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閑話

ティモシーとルッカの関係

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「おい、ルッカ……」

「んだよっ!ティモシー」

「お前、好きなやつできた?」

ティモシーはどこか楽しげに笑みを浮かべながら、ルッカに聞いた。ルッカはうんざりと無愛想な顔を向け、応えた。

「いねーよ…」

「いるだろ。あの集会の時、怪しかったぞ」

「なっ!何が怪しいんだよ!」







こいつ、まさか俺がお前のこと見てるとかバレてたりするのか…。俺は平静を装い、ティモシーを睨む。

「ルッカさ、カミーユのこと好きなんだろ」

「か、か、か………、カミーユっ!」

「ふはははっ!やっぱりか。お前、バレバレだって。カミーユのことが好きってことクラスのみんなに知れ渡っているよ。あー、面白い」


ルッカはティモシーの涙を浮かべて高笑いする姿に奮闘心を抱きながらも、目に力を入れ、枕に顔を押し付けて言った。

「カミーユじゃねーよ。ティモシー、お前は俺の好きなやつとか絶対知らないから。俺の恋愛心とか分かったように言うなよ」

「恥ずかしいんだろ、ルッカ。ふはっ、なんかルッカが可愛く見えてきたよ。僕おかしいかもな」

「もう知らねーっての!喋んな!」

ティモシーはベットに腰を下ろしていたを立ち上がり、ルッカのベッドに来て、ルッカの背に跨った。そして、ルッカの両肩を揺さぶり、からかい出した。

「おーい、ルッカ。ごめん、僕が悪かったからさ…。おーい、おーい、ルッカ~」

ルッカは静まり返り、ティモシーに身体を揺さぶられ続ける。


「うっざ!俺が好きなやつはおま……んだよ」

「なんて言った?最後の方が小さくなって聞こえなかったぞ~」

ティモシーはニヤニヤと笑って、起き上がったルッカの耳をピヨピヨと引っ張る。ルッカはティモシーに跨られながらも、身体を横向きに無理やり、ムクリと起き上がった。


「痛てーよ!」

「お!やるか?ルッカ!かかってこい!遊んでやるよ」

「やんねーよ!何バカにしてんだよ!うざぃ」







面白い。ルッカのこと小さい頃から遊んでるけど、ルッカってこんなに可愛かったっけ。おかしいな。


ルッカが抵抗する姿とかたまらない。ハーヴィー兄も僕に対してそう思っていたのかな。

僕はルッカを弄り続ける。すると、ルッカは俺の顔面目掛けて、手のひらを僕の顔に当ててきた。

「うぐっ、ル''ッ''カ''、こ''れ''は''苦''し''い''ぞ」

僕はルッカに鼻を抑えられ続けた。ルッカが今どんな顔しているのかが見えない。


ルッカの空いている手のひらの隙間からルッカが顔を赤くしている様子が見て取れた。僕がルッカの好きな人当てたから、こんな顔してるんだよね。アハハッ、さすが僕。よく周りを見てるんもんな。フェスタ会生徒会の会長だし。それにルッカは副会長。


ルッカと僕は腐れ縁だもんな。ルッカのことは僕がよーく分かってる。



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