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第三章
43話ジュストを連れて来ました!(仮完結)
しおりを挟む─────ガチャ
「お母様、お父様、アンジェロー!ロレンツォ!僕帰って来ました~!」
「どこに行っていたのですか!?チーロ様!」
「ちょっと、遠くへ」
と僕は言う。アンジェロはいつも着けるであろう白の手袋を慌てて来たようで2つともまだ片手に握っているだけだった。ふふっ、アンジェロ心配し過ぎ、可愛いな。
すると、アンジェロの後に続いて、アロンツォが駆けて来た。
「チーロ様おかえり....」
とアロンツォは走って来たようで息を整えるように息を吸っては吐いてを繰り返していた。
そして、お母様もお父様も心配げに駆け寄ってきた。
「…チーロ、どこに行っていなの?心配してたのよ」
「チーロ、3日間何していたんだ。チーロはあと2年したらエクリプススパーダ学院に入学するが、まさか、早々に学校まで見に行ったんじゃないだろうな?」
とお母様、お父様が心配げに聞く。僕は少しばかり戸惑った。3日間僕はジュストといたのか…。
「お兄様!遅いですわ!!!」
と奥からニーノの声がした。僕はお母様、お父様たちよりも妹のニーノの声にびっくりして、僕は耳を塞いだ。あまりにも声がでかすぎるだよ。
ニーノに顔を向けると、ドレスの裾を握って、頬をプクッと膨らまして走ってくる。その走りは、僕の速さよりもものすごく早いな。あははは......。こんなにも僕は心配されて、心配してもらってて笑っちゃいけないよね。僕の中身は17歳だけど、なんだかそれに伴わない小さい子じみた冒険をして心配させちゃった気持ちになり、僕は恥ずかしくなった。僕、本当にガキじゃん......。これじゃあさ…。
僕の背に隠れて縮こまってるジュストはこの光景に驚いているようで、目がキョドっていた。
そして、走って来たニーノが僕の後ろにいるジュストに気付いて、ピシッと指さして言った。
「お兄様、この人は誰なのよ!」
とどこか奮起して言う。ニーノは、怒ってるの?......?なんでだろう......。
指さして聞かれたジュストは怒られた子犬のように眉尻を下げて、口をもごもごさせた。
そこで僕はジュストを守って伝えた。
「この子はジュスト・アサヒ。僕と従者契約をした子なんだ。それで…ジュストはまだ家に帰って伝えることができないから、僕のとこに来てもらったんだ」
「......なんですと!従者契約ですと!!!」
僕が伝えると、アンジェロはとんでもなく驚く顔して、大きな声で言う。
「うん......」
僕はアンジェロがあんなに驚いて言うのがよく分からずにいた。
「じゃあ、従者が見つかったってことは......、あの計画はあの人が思っているように進んでいることになりますね......」
とアロンツォが呟いた。そして、お父様とアンジェロはその言葉に険しい顔で見ていた。
僕の頭はこんがらがることばかりだった......。なんだろうと。
•*¨*•.¸¸☆*・゚
僕はジュストを僕の部屋へと連れて行った。そこで、絨毯の敷いてある床に座った。そして、妹のニーノも何故かいる。ニーノは邪魔だなんて言えないな。それとジュストがニーノこと好きになったりしたら、困るな。ニーノは気が強いが、女の子らしいところがあるとても可愛い僕の妹だ。それにニーノの出会いはこれからだからね。
するとニーノはジュストに目を細めてじっと見つめている。ジュストはそれに慣れていないようで、慣れるわけないか…。ジュストは僕の左に行って僕の服を掴んで隠れた。するとニーノはさっきよりもプクッと大きく頬を膨らまして言った。
「お兄様から離れなさい!どうして貴方が私のお兄様を横取りしているのよ!!」
と言う。ジュストは犬耳を前に下げて、縮こまった。左にはジュスト、右にはニーノが僕の腕の裾を掴んでいる。そう僕は2人に挟まれた。うーん、この状況はなんだろう。
僕は苦笑いを浮かべ、あははと笑った。
「ニーノ、ジュストを歓迎してよ。ジュスト驚いてるじゃないか」
「お兄様......」
とそんな話しをしていたら、大きな風が吹き、日当たりのいい僕の部屋の窓が開いた。そして、葉っぱと共に白い紙が降りてきた。
「なんか来た!」
とジュストは言って、犬の本能が出たのか、立ち上がり、一直線にシュッと走り出して、手でキャッチした。
僕も気になってジュストの方へと立ち上がって駆け寄った。
するとそこには魔文字が書かれてあって、チーロへと始まっていた。
ジュストも魔文字が読めるみたいで、目で文字を追っている。そして、ジュストは僕の方に顔を向けて、手紙を手渡した。
「お前当てだな......」
『親愛なるチーロへ
僕はグイリオだよ。もう10歳。チーロは7歳だね。あと2年したらエクリプススパーダ学院に入学できるね。
ティモシーは今エクリプススパーダ学院の中のフィエスタ会の会長を務めているよ。それとルッカはティモシーを追って副会長務めてる。
それと2人は学院の中での王位の座を必死取ろうとしてる。
僕はのどかにローリエ委員会で委員長務めてるよ。チーロが入学したらすぐに作ってる冠を見せてあげるね。みんな細かく作っていて、すごく綺麗なんだよ。
親愛なる友グイリオより』
と書いてあった。手紙はグイリオからだった。葉っぱと一緒に来たんだもんね。グイリオだよね。僕はその手紙を読んで、エクリプススパーダ学院のことを考えた。
「お母様、お父様、アンジェロー!ロレンツォ!僕帰って来ました~!」
「どこに行っていたのですか!?チーロ様!」
「ちょっと、遠くへ」
と僕は言う。アンジェロはいつも着けるであろう白の手袋を慌てて来たようで2つともまだ片手に握っているだけだった。ふふっ、アンジェロ心配し過ぎ、可愛いな。
すると、アンジェロの後に続いて、アロンツォが駆けて来た。
「チーロ様おかえり....」
とアロンツォは走って来たようで息を整えるように息を吸っては吐いてを繰り返していた。
そして、お母様もお父様も心配げに駆け寄ってきた。
「…チーロ、どこに行っていなの?心配してたのよ」
「チーロ、3日間何していたんだ。チーロはあと2年したらエクリプススパーダ学院に入学するが、まさか、早々に学校まで見に行ったんじゃないだろうな?」
とお母様、お父様が心配げに聞く。僕は少しばかり戸惑った。3日間僕はジュストといたのか…。
「お兄様!遅いですわ!!!」
と奥からニーノの声がした。僕はお母様、お父様たちよりも妹のニーノの声にびっくりして、僕は耳を塞いだ。あまりにも声がでかすぎるだよ。
ニーノに顔を向けると、ドレスの裾を握って、頬をプクッと膨らまして走ってくる。その走りは、僕の速さよりもものすごく早いな。あははは......。こんなにも僕は心配されて、心配してもらってて笑っちゃいけないよね。僕の中身は17歳だけど、なんだかそれに伴わない小さい子じみた冒険をして心配させちゃった気持ちになり、僕は恥ずかしくなった。僕、本当にガキじゃん......。これじゃあさ…。
僕の背に隠れて縮こまってるジュストはこの光景に驚いているようで、目がキョドっていた。
そして、走って来たニーノが僕の後ろにいるジュストに気付いて、ピシッと指さして言った。
「お兄様、この人は誰なのよ!」
とどこか奮起して言う。ニーノは、怒ってるの?......?なんでだろう......。
指さして聞かれたジュストは怒られた子犬のように眉尻を下げて、口をもごもごさせた。
そこで僕はジュストを守って伝えた。
「この子はジュスト・アサヒ。僕と従者契約をした子なんだ。それで…ジュストはまだ家に帰って伝えることができないから、僕のとこに来てもらったんだ」
「......なんですと!従者契約ですと!!!」
僕が伝えると、アンジェロはとんでもなく驚く顔して、大きな声で言う。
「うん......」
僕はアンジェロがあんなに驚いて言うのがよく分からずにいた。
「じゃあ、従者が見つかったってことは......、あの計画はあの人が思っているように進んでいることになりますね......」
とアロンツォが呟いた。そして、お父様とアンジェロはその言葉に険しい顔で見ていた。
僕の頭はこんがらがることばかりだった......。なんだろうと。
•*¨*•.¸¸☆*・゚
僕はジュストを僕の部屋へと連れて行った。そこで、絨毯の敷いてある床に座った。そして、妹のニーノも何故かいる。ニーノは邪魔だなんて言えないな。それとジュストがニーノこと好きになったりしたら、困るな。ニーノは気が強いが、女の子らしいところがあるとても可愛い僕の妹だ。それにニーノの出会いはこれからだからね。
するとニーノはジュストに目を細めてじっと見つめている。ジュストはそれに慣れていないようで、慣れるわけないか…。ジュストは僕の左に行って僕の服を掴んで隠れた。するとニーノはさっきよりもプクッと大きく頬を膨らまして言った。
「お兄様から離れなさい!どうして貴方が私のお兄様を横取りしているのよ!!」
と言う。ジュストは犬耳を前に下げて、縮こまった。左にはジュスト、右にはニーノが僕の腕の裾を掴んでいる。そう僕は2人に挟まれた。うーん、この状況はなんだろう。
僕は苦笑いを浮かべ、あははと笑った。
「ニーノ、ジュストを歓迎してよ。ジュスト驚いてるじゃないか」
「お兄様......」
とそんな話しをしていたら、大きな風が吹き、日当たりのいい僕の部屋の窓が開いた。そして、葉っぱと共に白い紙が降りてきた。
「なんか来た!」
とジュストは言って、犬の本能が出たのか、立ち上がり、一直線にシュッと走り出して、手でキャッチした。
僕も気になってジュストの方へと立ち上がって駆け寄った。
するとそこには魔文字が書かれてあって、チーロへと始まっていた。
ジュストも魔文字が読めるみたいで、目で文字を追っている。そして、ジュストは僕の方に顔を向けて、手紙を手渡した。
「お前当てだな......」
『親愛なるチーロへ
僕はグイリオだよ。もう10歳。チーロは7歳だね。あと2年したらエクリプススパーダ学院に入学できるね。
ティモシーは今エクリプススパーダ学院の中のフィエスタ会の会長を務めているよ。それとルッカはティモシーを追って副会長務めてる。
それと2人は学院の中での王位の座を必死取ろうとしてる。
僕はのどかにローリエ委員会で委員長務めてるよ。チーロが入学したらすぐに作ってる冠を見せてあげるね。みんな細かく作っていて、すごく綺麗なんだよ。
親愛なる友グイリオより』
と書いてあった。手紙はグイリオからだった。葉っぱと一緒に来たんだもんね。グイリオだよね。僕はその手紙を読んで、エクリプススパーダ学院のことを考えた。
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