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第一章
1話
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───────『ここどこなんだ?』
伴は目を開けると霧の濃い森の中にいた。伴は驚いて、周りを見渡す。そして、伴は腕や足を動かす度に重りを感じ、身体を触ってみる。すると、朝日奈 伴はあることに気付いた。服装が伴のRPGゲームのキャラの服装である上級冒険者のかぶとに上級冒険者のころもに上級冒険者の大きな盾に剣を持っていたのだ。そして、目の前に目を向けるとそこには、大きなドラゴンがいた。
そして、ドラゴンは火を吹こうとしている所だった。伴は何が何だか分からず、とにかく走った。木に隠れたりととにかく逃げ回った。だが、ドラゴンは追いかけてくるばかりだった。
───────この状況はなんなんだよっ!これ現実かよ!
伴は走るが、振り向けば、振り向くほど、ドラゴンは近付いてくる。そして、ドラゴンは火を吹いた。
伴は寸止めの所でしゃがんで盾で身を守った。
「…こわっ!俺を食べても......。……俺は......美味しくありませんっ!ドラゴン様っ!」
伴は目に涙を浮かべ、半べそにそんなことを大きな声で叫んで、立ち上がった。そして、右手に持っていた上級冒険者の大きな剣をとにかく振りかざし、ドラゴンへと走った。そして、その剣でドラゴンを一撃で倒した。
............。
え、俺は倒したのか......?
「…ど、ドラゴン様......」
ドラゴンは倒れて、身動きもしなかった。
────────「「「すごいっ!最強の冒険者だ!」」」
と何人かの少年の声がした。
伴は後ろに振り向くと、右の木の横から顔を覗かしている茶色の耳、尻尾の猫の獣人くんに左の木の横からは黒耳、尻尾の猫の獣人くんに白耳、尻尾の猫の獣人くんたちがいた。目でしっかり見ると、その少年らは色白で顔の整った、とても綺麗な容姿なのが見て取れる。猫の獣人の美少年たちだ。
伴はその言葉に素直にうれしくなり、どこか自分を誇った気持ちになった。そして、偉そびれた態度をしたくなったが、ドラゴンに対して、弱気に言い放った言葉を思い出して、すぐに気持ちが下がった。
「......いや、俺は君たちが思うような最強の冒険者じゃないよ…」
と伴は悲しげに言った。だって、その通りなんだもんな......。俺は小心者だもの。それに俺はかっこ悪いよ。
すると茶色の猫の獣人くんが目を輝かせ、言った。
「貴方は最強の冒険者ですよ!僕が言うのだから間違いないっ!」
「君が言ってもね…。あはは」
と伴は苦笑した。まだ少年の子の言うことなんて、信じられない。俺は持っているものが上級ものなだけで、強くないっての。表面だけの心は弱い冒険者さ。
だが、少年は口を止めなかった。
「僕のギルドに入会してください!」
「ギルドに入会?」
伴は少年の言った言葉を聞き返した。
「はい!」
と少年は言う。気付くと、伴の後ろに2人の獣人くんがにこにこしていた。そして、伴は茶色の猫の少年の小さな手に引っ張られ、後ろからは2人の少年らに押されて、連れてかれた。
▽
「ここが僕らのギルドです」
「..................」
茶色の猫の少年は言う。伴は見て言葉も出なかった。なんてたって、そこには昔から使っていそうな古い白色のテントがあるだけだった。
伴は目を丸くして、ぱちぱちと瞬きして目の前の景色を見る。何回か瞬きしても周りにお店も何もない景色が広がっているばかりだ。
「おい、ペテ......。お兄さん困ってんぞ」
「そうだね....、お兄さん困ってるよ。ペテ…」
黒猫の少年と白猫の少年が茶色の猫の少年をペテと呼んで、声かけた。
「僕らのギルド3日前に作ったばかりなんです。だから色々と少なくて…」
と茶色の猫の少年は目をうるうるとさせてうつむきがちにしょんぼりとして言う。
「3日前に作ったの!?」
茶色の猫の少年はこくんっと頷いた。
とその時、遠くから何やら女の子の声がした。
「ペテ様ー!ペテ・リシャール様ーーー!私も置いて、出ていくなんてひどいですよー!」
「えぇ!!?何でキャミルが来てるの!......っ、秘密にしてたのに......」
と茶色の猫の少年は不服に顔を下に向け、小石を蹴った。
そして、そんなことをしている間に女の子は来てしまった。そして、女の子は勢いよく口を開いて言った。
「ペテ様!キャラメ国の一国の王子なのに国から出ていくなんて…!そこまでして出ていきたかったんですか?」
「あぁ、出ていきたかったんだよ…。僕は、あんな国に閉じ込められていたくないんだ!僕はもっと自由がいいんだよ!」
と茶色の猫の少年は彼女よりも気迫に小さな口を大きくして言った。
周りの少年らは猫耳を下に下げて、困惑した顔を浮かべていた。
......、俺は何を見ているんだ。一国の王子?出てきた?猫の獣人の子たちに。それと何故かRPGゲームの自分のキャラクターの格好をしていた服装を俺は着ているし…。
そんなことを考えた瞬間、空からおじさんの声がした。
───────『しまったのお……。こりゃ、やらかしたぞ。わしは神じゃ。わしの声を聞いてほしい。すまんな。朝日奈くん…。君のリアルは君がしていたRPGゲームの世界なってしまったんだ。わしを許しておくれ…。楽しむんじゃよ』────────
伴は目を開けると霧の濃い森の中にいた。伴は驚いて、周りを見渡す。そして、伴は腕や足を動かす度に重りを感じ、身体を触ってみる。すると、朝日奈 伴はあることに気付いた。服装が伴のRPGゲームのキャラの服装である上級冒険者のかぶとに上級冒険者のころもに上級冒険者の大きな盾に剣を持っていたのだ。そして、目の前に目を向けるとそこには、大きなドラゴンがいた。
そして、ドラゴンは火を吹こうとしている所だった。伴は何が何だか分からず、とにかく走った。木に隠れたりととにかく逃げ回った。だが、ドラゴンは追いかけてくるばかりだった。
───────この状況はなんなんだよっ!これ現実かよ!
伴は走るが、振り向けば、振り向くほど、ドラゴンは近付いてくる。そして、ドラゴンは火を吹いた。
伴は寸止めの所でしゃがんで盾で身を守った。
「…こわっ!俺を食べても......。……俺は......美味しくありませんっ!ドラゴン様っ!」
伴は目に涙を浮かべ、半べそにそんなことを大きな声で叫んで、立ち上がった。そして、右手に持っていた上級冒険者の大きな剣をとにかく振りかざし、ドラゴンへと走った。そして、その剣でドラゴンを一撃で倒した。
............。
え、俺は倒したのか......?
「…ど、ドラゴン様......」
ドラゴンは倒れて、身動きもしなかった。
────────「「「すごいっ!最強の冒険者だ!」」」
と何人かの少年の声がした。
伴は後ろに振り向くと、右の木の横から顔を覗かしている茶色の耳、尻尾の猫の獣人くんに左の木の横からは黒耳、尻尾の猫の獣人くんに白耳、尻尾の猫の獣人くんたちがいた。目でしっかり見ると、その少年らは色白で顔の整った、とても綺麗な容姿なのが見て取れる。猫の獣人の美少年たちだ。
伴はその言葉に素直にうれしくなり、どこか自分を誇った気持ちになった。そして、偉そびれた態度をしたくなったが、ドラゴンに対して、弱気に言い放った言葉を思い出して、すぐに気持ちが下がった。
「......いや、俺は君たちが思うような最強の冒険者じゃないよ…」
と伴は悲しげに言った。だって、その通りなんだもんな......。俺は小心者だもの。それに俺はかっこ悪いよ。
すると茶色の猫の獣人くんが目を輝かせ、言った。
「貴方は最強の冒険者ですよ!僕が言うのだから間違いないっ!」
「君が言ってもね…。あはは」
と伴は苦笑した。まだ少年の子の言うことなんて、信じられない。俺は持っているものが上級ものなだけで、強くないっての。表面だけの心は弱い冒険者さ。
だが、少年は口を止めなかった。
「僕のギルドに入会してください!」
「ギルドに入会?」
伴は少年の言った言葉を聞き返した。
「はい!」
と少年は言う。気付くと、伴の後ろに2人の獣人くんがにこにこしていた。そして、伴は茶色の猫の少年の小さな手に引っ張られ、後ろからは2人の少年らに押されて、連れてかれた。
▽
「ここが僕らのギルドです」
「..................」
茶色の猫の少年は言う。伴は見て言葉も出なかった。なんてたって、そこには昔から使っていそうな古い白色のテントがあるだけだった。
伴は目を丸くして、ぱちぱちと瞬きして目の前の景色を見る。何回か瞬きしても周りにお店も何もない景色が広がっているばかりだ。
「おい、ペテ......。お兄さん困ってんぞ」
「そうだね....、お兄さん困ってるよ。ペテ…」
黒猫の少年と白猫の少年が茶色の猫の少年をペテと呼んで、声かけた。
「僕らのギルド3日前に作ったばかりなんです。だから色々と少なくて…」
と茶色の猫の少年は目をうるうるとさせてうつむきがちにしょんぼりとして言う。
「3日前に作ったの!?」
茶色の猫の少年はこくんっと頷いた。
とその時、遠くから何やら女の子の声がした。
「ペテ様ー!ペテ・リシャール様ーーー!私も置いて、出ていくなんてひどいですよー!」
「えぇ!!?何でキャミルが来てるの!......っ、秘密にしてたのに......」
と茶色の猫の少年は不服に顔を下に向け、小石を蹴った。
そして、そんなことをしている間に女の子は来てしまった。そして、女の子は勢いよく口を開いて言った。
「ペテ様!キャラメ国の一国の王子なのに国から出ていくなんて…!そこまでして出ていきたかったんですか?」
「あぁ、出ていきたかったんだよ…。僕は、あんな国に閉じ込められていたくないんだ!僕はもっと自由がいいんだよ!」
と茶色の猫の少年は彼女よりも気迫に小さな口を大きくして言った。
周りの少年らは猫耳を下に下げて、困惑した顔を浮かべていた。
......、俺は何を見ているんだ。一国の王子?出てきた?猫の獣人の子たちに。それと何故かRPGゲームの自分のキャラクターの格好をしていた服装を俺は着ているし…。
そんなことを考えた瞬間、空からおじさんの声がした。
───────『しまったのお……。こりゃ、やらかしたぞ。わしは神じゃ。わしの声を聞いてほしい。すまんな。朝日奈くん…。君のリアルは君がしていたRPGゲームの世界なってしまったんだ。わしを許しておくれ…。楽しむんじゃよ』────────
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