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第二章
4話 冒険本格的始動っ!
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お腹空いた話しをしてから、私たちは外へと出た。エミリーの背にはジョセくんとジョアくんを乗せて、動き始める。エミリーの背には豪華な紫色の鞍と鞍下がついている。紐も着いている。エミリーはとても綺麗な艶やかな色とりどりのたてがみと尻尾をしている。何にも汚れていない色。
姫騎士のロゼッティが大切にしているユニコーンだもんね。こんなに大切にしているロゼに私はなったんだとヒシヒシと思った。
鞍下にジョセくんもジョアくんも届いていなくて、足をプラプラしている。本当にかわいい。
「まずは、食べれるもの見つけないとな~。どうしたらいいんだろう」
「ロゼ!ロゼ!まえ!前まえ!!」
「はわわわっ」
ジョセくんが焦って私に声かける。ジョアくんは怯えていた。なんだろうと前を向くとそこにいたのはやばいほどの量のモンスターだった。
「なになにっ!このスライム達ーーーーーっ!いやーーー」
「嫌じゃなくてやっつけろよ!俺らには剣なんて持ってないからー!」
「そうだよね…。私はロゼッティのロゼよ。そう、ロゼよ!」
私は意を決して、剣を構えた。そして、スライムを切っていく。スライムはペシャッと切れていく。
⎯⎯⎯⎯⎯⎯ポンッポポンッ!
と弾ける音がどんどん鳴っていく。私はスライムを切って、ポンッと鳴る音を背にしていたから、何が弾き飛んでいるのか分からなかった。
「わぁーーーっ!!」
ジョセくんとジョアくんの歓喜の声が聞こえた。
「ロゼ!めっちゃ美味しそうなのが出てきたんだけど」
「本当、すごく美味しいよ。ロゼ」
「えっ?どういうこと??」
私はジョセくんとジョアくんの言葉に驚きつつ、後ろに振り返ると、なんと、そこには甘い、甘い、美味しそうな匂いがプンプンと漂っていた。
綺麗な小皿に色とりどりのケーキが野原に置かれていた。ショートケーキにチョコケーキに、フルーツケーキ…。私の好きなガトーショコラケーキもあった。
「わぁ!美味しそうっ。ジュルリッ」
と口端にヨダレが出るくらいに私は喜んだ。雅と朝ごはん食べた以来、全くもって食べてないんだもん。
「ご飯にしよっか!これぜーーーんぶっ!食べよ!ジョセくん、ジョアくん!」
-------❁ ❁ ❁-------
パクパクッと私たちは食べた。エミリーにも分け与え、ニコニコ食べる。こんなに甘くて口の中でほどける莓とか本当に最高すぎる!
「なぁ、ロゼ」
「なぁに?ジョセくん」
私は味わいながら、ジョセくんの返事に応えた。
このケーキ、ロゼの剣で切られたスライムから出てきたんだ
「………?」
「な!そうだよな、ジョア」
「……っ、うん」
ジョセくんは神妙深そうな顔で私を見てくる。ジョアくんに目を向けると、なんだか強ばった様子だった。
「ロゼって……、魔女なのか?」
シーンと静まり返った四人の輪にジョセくんの声が響く。
姫騎士のロゼッティが大切にしているユニコーンだもんね。こんなに大切にしているロゼに私はなったんだとヒシヒシと思った。
鞍下にジョセくんもジョアくんも届いていなくて、足をプラプラしている。本当にかわいい。
「まずは、食べれるもの見つけないとな~。どうしたらいいんだろう」
「ロゼ!ロゼ!まえ!前まえ!!」
「はわわわっ」
ジョセくんが焦って私に声かける。ジョアくんは怯えていた。なんだろうと前を向くとそこにいたのはやばいほどの量のモンスターだった。
「なになにっ!このスライム達ーーーーーっ!いやーーー」
「嫌じゃなくてやっつけろよ!俺らには剣なんて持ってないからー!」
「そうだよね…。私はロゼッティのロゼよ。そう、ロゼよ!」
私は意を決して、剣を構えた。そして、スライムを切っていく。スライムはペシャッと切れていく。
⎯⎯⎯⎯⎯⎯ポンッポポンッ!
と弾ける音がどんどん鳴っていく。私はスライムを切って、ポンッと鳴る音を背にしていたから、何が弾き飛んでいるのか分からなかった。
「わぁーーーっ!!」
ジョセくんとジョアくんの歓喜の声が聞こえた。
「ロゼ!めっちゃ美味しそうなのが出てきたんだけど」
「本当、すごく美味しいよ。ロゼ」
「えっ?どういうこと??」
私はジョセくんとジョアくんの言葉に驚きつつ、後ろに振り返ると、なんと、そこには甘い、甘い、美味しそうな匂いがプンプンと漂っていた。
綺麗な小皿に色とりどりのケーキが野原に置かれていた。ショートケーキにチョコケーキに、フルーツケーキ…。私の好きなガトーショコラケーキもあった。
「わぁ!美味しそうっ。ジュルリッ」
と口端にヨダレが出るくらいに私は喜んだ。雅と朝ごはん食べた以来、全くもって食べてないんだもん。
「ご飯にしよっか!これぜーーーんぶっ!食べよ!ジョセくん、ジョアくん!」
-------❁ ❁ ❁-------
パクパクッと私たちは食べた。エミリーにも分け与え、ニコニコ食べる。こんなに甘くて口の中でほどける莓とか本当に最高すぎる!
「なぁ、ロゼ」
「なぁに?ジョセくん」
私は味わいながら、ジョセくんの返事に応えた。
このケーキ、ロゼの剣で切られたスライムから出てきたんだ
「………?」
「な!そうだよな、ジョア」
「……っ、うん」
ジョセくんは神妙深そうな顔で私を見てくる。ジョアくんに目を向けると、なんだか強ばった様子だった。
「ロゼって……、魔女なのか?」
シーンと静まり返った四人の輪にジョセくんの声が響く。
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