腐男子異世界転生して王子になる〜チートになっちゃった僕でゴメンね！〜

第三章

37話グイリオ儀式受けちゃうの！僕と犬耳少年

ーガチャッ

とグイリオが、ウェストホーリネス教会のドアを開けた。すると、ドアを開けた瞬間、神々しい光りが僕たちを出迎える。

その中には、とても若そうな青年が白色の教会の神父が着る服を着ていた。

「いらっしゃりましたね。グイリオ様。今回、ここの儀式をお受けにいらっしゃったのですね。隣にいるのは、ラミーシア国の王子、チーロ様ですか。お2人でいらっしゃったのですね。可愛らしいです。仲良しなんですね」

とそのとても若そうな神父の青年は、口元に手を添えて、言う。その青年の見た目はとても華奢で、色白で色素の薄い茶色の髪色からして、病弱そうな見た目をしている。

グイリオは、負けじと、儚げな、穏やかな笑顔を向けて、礼儀正しく言って、お辞儀をした。

「こんにちは。パスクァリーノさん」

その姿勢はとても綺麗だった。そして、グイリオは続けて言った。

「そうなんです。僕たち、とっても仲良しで、よく一緒に遊ぶんです。今回は、僕の儀式が合格をさせたいのと僕が合格するところをチーくんに見せたくて、一緒に来ました」

「そうなのですね。では、頼もしい、チーロ様のお手本になられたいとのことですか。考えおりますね。素敵です」

お手本…？グイリオは僕のお手本になりたいの？お手本になって、何があるんだろう。僕には考えれなかった。

「チーくん、見ててね。僕の魔力と儀式の様子…。絶対、合格するから」

「え、…うん。見てるね、グイリオ」


•*¨*•.¸¸☆*･ﾟ


あいつ儀式受けるのか、あのチビは受けんだろうな。さすがにな。

アァ～、俺も儀式受けて、合格してぇ。そうしたら、家のことも任せられるような頼もしい息子になれんだけど。なんせ、俺のとこは貧乏だからな。早く、俺の力でやりくりできるようにしてあげたいんだよな。

俺は、においを嗅ぎつけて、瞬間移動で中へと入った。ぴょんっと音を立てずに、降りた。降りたはず…。だが、視線を感じ、その方向に顔を向けた、すると、チビと目が合った。


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僕はグイリオが、神父の方へと向かう姿を悲しい気持ちで見つめた。すると、左斜め後ろから、誰かが、トトンッと飛び降りたような音がして、僕はそっちに顔を向けた。すると、そこにはくるみ色の濃い茶色の犬耳少年がいた。僕ぐらいの年齢の男の子だった。

ドアから入って来てないよね…。え、待って。こわい…、こわいよ！

僕は思わず、とんでもない驚愕した顔で、向いて、その犬耳の男の子とバチッと目が合った。