳、尻尾が真っ白。髪は太陽に当たると銀色に光る白色。 この子はペルシャ猫だ。この子たちの年齢は推定11歳だな。僕はそんな少年らに癒されながらも気がかりが頭に浮かんで離れず聞いた。それはペテがキャラメ国と言う国の王子と言うことだ。だが、ペテの口からは何があったのか説明されていない。気になって当たり前だよな…。
すると、ペテは彼女の腕にクイクイと肘でやった。彼女はどこか困惑しながらも口を開いて、自己紹介をした。
「私はキャミル・シャンディーです。ペテ様の姫騎士をしています......」
と彼女は言った。彼女は猫の獣人ではなかった。だが、姫騎士ってことはやっぱりペテはどこかの大きな城の王子か…。俺は理解したと思いながらも聞いた。
「ねぇ、君は王子なんだよね?何でギルド作ったの?」
するとペテは眉尻を下げ、悲しげな顔を浮かべた。
「はい......。僕はキャラメ国の王子です…。ですが、もう王子ではありませんっ!」
「ペテ様......!?何を仰ってるんですか!ペテ様は王子ですよ!」
ペテの言葉に戸惑い、焦って彼女は言う。だが、ペテは彼女の言葉に耳ともせず言う。
「僕はギルドを作るのが夢だったんです…。あの窮屈な生活から出て自由になりたかったから......」
するとレオとルノーは言い知れない気持ちを理解しているようでペテに同情の顔を向ける。
「僕は宮殿から1人で出たのは初めてじゃないんです。僕が8歳の時にもお父様、お母様にバレずに国から外に出ました。
そしたら、僕はゴーレムに襲われそうになって、その時に僕はある冒険者に助けられたんです…。その人のギルドは大きかったです。すごく素敵だったんです。
その人を僕は探しているギルドマスターなんです。その人は貴方様に似ていた…」
「俺に似てた......」
俺は真剣に言うペテの言葉を聞き入った。そんなことがあったんだな。大きなギルド......。大きなギルドか……。
「貴方様の名前を聞いてもいいですか?」
とペテに言われ、俺はハッとして名乗った。
「俺の名前は朝日奈 伴。朝日奈でも伴でも好きに呼んでいいよ!」
「朝日奈......」
「うん!朝日奈!親しみを込めて、俺も呼びすてでいいから。それと話す時は敬語じゃなくていいよ」
ペテは呟く。ペテ、レオ、ルノーはキョトンとした顔で俺を見る......。何やら気になるがいいや。キャミルはペテの後ろに背を丸めて、隠れてる。まだ俺のことを信用していないらしい。
うーん、悲しいな…。俺は女子に好かれないタチだもんな......。叶だって、俺のことじゃなくて、あいつらが好きだったんだろうから......。俺は好きだったけど、積極的に声掛けれなかったからな......。逆に裏腹な態度ばかりしていた。
▼
は?神......?神様の声。俺はその話しをすぐに理解が追いつかなかった。リアルが俺のしていたRPGゲームの世界になってしまったなんて......。楽しむんじゃよって言われても…。俺は現実をまだ信じられずにいた。だが、信じざるを得ないことが目の前で起きてるんだもんな…。
▽
そう考えながらボーッとしていたら、女の子から何やら疑いの顔を浮かべられ、声かけられた。
「この方は何ですか?......」
「お、俺?俺は......」
と俺は返答に悩んだ。すると、そうだったと言わんばかりに目を大きくして茶色の猫の少年が手をポンッと叩いて、口を開いた。
「ごめんなさい!お兄さん......。僕たちの紹介まだだったよね!」
「ペテ様......!こんな見知らぬ者に名を名乗らなくてもいいので......ふぎゃ」
茶色の猫の少年は少し背の高い彼女の口元に背伸びして手で塞いだ。彼女は喋っていた途中に塞がれ、変な声が出た。
周りの少年らはその光景を見てプフッと笑みを浮かべた。そして、茶色の猫の少年は彼女の口元にやった手を離して、左手を口元に運びコホンッと咳払いして、場の空気を静かにさせた。
「では、自己紹介をします。僕の名前はペテ・リシャールです。ペテと呼んでくださればいいですよ」
とペテと名乗った茶色の猫の少年がにこやかに言った。ペテは目がゴールドで耳、尻尾が薄い茶色。髪の色ははちみつ色。ペテを見るとソマリ猫の特徴がある。それに続き、目の色はエメラルドグリーンで耳、尻尾はグレーで髪の色は紺色の黒猫の少年が口を開く。この子はロシアンブルーだろうな。
「俺の名前はレオ・ルチアーノです。レオと呼んでください。俺はまだ未熟ですが、見習い剣士をしています!」
「僕の名前はルノー・プロスペールです。ルノーと呼んでほしいです。僕はこう見えても僕は道具のことなら何でも作れる道具士してます」
と白猫の少年は穏やかな笑顔で言う。目の色は金銅色で耳、尻尾が真っ白。髪は太陽に当たると銀色に光る白色。 この子はペルシャ猫だ。この子たちの年齢は推定11歳だな。僕はそんな少年らに癒されながらも気がかりが頭に浮かんで離れず聞いた。それはペテがキャラメ国と言う国の王子と言うことだ。だが、ペテの口からは何があったのか説明されていない。気になって当たり前だよな…。
すると、ペテは彼女の腕にクイクイと肘でやった。彼女はどこか困惑しながらも口を開いて、自己紹介をした。
「私はキャミル・シャンディーです。ペテ様の姫騎士をしています......」
と彼女は言った。彼女は猫の獣人ではなかった。だが、姫騎士ってことはやっぱりペテはどこかの大きな城の王子か…。俺は理解したと思いながらも聞いた。
「ねぇ、君は王子なんだよね?何でギルド作ったの?」
するとペテは眉尻を下げ、悲しげな顔を浮かべた。
「はい......。僕はキャラメ国の王子です…。ですが、もう王子ではありませんっ!」
「ペテ様......!?何を仰ってるんですか!ペテ様は王子ですよ!」
ペテの言葉に戸惑い、焦って彼女は言う。だが、ペテは彼女の言葉に耳ともせず言う。
「僕はギルドを作るのが夢だったんです…。あの窮屈な生活から出て自由になりたかったから......」
するとレオとルノーは言い知れない気持ちを理解しているようでペテに同情の顔を向ける。
「僕は宮殿から1人で出たのは初めてじゃないんです。僕が8歳の時にもお父様、お母様にバレずに国から外に出ました。
そしたら、僕はゴーレムに襲われそうになって、その時に僕はある冒険者に助けられたんです…。その人のギルドは大きかったです。すごく素敵だったんです。
その人を僕は探しているギルドマスターなんです。その人は貴方様に似ていた…」
「俺に似てた......」
俺は真剣に言うペテの言葉を聞き入った。そんなことがあったんだな。大きなギルド......。大きなギルドか……。
「貴方様の名前を聞いてもいいですか?」
とペテに言われ、俺はハッとして名乗った。
「俺の名前は朝日奈 伴。朝日奈でも伴でも好きに呼んでいいよ!」
「朝日奈......」
「うん!朝日奈!親しみを込めて、俺も呼びすてでいいから。それと話す時は敬語じゃなくていいよ」
ペテは呟く。ペテ、レオ、ルノーはキョトンとした顔で俺を見る......。何やら気になるがいいや。キャミルはペテの後ろに背を丸めて、隠れてる。まだ俺のことを信用していないらしい。
うーん、悲しいな…。俺は女子に好かれないタチだもんな......。叶だって、俺のことじゃなくて、あいつらが好きだったんだろうから......。俺は好きだったけど、積極的に声掛けれなかったからな......。逆に裏腹な態度ばかりしていた。
7
お気に入りに追加
3
あなたにおすすめの小説

二度目の勇者は救わない
銀猫
ファンタジー
異世界に呼び出された勇者星谷瞬は死闘の果てに世界を救い、召喚した王国に裏切られ殺された。
しかし、殺されたはずの殺されたはずの星谷瞬は、何故か元の世界の自室で目が覚める。
それから一年。人を信じられなくなり、クラスから浮いていた瞬はクラスメイトごと異世界に飛ばされる。飛ばされた先は、かつて瞬が救った200年後の世界だった。
復讐相手もいない世界で思わぬ二度目を得た瞬は、この世界で何を見て何を成すのか?
昔なろうで投稿していたものになります。

鑑定能力で恩を返す
KBT
ファンタジー
どこにでもいる普通のサラリーマンの蔵田悟。
彼ははある日、上司の悪態を吐きながら深酒をし、目が覚めると見知らぬ世界にいた。
そこは剣と魔法、人間、獣人、亜人、魔物が跋扈する異世界フォートルードだった。
この世界には稀に異世界から《迷い人》が転移しており、悟もその1人だった。
帰る方法もなく、途方に暮れていた悟だったが、通りすがりの商人ロンメルに命を救われる。
そして稀少な能力である鑑定能力が自身にある事がわかり、ブロディア王国の公都ハメルンの裏通りにあるロンメルの店で働かせてもらう事になった。
そして、ロンメルから店の番頭を任された悟は《サト》と名前を変え、命の恩人であるロンメルへの恩返しのため、商店を大きくしようと鑑定能力を駆使して、海千山千の商人達や荒くれ者の冒険者達を相手に日夜奮闘するのだった。

何故か転生?したらしいので【この子】を幸せにしたい。
くらげ
ファンタジー
俺、 鷹中 結糸(たかなか ゆいと) は…36歳 独身のどこにでも居る普通のサラリーマンの筈だった。
しかし…ある日、会社終わりに事故に合ったらしく…目が覚めたら細く小さい少年に転生?憑依?していた!
しかも…【この子】は、どうやら家族からも、国からも、嫌われているようで……!?
よし!じゃあ!冒険者になって自由にスローライフ目指して生きようと思ったのに何故か色々と巻き込まれてしまい……?!
「これ…スローライフ目指せるのか?」
この物語は、【この子】と俺が…この異世界で幸せスローライフを目指して奮闘する物語!
老女召喚〜聖女はまさかの80歳?!〜城を追い出されちゃったけど、何か若返ってるし、元気に異世界で生き抜きます!〜
二階堂吉乃
ファンタジー
瘴気に脅かされる王国があった。それを祓うことが出来るのは異世界人の乙女だけ。王国の幹部は伝説の『聖女召喚』の儀を行う。だが現れたのは1人の老婆だった。「召喚は失敗だ!」聖女を娶るつもりだった王子は激怒した。そこら辺の平民だと思われた老女は金貨1枚を与えられると、城から追い出されてしまう。実はこの老婆こそが召喚された女性だった。
白石きよ子・80歳。寝ていた布団の中から異世界に連れてこられてしまった。始めは「ドッキリじゃないかしら」と疑っていた。頼れる知り合いも家族もいない。持病の関節痛と高血圧の薬もない。しかし生来の逞しさで異世界で生き抜いていく。
後日、召喚が成功していたと分かる。王や重臣たちは慌てて老女の行方を探し始めるが、一向に見つからない。それもそのはず、きよ子はどんどん若返っていた。行方不明の老聖女を探す副団長は、黒髪黒目の不思議な美女と出会うが…。
人の名前が何故か映画スターの名になっちゃう天然系若返り聖女の冒険。全14話+間話8話。

特殊部隊の俺が転生すると、目の前で絶世の美人母娘が犯されそうで助けたら、とんでもないヤンデレ貴族だった
なるとし
ファンタジー
鷹取晴翔(たかとりはると)は陸上自衛隊のとある特殊部隊に所属している。だが、ある日、訓練の途中、不慮の事故に遭い、異世界に転生することとなる。
特殊部隊で使っていた武器や防具などを召喚できる特殊能力を謎の存在から授かり、目を開けたら、絶世の美女とも呼ばれる母娘が男たちによって犯されそうになっていた。
武装状態の鷹取晴翔は、持ち前の優秀な身体能力と武器を使い、その母娘と敷地にいる使用人たちを救う。
だけど、その母と娘二人は、
とおおおおんでもないヤンデレだった……
第3回次世代ファンタジーカップに出すために一部を修正して投稿したものです。
ボッチになった僕がうっかり寄り道してダンジョンに入った結果
安佐ゆう
ファンタジー
第一の人生で心残りがあった者は、異世界に転生して未練を解消する。
そこは「第二の人生」と呼ばれる世界。
煩わしい人間関係から遠ざかり、のんびり過ごしたいと願う少年コイル。
学校を卒業したのち、とりあえず幼馴染たちとパーティーを組んで冒険者になる。だが、コイルのもつギフトが原因で、幼馴染たちのパーティーから追い出されてしまう。
ボッチになったコイルだったが、これ幸いと本来の目的「のんびり自給自足」を果たすため、町を出るのだった。
ロバのポックルとのんびり二人旅。ゴールと決めた森の傍まで来て、何気なくフラっとダンジョンに立ち寄った。そこでコイルを待つ運命は……
基本的には、ほのぼのです。
設定を間違えなければ、毎日12時、18時、22時に更新の予定です。

クラス転移したけど、皆さん勘違いしてません?
青いウーパーと山椒魚
ファンタジー
加藤あいは高校2年生。
最近ネット小説にハマりまくっているごく普通の高校生である。
普通に過ごしていたら異世界転移に巻き込まれた?
しかも弱いからと森に捨てられた。
いやちょっとまてよ?
皆さん勘違いしてません?
これはあいの不思議な日常を書いた物語である。
本編完結しました!
相変わらず話ごちゃごちゃしていると思いますが、楽しんでいただけると嬉しいです!
1話は1000字くらいなのでササッと読めるはず…

孤児院で育った俺、ある日目覚めたスキル、万物を見通す目と共に最強へと成りあがる
シア07
ファンタジー
主人公、ファクトは親の顔も知らない孤児だった。
そんな彼は孤児院で育って10年が経った頃、突如として能力が目覚める。
なんでも見通せるという万物を見通す目だった。
目で見れば材料や相手の能力がわかるというものだった。
これは、この――能力は一体……なんなんだぁぁぁぁぁぁぁ!?
その能力に振り回されながらも孤児院が魔獣の到来によってなくなり、同じ孤児院育ちで幼馴染であるミクと共に旅に出ることにした。
魔法、スキルなんでもあるこの世界で今、孤児院で育った彼が個性豊かな仲間と共に最強へと成りあがる物語が今、幕を開ける。
※他サイトでも連載しています。
大体21:30分ごろに更新してます。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる